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【2026年最新】江の島の海の家をかしこく利用するコツを西浜の江の島海水浴場協同組合にインタビュー

湘南人

江の島の夏といえば、やはり海の家。

海水浴やグルメ、夕日を楽しみに訪れる人も多い一方で、「どんな海の家があるの?」「いつ行くのがおすすめ?」「実はどんな人たちが運営しているの?」と聞かれると、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、西浜の江の島海水浴場協同組合の理事長にインタビュー。

海の家の歴史から現在の取り組み、おすすめの楽しみ方までお話を伺いました。取材を通して見えてきたのは、海の家が単なる休憩所ではなく、湘南の夏を支える人たちの想いが詰まった場所だということでした。

戦後復興から始まった江の島の海の家

江の島の海の家の歴史は、戦後間もない頃までさかのぼります。「西浜」は昨年75周年を迎えました。そのルーツは、満州から引き揚げてきた理事長の先代が江の島の海を見たことから始まります。

先代は、自身が育った神戸・須磨海岸の風景と江の島の海がよく似ていることに気づき、「ここでも海水浴場ができるのではないか」と考えたそうです。当時は今のような測量技術がなかった時代。漁師さんから船を借り、竹竿を使って潮の満ち引きを調べながら、安全に海水浴ができる場所を確認していったといいます。

そうした地道な調査により、戦後復興の流れの中で海水浴場の再興が進められ、現在の江の島海水浴場の礎が築かれました。興味深いのは、海の家が単なる観光施設ではなく、地域の暮らしを支える仕組みとして発展してきたことです。

当時は冷蔵・冷凍技術が十分ではなく、夏場は魚を獲っても保存が難しいため、漁師さんにとっては収入を確保しづらい季節でした。そこで、漁師さんには浮き輪やボートの貸し出しを行う海の家の権利が優先的に与えられ、地域の商店には海の家の運営を担ってもらう仕組みがつくられました。

観光客が海水浴を楽しみ、その利用料や食事代が地域に還元されることで、漁師さんや商店街の収入を支える役割を果たしていたのです。こうして海の家は、海を訪れる人をもてなす場所であると同時に、地域経済を支える大切な存在として発展してきました。今もなお続く江の島の海の家には、地域の人々が力を合わせて築いてきた歴史と想いが受け継がれているのです。

海の家は誰が作っているの?

江の島を中心に、鎌倉側が東浜、茅ヶ崎側が西浜と呼ばれています。実はこの二つの海水浴場は成り立ちが異なります。東浜は旅館を中心とした営業組合として発展し、海水浴シーズンのみ活動する形を取っています。

一方、西浜は漁業関係者や地域商店街が中心となって組織された協同組合。現在も年間を通じて活動を続けています。同じ江の島でも、地域との関わり方や歴史に違いがあるのです。

海開きが近づくと当たり前のように現れる海の家ですが、その裏では何か月も前から準備が始まっています。建設工事をはじめ、メニュー開発やスタッフの確保、安全対策など、多くの人たちが夏に向けて準備を進めています。また、西浜エリアの海の家は、地魚料理が自慢の店やバーベキューを楽しめる店、おしゃれなカフェのような店など、それぞれに個性があります。

海の家は屋根があり、海風が通り抜けるため、暑い日でも比較的快適に過ごせるのも魅力です。こうした海の家は、単なる商売の場ではありません。地域の人たちが力を合わせてつくる、湘南の夏の風景そのものなのです。

昔と今で変わった海水浴場の風景

海水浴場の利用者層も時代とともに変化しています。西浜に海水浴場ができた頃は家族連れが中心でした。その後、バブル期には若者が集まるような場所になり、近年は海外からの観光客も多く訪れるようになっています。

さらに変化しているのが利用時間帯です。以前は朝から海水浴を楽しむ人が多かったそうですが、猛暑の影響もあり、最近は夕方から訪れる人が増えているとのこと。夕日を眺めながら食事をしたり、涼しくなった海辺を散歩したり。海の楽しみ方も変わってきているようです。

昨年は来場者数もコロナ前を上回り、海水浴場には再び活気が戻ってきています。

海の家で味わいたいグルメ

海の家の楽しみといえば、やはりグルメです。かつては焼きそばやカレー、ラーメンが定番でしたが、最近ではイタリアンやBBQなど、多彩なメニューを楽しめる海の家が増えています。

中でも注目したいのが、地元ならではの海鮮料理です。西浜エリアでは、その日に水揚げされた魚を使ったフライ定食を提供している店舗もあります。特徴的なのは、「未利用魚」を活用していること。未利用魚とは、味は良いにもかかわらず、知名度が低かったり、水揚げ量が少なかったり、サイズが不揃いだったりする理由で市場に出回りにくい魚のことです。

こうした魚を料理として提供することで、地元の漁業を応援するとともに、訪れた人が江の島ならではの旬の味覚を楽しめる取り組みにつながっています。

組合に聞いた!海の家を快適に楽しむコツ

「混雑を避けたいならいつ行けばいいですか?」そんな質問に対して組合が教えてくれたおすすめ時期があります。それは海開き直後の7月前半。

海の日を迎える前は比較的人が少なく、家族連れでもゆったり過ごせるそうです。さらに穴場なのが8月後半から9月。西浜は今年9月13日まで営業予定。

お盆を過ぎると混雑も落ち着き、ゆっくり海を楽しめます。「海の家は8月末で終わり」と思っていた人にはうれしい情報です。

海を守る人たちの存在

近年は海外からの観光客が増える一方で、安全対策も重要な課題になっています。特に組合の方が強調していたのがライフセーバーの存在です。遊泳注意や遊泳禁止の判断は、利用者の命を守るために行われています。

西浜サーフライフセービングクラブ

「ライフセーバーの指示には必ず従ってほしい」

これは取材中に何度も語られた言葉でした。海を安全に楽しめるのは、こうした人たちの支えがあるからこそです。

今年の夏、江の島の海の家へ

海の家は、ただ食事をしたり休憩したりする場所ではありません。そこには戦後から続く歴史があり、地域の人たちの想いがあり、海を守る人たちの努力があります。そして何より、湘南らしい時間が流れています。

家族や友人と海辺で笑う。

夕日を眺めながら食事をする。

そんな何気ない夏の思い出を作れる場所が、江の島の海の家です。

今年の夏はぜひ、海だけでなく、その舞台裏にある海の家の物語にも触れてみてはいかがでしょうか。

【江の島海水浴場協同組合】片瀬西浜・鵠沼海水浴場

営業時間

9:00-17:00

電話番号

0466-22-8720

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