91%の部下が「上司についていけない」と回答 感情的な言動が招く、職場の対話不全と離職リスク
エムフロ(東京都渋谷区)は7月10日、上司がいる環境で働く500人を対象にした「上司についていけないと感じた瞬間」に関する調査結果を発表した。
調査によると、上司に対して「ついていけない」と感じた経験がある人は、91.0%に上ることが。日々の言動への不信感は、部下のモチベーション低下や離職の引き金にもなりかねない実態が浮かび上がった。
「ついていけない」経験者は9割超 3割超が「頻繁にある」と回答
上司に対して「ついていけない」と感じることがあるかを聞いたところ、「頻繁にある」が33.4%、「たまにある」が57.6%だった。合計すると91.0%に達しており、多くの部下が上司との考え方や言動の違いに戸惑いながら働いている実態がうかがえる。3割超が「頻繁にある」と回答しており、日常的にストレスを感じている人も少なくないという。
最多は「感情的に振舞う」24.0% 人間性への不信感が上位に
「ついていけない」と感じた瞬間について尋ねたところ、上位は次の通りだった。
順位内容割合1位感情的に振舞う24.0%2位人によって態度を変える16.4%3位部下に責任転嫁する10.4%
感情の起伏の激しさや、相手によって態度を変えるようすに接し、上司の人間性そのものへの不信感を募らせる部下が多いとみられる。このほか、ミスを認めない姿勢や、発言内容が頻繁に変わる対応を挙げる声もあり、部下に徒労感を与えていることがわかる。
4位には「発言内容がすぐ変わる」、5位には「人の話を聞かない」が入った。指示や方針が二転三転すると、部下は仕事の進め方を見失いやすく、それまでの作業が無駄になったと感じるケースも目立つという。
上司に「できるだけ関わらない」 退職検討も2割超
上司についていけないと感じた結果、職場で取った行動を尋ねたところ、最多は「できるだけ関わらない」で38.2%だった。2位は「退職を検討する」で22.0%、3位には「意見をいわない」が続いた。上司との接触や摩擦を減らすことで、自身への負担を軽くしようとする部下の姿がうかがえる。
一方で、報告や改善案が共有されなくなれば、組織全体の停滞にもつながりかねない。精神的な負担の大きさから転職に至るケースもあり、上司自身が自らの言動を自覚できているかが問われているという。
組織育成パートナーの宮治有希乃氏は、上司自身が感情的な言動を自覚していないケースが多いと指摘した上で、部下が感じた違和感を事実ベースでやんわり伝えることが関係改善の一歩になるとの見方を示す。今回の結果からは、部下が上司についていけないと感じる背景に、能力よりも人間性への不信感があることがうかがえる。
同調査は6月17日から18日にかけて、上司がいる環境で働く人を対象にインターネットで実施。有効回答数は500人(女性334人、男性166人)だった。調査結果の詳細はエムフロの公式リリース(PR TIMES)で確認できる。