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柿生小6年生 古着販売でSDGs学ぶ 新百合丘オーパが協力

タウンニュース

接客をする子どもたち

柿生小学校(麻生区/杉本眞智子校長)の6年生が1月20日、新百合丘オーパで「柿生小から広げるSDGsアクション」と題し、古着の販売などを行った。

同校の6年生は今年度、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに総合的な学習を行っている。地域で行われている取り組みを参考に、自分たちにできる活動の計画を立て、エコキャップの回収や廃油のリサイクルなど、クラスごとにテーマを決めたという。

その中で、4組の児童は「古着の回収・販売」を行うことに。3万5千円の売り上げを目標に、校内で回収した服を1点100円で販売。売り上げ金を、途上国で暮らす子どもたちのための学習教材の購入費としてユニセフへ募金することに決めた。8月下旬から回収を始めると、約2カ月半で約500枚もの衣類が集まった。

学校行事に合わせて、販売会を実施すると、2回で半分ほどの衣類が売れた。「回を重ねるごとに、子どもたちも試行錯誤していた」と担任の福井楓教諭。服の畳み方や陳列の仕方など、客がより買い物をしやすくなるよう工夫を凝らしていったという。児童は「フリルの部分など、その服のかわいいところがしっかりと見えるように畳んであげるようにしている」とポイントを話した。

無償で場所を提供

「目標を達成させるため、新百合ヶ丘駅周辺でも活動を」という同校の相談に対して、協力を申し出たのが、新百合丘オーパだ。今回、無償でスペースを同校に貸し出した。担当の廣田周(あまね)さんは「施設としても地域連携に力を入れている。地元の学校に貸し出しをしたのは今回が初めて。これからも相談に乗れるような施設でいられれば」と意義を語る。

同校からの依頼で、子どもたちにオンラインで、同社の取り組みや今回協力した経緯を説明する時間も設けられたという。廣田さんは「イベント主催に慣れていない子どもたちと一緒にやることに初めは不安もあったが、本人たちが目的をしっかりと理解していることが伝わり安心した」と振り返る。

「100円で人を救える」

当日は地下1階のカレイドプラザにワゴンを並べ、一般客向けに販売。子ども服と大人服で配置を分けるなど、過去の販売会の反省を生かしながら臨んだ。服を手に取る人に活動の趣旨や商品の魅力を説明する姿も。実際に接客を行った児童は「学校でやった時とは違い、活動を知らない人ばかり。一から説明するのは大変だけど、『頑張ってね』と声をかけてもらえてうれしい」と喜びを語った。他の児童も「SDGsに取り組むことで困っている人の役に立つ。100円でも人が助かることを知れてよかった」と振り返った。

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