【八代市】半世紀以上にわたって珈琲やジャズ、常連客と共に…。令和の時代に昭和を感じる【珈琲店ミック】
昭和42年と言えばどんな時代だったか覚えていますか? 今から半世紀以上前なので知らない世代が多いと思います。 ラジオ番組の「オールナイトニッポン」が放送開始され、ファッションではツイッギーが来日してミニスカートブーム、 アニメでは「パーマン」や「リボンの騎士」などが放映されていた時代。 そんな時代に創業した喫茶店が八代市にあります。 昭和の時代を生きた人には懐かしく、平成・令和生まれの人にはレトロに感じ、 重厚感のある店内と料理にハマる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
令和の今、昭和を感じる
今回のお店、肥後ジャーナル読者の方でご存じの方も多いと思います。珈琲店ミック
昭和42年創業、もうすぐ60年になる喫茶店です。
店名の横にはこんな文字が…
「full cup of coffee. just a bit of jazz」
(珈琲をたっぷり1杯。ジャズを少しだけ。)
その文言の通り、入り口のドアを開けると…
店内にはリズミカルなジャズの音楽が流れ、たくさんのお客さんが珈琲を楽しんでいました。
喫茶店のイメージとして、少し薄暗く落ち着く雰囲気を思い浮かべるかもしれません。 ミックの店内もシックな色調の家具で落ち着きますが、ジャズのテンポや見渡せる店内、人々の声で明るい雰囲気があります。
この日は閉店1時間前(14時)に来店した為、外からの日の光も入りとても心地よい空間になっていました。
創業当時を知る方は少ないかもしれませんが、この場所に来ると誰しも当時のミックの風景を想像するのではないでしょうか。
ミックのメニュー
店の雰囲気を味わうのもいいものですが、お腹もすいているので早速ミックのメニューを見ていきましょう。
喫茶店と言えばモーニングセットのイメージもありますね。 ですが、今回は午後の訪問のためこちらはまた今度。 そして、珈琲。
珈琲店の珈琲は飲まないわけにはいきません。 オリジナルからストレート~ブレンドまで種類が豊富で、 しかもおかわりサービスもあるので珈琲をとことん楽しみたい人にうってつけです。 珈琲の他には紅茶やジュース、なんとビールまであります。
アイスやケーキのセットもあるので、午後のひとときにもおすすめなお店です。
今回はお腹が空いていたので料理をいただきました。 料理も喫茶店の定番、カレー・スパゲッティ・サンドイッチがあります。 これは悩みますね。
サンドイッチかカレーか悩んだところ…
「ケアリー・セット」が目につきました。
「半世紀以上親しまれたロングセラー」お店と共に歩んできた料理… これに決まりです!
ミックの店内とケアリー・セットを味わう
店内
お料理がくる間、ミックの店内を見て時間を楽しみます。
珈琲店ミックはギャラリーにもなっていて、取材時には壁に坂本寧さんの作品が飾られていました。 作品は時期によって変わるようで、珈琲店ミック facebookでご確認ください。
坂本寧さんは開業医の傍ら作品を作り続け、坂本善三美術館の館長も務めた方です。
落ち着いた色調の作品がミックの店内の雰囲気に調和しています。 貴重な展示品をジャズの音楽を楽しみながら、もしくは食事や珈琲を楽しみながら近くでゆっくり見ることができるんです。
普段の生活の中で、ふと芸術に触れると気持ちが豊かになったような気がします。 他には絵や陶器など購入できる作品もあり、お客さんの目を楽しませてくれますよ。
また、ジャズや熊本に関連する書籍、ミックに関係する喫茶店関連の本も置いてあって時代を感じながら読むことができます。
最近のお店は本を置いているところも少ないので、ここでも昭和の時代を感じます。
待つ時間も決して飽きることのないお店の空間です。
ケアリー・セット
お店の中を堪能したところで「ケアリー・セット」が運ばれてきました。 それがこちら!
このメニューを半世紀以上前の熊本の人も同じようにここに座り、注文して食べていたんですね。 とても感慨深いです。
このケアリー・セットですが、とてもバランスが良いんです。 まず、サラダがついているのでベジファーストで食べることができます。
そして2種のホットサンド。
出来立てで、上のホットサンドはまだ熱々です。
中にはチーズと野菜とコーンが入っていて、食べるとチーズがトロリ。
味が濃いものが多い現代で、こちらのホットサンドは優しい味わいです。 パンのふわサクっとした食感と野菜の歯ごたえがお腹を満たしてくれます。 さらに、もう1つのホットサンドが衝撃的で、リンゴとラムレーズンが入っています。
手に取ると「温かい」と感じる温度になっており、リンゴのシャキシャキ感が残っていてほんのり甘い味でした。 惣菜系と果物系のホットサンドの組み合わせで飽きることなく食べることができて、長く人気のメニューだと納得します。
最後のゼリーは半透明で涼しげ。 ゼリーの爽やかな甘みに果物がよく合います。 デザートと珈琲まで付いているので、これで全て完結してしまう「ケアリー・セット」。 初めてミックに来たときは是非食べてもらいたい料理でした。 さて後は珈琲のみ。
ジャズと人々の会話の声がBGMになって心地いいです。 ゆっくり珈琲を飲みながら、お腹も満たされぼーっとしてみます。 音楽と店員さんとお客さんたちの声が聞こえるのみです。 カウンターでは常連の方がお店の人と親しげに話をし、 レジでは「いつもありがとうございます。」「いつもご予約いただき…。」と、 聞こえてくる会話からはお客さんは馴染みの方が多いことがわかります。
ここは会話がある喫茶店。 通常騒音に聞こえそうな声さえも音楽の一部のようで不思議ですね。 ミックは特別な場所ではなく、みんなの日常にあるお店なんだろうなぁと感じました。
ミックへの行き方
場所は八代駅に近いため、電車を使うとすぐです。 ミックから八代駅も見えます。
車でお越しの際はお店の隣と道を挟んだ向かいの砂利の駐車場、お店の前など合計14台停めることができます。
駐車できるところには看板がありますので参考にしてください。
まとめ
珈琲店ミックは半世紀以上愛されるお店。 スマホが手放せない現代、ここでは一旦スマホの電源を切って珈琲や料理・音楽や空間を楽しんでほしい場所です。 「歴史ある」「老舗」というと堅苦しいですが、「馴染みある」「この場所に当たり前にある」そういう心地良いお店ですよ。