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ボコボコにしばき倒す!船木誠勝との初防衛戦を前に新レジェンド王者 村上和成が護摩祈祷

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船木誠勝との初防衛戦を前に新レジェンド王者 村上和成が護摩祈祷を行った。

初代タイガーマスク 佐山サトル率いる「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス(代表:平井丈雅)第18代レジェンド王者“平成のテロリスト”村上和成が9月26日(木)、後楽園ホールで船木誠勝を迎えて初防衛戦を行うことがプロレス業界で注目されている。

船木誠勝との一騎打ちは、当初(2006年)「ビッグマウス・ラウド」興行で予定されながらも、さまざまな事情で実現が実らなかった“幻のビッグマッチ”だからだ。プロレスファンが密かに待ち望んでいた究極の対戦が、ストロングスタイルプロレス9.26大会で見られるのである。

仏像と違和感を感じさせない村上

寺の中で鋭い眼光を放つ村上

船木誠勝の挑戦を受ける村上和成は、初防衛戦を前に『成田山新勝寺 東京別院 深川不動堂』にて護摩祈祷を行い、燃え盛る炎を前に船木戦の必勝を祈願した。

護摩祈祷の炎がベルトに当てられた。

燃え上がる炎の前で村上は何を思う。

「護摩祈祷」とは古代インドの儀礼「ホーマ」を起源とする真言密教の秘法。護摩壇にさまざまな供物と、煩悩を象徴する護摩木をくべて、ご本尊にささげるものだ。燃えさかる火炎は不動明王の智慧そのもので、煩悩を清らかな願いへと高めて成就させる力を持つといわれているという。

護摩祈祷を終えた村上和成の話を聞いた。

護摩祈祷を終え、インタビューに応じる村上

―今の気持ちをまずおうかがいしたい。

村上 いつもここにくると、心が安らぐのと気持が落ち着くので、気持ちもいい。逆にいうとチャンピオンベルトを持って此処に来られたことは、王者としてすごく責任感を感じる。俺の中で、もう一つしょうというか、背負うというか、気持ちの中に重く入ってきた。(護摩祈祷をして)プラスアルファしたものを26日の決戦に輝かせたい。

―炎を前にして、どんな心境だったのか?

村上 いろいろ考える中で、周りからの期待が多い。自分の中で二つの自分が存在する。『強い自分』と『弱い自分』。その部分で、俗にいう『欲』という、自分にとって一番の『天敵』がここに来て出てきた。そんな『欲』など必要ないことを、今一度自分の中で、噛みしめながら、本来俺の戦いは何か。『本能で戦う』それのみ。(護摩祈祷では)そういう『欲』が取れたと感じる。そういうことを思いながら、手を合わさせてもらった。

―「欲」というのは「勝ちたい」という気持ちが出てきてしまうということか?

村上 『欲』というのは「勝ちたい」という気持ちと「守りたい」という気持ち。俺の中で必要がない「守りたい」ということが、最近ちらほら頭の中によぎることがある。いらないものとは分かっているが、どうしても「欲」の中の「守りの欲」が出てきて、それが邪魔をしている。そういうところもいろいろ自分を見据えるための(護摩祈祷の)時間だったと思う。
あとは戦うのみ!というステージにしっかり気持ちを持っていく。

僧侶の護摩祈祷に神妙な面持ちの村上(右)

―僧侶の方から「己に勝つ」という言葉が出たが?

(「護摩祈祷」終了後に僧侶から参加者皆さんへの話で「戦場において百万人に勝つよりも、己に勝った者が最上の勝利者だ」という趣旨の話があった)

村上 あの言葉が全てであって、やはり「欲」というのは必要ないことであり、「己に勝つ」というのは「欲」からも「守る」ということ。そんなものは自分には必要ない。日々変わらず努力をし続けて、そこに出た結果は結果でしかない。そこに行くに際して、自分が求めた結果だとしても、自分の気持ちが前向きでなければ違うと思う。日々行っていること(鍛錬)を、当たり前のごとく続けてその日を迎え、リングに立ち、自分の魂をぶつける。それのみに専念すれば良い。あの言葉(「己に勝つ」)は俺の中で、ひとつのお守りじゃないけど教訓になった。

会見に臨んだ村上(左)と船木(右)。中央は初代タイガーマスク

会見で拳に力を込める村上(左)と船木(右)

―今回は特別なカードという気持ちか?

村上 もちろん。18年前に無くなったカード。これまで無くなったカードは数多くある中で、やはり俺の中では、船木さんという存在は大きく、今まで以上に腹を据えなければならない相手と思っている。特別な対戦相手であり、特別なタイトルマッチとしてリングに上がる。船木さんとの「初」のシングルマッチであり、タイトルマッチ防衛戦としても「初」。すべてが「初」なので、俺は闘いを楽しみたいという思いと、船木さんに対して失礼のないように「ボコボコに、シバキ倒してやりたい」という思いで溢れている。

村上vs 船木。18年前に無くなったカードが復活する。

―船木選手へのメッセージをお聞きしたい。

村上 ここまで来ましたので、俺はやるだけ、のすだけ。(船木さんが)「あいつと戦ったことが一番脳裏から離れないよ」と一生思ってもらえる戦いをしにいきます。しっかり受けて、しっかり返してください。9.26リングで待っています。

メインは村上和成と船木誠勝によるレジェンド選手権試合

村上の初防衛戦が行われる『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.30』。この試合のほかにも好カードがズラリ。見逃すのはもったいない。

永田も参戦し、熱く燃え上がる9月26日のSSPW後楽園大会

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