『服が必要な犬種』5選 洋服を着せたほうがいい理由やメリットまで
犬は寒さに強いって本当?
「犬は喜び庭駆け回り~♪」という冬の歌があるほど、犬は寒さに強いというイメージは根強く定着しています。確かに全身を被毛に覆われた犬の体温は人間より1~3℃程度高いため、寒さに耐性があることは事実です。
しかし、寒さに強い・弱いは犬種や年齢、個体差もあります。以下のような特徴を持つ犬は寒さに弱い傾向にあるため、冬場は防寒対策が必要です。
✔シングルコートの犬種
✔暖かい国が原産の犬種
✔小型犬
✔子犬やシニア犬
シングルコートとは被毛の造りのことで、2重構造のダブルコートに比べると寒さへの耐性は低いです。また、小型犬は大型犬と比べて体重に対する表面積が大きいため、その分熱を奪いやすく寒さに弱くなってしまいます。
身体機能が未発達の子犬や、反対に体の機能が衰えてくるシニア犬は、いずれも体温調節が上手くできないため暑さ・寒さへの対策は必須です。
洋服が必要な犬種とその理由
1.チワワ
クリクリの大きな目が愛らしく、長年人気の犬種であるチワワ。しかし、体重2~3kgの小さな体と、灼熱の国メキシコ原産という背景から、寒さにとても弱い犬種です。
短毛のスムースコートであればなおさら注意が必要です。寒い時期だけでなく、夏場も地面からの照り返しを防ぐため、メッシュ素材の服を着せるといった対策が求められます。
2.イタリアングレーハウンド
細く長い足が特徴のイタリアングレーハウンドは、スタイリッシュな見た目で「イタグレ」の愛称で親しまれています。
被毛が短く皮下脂肪が少ないため、寒さだけでなく直射日光にも弱い犬種です。これからの寒い季節は、洋服を必ず着せてあげましょう。
3.ミニチュアピンシャー
「ミニピン」の愛称で親しまれるミニチュアピンシャーは、ドーベルマンを小型化したような見た目が特徴的な犬種です。
しかし、被毛はシングルコートかつ短毛であり、急激な温度変化にとても弱いです。寒さによる体調不良を防ぐために、洋服を着せて散歩に出かけましょう。
4.プードル
テディベアのような愛らしい外見で人気のトイプードル。そのふわふわの被毛が温かそうに見えますが、実はシングルコートのため寒さには弱い犬種です。
体のサイズでトイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダードと分かれていますが、寒さに弱い点は同じです。寒さで震えることがないように、洋服を着せて外出しましょう。
5.パグ
愛嬌のある顔が魅力のパグも短毛のシングルコートで、寒がりな犬種です。また、鼻ペチャの短頭種であるため、体温調節が苦手です。
季節を問わず、その日の気温に合わせて臨機応変に洋服を着せてあげましょう。
犬に洋服を着せるメリット
犬に洋服を着せることで、次のようなメリットが挙げられます。
✔暑さや寒さ対策
✔体温調節
✔抜け毛対策
✔散歩時の汚れケガ防止
✔ダニノミなどの虫よけ
防寒だけでなく、抜け毛や汚れ対策としても洋服は大活躍します。季節に応じて適切な洋服を選び、愛犬の快適な生活をサポートしましょう。
まとめ
洋服が必要といえる代表的な犬種を5つご紹介しました。洋服を着せるメリットは多岐にわたりますが、これからの寒い季節には特に防寒対策として活用したいですね。
犬種だけでなく、年齢や体調を考慮して柔軟に対応し、飼い主さんもワンコも寒い冬を温かく健康に過ごしましょう!
(獣医師監修:寺脇寛子)