「俺は子作りの道具?」男性が反発する理由。年末に焦る女に伝えたい、本当の結婚への近道
2025年の年頭に「今年こそ結婚する!」と誓った女性は、かなりいると思います。その言葉を胸に婚活に励んだ人もいたでしょう。
しかし年末が近くなるにつれ、ゴールインできない女性たちに悲壮感が漂い始めています。
【内藤みかのあたらしいのがお好き】
なぜ今年中なのか?
「今年中に結婚する」と誓いを立てるのは、自分の婚活に気合を入れるためなのだそうです。アラフォーのS美さんは、友達が次々結婚したので、私も今年こそと考え、周囲に「今年中に結婚する宣言」をして真剣に取り組んだそうです。
S美さんには交際3年目の同い年の彼氏もいたので、結婚は時間の問題だと考えていました。お互いの両親にもご挨拶したことがあるし、そろそろ夫婦になるタイミングのはずでした。
そして1月の時点では、まだ1年近くあるし余裕だと思っていたわけです。
子どもを理由に結婚したい
なぜ「今年中」と期限をつけるかというと、それにはS美さんなりの理由があります。それは「子どもも欲しいので、妊娠の可能性が高い年齢のうちに結婚したい」というものです。彼も子ども好きなので、子どもの話をすれば籍を入れたがるのではとも予想していました。
しかし彼の反応は驚くことに「妊娠したら籍を入れればいいんじゃない?」でした。結婚を全然急いでいないし、今するメリットもあまり感じないとまで言うのです。
「どうしても今年中に結婚したい」と主張するS美さんと全く噛み合わない会話が繰り広げられました。
「結婚しないのなら別れる!」
そうこうしているうちに9月になり、焦ったS子さんは思いきって彼氏に「今年中に結婚してくれないのなら別れる」と切り出しました。「3年も付き合ったのに結婚しないのは無責任」とS子さんは感じていたのです。
彼氏は驚き、年内にはなんとかすると言ってくれました。しかしもう今年が終わろうとしているのに、彼は一向に結婚の準備を始めようとしません。
こんなに待たされるくらいなら、やはり本当に別れたほうがいいのだろうかとSさんは悩んでいます。
先走ってしまう女性たち
このように、年末が近づくと「結婚してくれないなら別れてやる!」と彼に宣言する女性が各地に出現します。どうしても結婚して気持ちを落ち着かせたいのでしょう。しかし結婚は1人ではできません。自分がいくら結婚したくても、相手にその気がなければ結婚はできません。
「今年中に結婚する」というルールは、彼に相談せずS子さんが突如として設定するもののはず。なんの法的根拠もないので、本来、彼氏は従う必要もありません。
しかし勝手に期限を決めた女性たちは期限を守らせようと必死。彼が結婚してくれないのら別れて他の人を探すとまで思いつめてしまうのです。
大事なことは結婚?
S美さんは結婚できないのなら別れると言うのですから、彼氏よりも結婚を最優先しています。このような言い方をしたら、彼氏のほうは「俺は結婚や子作りの道具?」と反発を感じることもあるでしょう。
さらに「結婚してくれないのなら、結婚できる他の男を探す」とまで言い出したら、それは脅迫めいて聞こえてしまいます。
結婚できるのなら誰でもいいのかとS美さんへの好感度が下がってしまいかねません。
本当に結婚したいのなら…
結婚しても、自分の望み通りに物事が進まないと怒り出すかもしれないと感じたら、男性はためらってしまうかもしれません。本当に彼氏を愛しているのなら、「あなたの準備ができるまで私は待つね」と言ったほうが印象はいいはずです。
結局、選択肢は「彼が結婚してくれるまで待つ」か「結婚しなくてもいいから今後も彼と付き合う」か「彼との結婚をあきらめて他の人を探す」の3つです。
安易に別れを選ぶよりも、まずは彼の気持ちを聞いて話し合い、2人で解決するほうがいいでしょう。
(内藤みか/作家)