【今週の『忘却バッテリー』の話題は?】イケメンは時として現実を覆す──2ヶ月ぶりの最新話に読者大興奮!<178話>
マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中のみかわ絵子先生による大人気漫画『忘却バッテリー』。中学時代に“怪物バッテリー”として名を馳せた天才投手・清峰葉流火と捕手・要圭が、要が記憶喪失になったことをきっかけに野球部のない都立高校に入部し、かつて自分たちが挫折させた球児たちと再び野球に打ち込む日々を描いた高校野球漫画です。
ギャグ調に描かれる男子高校生たちの日常と野球に真剣に取り組むゆえにぶつかるシリアスな問題との絶妙なバランスが多くの読者の心を掴み、2024年4月にはアニメ第1期が放送され、第2期の制作も決定しています。また、主題歌となったMrs. GREEN APPLEの「ライラック」はその年のレコード大賞を受賞し、こちらも大きな話題となりました。
隔週木曜日はそんな『忘却バッテリー』の更新日! 9月4日には最新178話が公開されました。およそ2ヶ月ぶりに更新された最新話。現在小手指高校は、西東京大会の決勝戦真っ最中。甲子園出場をかけて強豪・氷河高校とぶつかっています。
前話では氷河のエース・桐島が真の実力を見せ、王道のストレートピッチングで小手指打線を圧倒。2点を追う小手指は更なる窮地に立たされてます。
本稿ではSNSに寄せられた反響とともに、178話の内容の振り返りや考察をしていきたいと思います。
※本稿には、178話のネタバレが含まれますのでご注意ください。
窮地を救うカメレオンピッチャー・瀧!
四番打者・藤堂までも抑えた桐島を前に続く打者も難なくアウトにされてしまった小手指。さらに、投手・瀧のことも完全に攻略されてしまっており、勝負は決まったかと思われました。
しかし、瀧は突然フォームを変え、アンダースローで投げ込んだのです。今までとはまるで違うフォームに氷河の選手たちは驚愕。当然こちらのフォームの対策はしていないため氷河打線は次々とアウトに。
さらに、それだけには留まらず、オーバースロー、サイドスローと同じ打席でもコロコロと投球フォームを変え、打者を翻弄します。まるでマジックショーのようなトリッキーな投球に球場は大歓声に包まれました。
「瀧かっこよすぎるって!」「瀧くんとんでもねえ~~~!」「ここまでやってくれるとはさすが瀧!」「痺れるゥ~!」「この器用さなら彼女7人いても不思議じゃない」と読者も観客に負けない盛り上がりっぷりを見せています。
七回氷河の攻撃を見事に抑えきった瀧に、智将・要も「言うは易しの無茶な対策もここまでやり切れるのは瀧しかいない!」と褒める言葉が止まりません。
お世辞を言わないタイプの要に褒められた瀧は「要先輩ちょっと…上手すぎますね さすがに気分いいっス…」と、もらった言葉をかみしめている様子。
「瀧を褒める智将にこっちまでニヤニヤした」「可愛い後輩やな瀧」「自分の実力に疑問をもったキャッチャーがピッチャー信じて立ち直るのいいね」「フォームコロコロ変えられる瀧もすごいけど、それをちゃんと捕れる智将もすごいんよ」と立ち直ったバッテリーに安心する声が数多く寄せられています。
久しぶりの『忘却バッテリー』はギャグもたっぷり!
瀧の大活躍っぷりが注目された本話ですが、本作らしいギャグ要素にもたくさんの感想が寄せられています。
なかでも注目が集まったのは瀧と要がフォームを変える相談をしている場面での瀧の発言。桐島が自分のフォームをトレースして対策したと予想する瀧に対し、「さすがにそれはないだろう」と否定する要。
しかし瀧は、桐島が前髪が長いイケメンであることを理由に「イケメンは時として現実を覆す 桐島さんならやりかねないっス」と真剣な表情で伝えたのです。対する要はしばらく沈黙した後「まあ器用な選手ではあるな」と返答。
「イケメン理論ワロタw」「本日の学び:イケメンは時として現実を覆す」「瀧もイケメンだからあんな現実覆すようなことができるんだね…」「智将の「…」の長さに困惑を感じるw」と瀧の謎理論に読者大笑い。
さらに、変幻自在のフォームを見せる瀧の投球には負けず嫌いの清峰も「す…すごい…」と驚きの表情。ギャグ調に描かれた清峰の顔にはファンも多く、「このムーミン顔からしか得られない栄養素がある」「ムーミンはいつも可愛いね」「はるちゃんのムーミン顔好きすぎる」「葉流火、ムーミン比率高めで最高」とこちらにもたくさんの感想が寄せられています。
久々の『忘バ』節に「久しぶりの忘却バッテリー効く~!」「やっぱり最高に面白い」「2か月長かった…!」と読者からも喜びの声が続々寄せられ、熱い展開とギャグをいっしょに楽しませてくれるところが、『忘却バッテリー』の魅力だと改めて感じるストーリーでした。
次回は小手指の攻撃! 桐島を攻略できるか!?
氷河打線を抑えることには成功したものの、依然試合は小手指ビハインドのまま。覚醒した桐島から2点以上もぎ取らなければ敗退が決定してしまいます。
筆者が個人的に期待しているのは、王道プレーを目指し始めた千早のさらなる成長です。前の打席ではツーベースヒットを放ったものの、本人はもっと上を目指している様子でした。
手に汗握る展開が続く『忘却バッテリー』。次の更新も楽しみです!