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五条院凌、東京オペラシティ公演のオフィシャルレポートが到着 完全生音コンサートで全曲クラシックを披露

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五条院凌

ピアニスト・五条院凌が、8月29日(金)に東京オペラシティコンサートホールにて完全生音コンサート『Raw Fabulous Sound – Encore at Tokyo Opera City Concert Hall』を開催した。

10月1日(水)にリリースを控えている、初のクラシックアルバム『GOJOSSIC』に収録されている全14曲を披露し、芸術的演出と圧巻の演奏で満席の観客を魅了した。

モノクロの世界から始まった第1部は、ロベルト・シューマン「Traumerei (トロイメライ)」やエリック・サティ「Gymnopédie No.1 (ジムノペディ)」などを中心に、静寂と余白を生かした世界を展開し、映像による陰影の演出によりまるで“白と黒の絵画”に迷い込んだかのような没入感を生んだ。1部ラストには、フランツ・リスト「Liebestraume (愛の夢)」を披露し、薔薇の映像が舞台いっぱいに咲き誇った。

赤が立ち上がる第2部は、フレデリック・ショパン「Étude Op.10 No.5 “Black Keys”(練習曲「黒鍵」作品10-5)」で幕を開け、真紅に染まるステージとワインレッドの衣装を纏った五条院の姿が重なり合った。モノクロームの世界に“赤”が立ち現れるその瞬間は、観客の記憶に深く刻まれた。

さらに、「Scherzo No. 2 in B Flat Minor, Op. 31 (スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31)」、「La Campanella (ラ・カンパネラ)」と緊張感の高まる名曲を連発し、本編ラストには、アルバムのリード曲でもある現代作曲家フィリップ・グラス「Etude No.6」を初披露し、伝統と現代が交差する唯一無二のステージを完成させた。

アンコールと拍手喝采の中、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番 「月光」第1楽章 作品27-2」、そして自身の代表曲「Rose Waltz」で幕を締めくくり、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

次なる10月4日(土)には、俺のフレンチグランメゾン大手町にて『『GOJOSSIC』リリース記念パーティー』の開催が決定している。ディナー公演が即完売となり、急遽ランチ公演の追加公演が発表された。さらに、12月には長野と東京にてクリスマスコンサートを開催、今後の五条院の活動にも期待が高まる。

クラシックの名曲に現代的な演出を融合させ、モノクロームから赤へと移ろう色彩で観客を巻き込む五条院凌の世界。まだ体感していない人こそ、この唯一無二の舞台に立ち会ってほしい。

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