小指が広がっていたら要注意!「スマホ指」子どもや女性に特に多く…対策を専門医師が解説
現代病とも言われる「スマホ指」「スマホ首」。みなさんは大丈夫でしょうか。
小指が広がっている…?それって、もしかしたら「スマホ指」かも!
増えつつある「スマホ指」とは、一体どんな症状なのか?治す方法はあるのか?取材しました。
連載「じぶんごとニュース」
メッセージアプリや電子マネーなど、いまや毎日の生活に必要不可欠なスマートフォン。
総務省によりますと、スマホの世帯保有率は、2010年から急激に増えていて、いまや90%に届く勢いです。
しかし、便利な一方で、「スマホ指」という病気の心配も。
「スマホ指」とは、指が変形してしまう症状のことです。
スマホを小指で支えるように持つことによって負荷がかかり、長時間続けると、指が閉じにくくなったり、痛みを伴ったりすることもあります。
札幌中央整形外科クリニックの亀田和利院長は「特に小学生・中学生とか手の小さい方とか女性に多いような印象」だと話します。
特に子どもは成長期なので、手の指が大きくなるにつれて、ちょっと負担がかかっていて曲がりやすい可能性があるということです。
気づかないうちになってしまうこともある「スマホ指」。
さらに、悪化すると、「変形性指関節症」になる可能性があるといいます。
小指の負担を減らすのが大事
「変形性指関節症」は、指の関節に負担がかかって軟骨がすり減り、骨と骨のクッションが痛むことによって、指が曲がりにくくなる症状です。
札幌中央整形外科クリニックの亀田和利院長によると、「スマホ指が軽症の場合は、たぶん戻ります。何年間もかかって指が変形した場合は、戻らない可能性もある」ということです。
スマホを使うときは、小指に負担がかからないようにすることが大事だと、亀田院長は話します。
「片手で持つときは小指に引っかけずに、手のひら全体で持つ、両手で持ってみる。あるいはスマホリングなどの補助器具を使いながら見るといいです」
そして、注意が必要なのは、「指」だけではありません。
「スマホ首」もある!長期間続くと…
それがスマホ首。
札幌円山整形外科クリニックの小熊大士院長に聞きました。
「下を向いてスマートフォンを見るケースが多くなる。そういった日常生活の姿勢の影響で、『ストレートネック』が発生している」
通常、首はS字にカーブを描いていますが、「スマホ首」、いわゆる「ストレートネック」は、骨がまっすぐになっています。
この状態になると、肩こりや頭痛などが発生し、悪化すると、椎間板ヘルニアを引き起こすことも。
また、長期間続くと、不眠を引き起こし、うつ病の原因になることもあるといいます。
小熊院長によると、病院の患者の中でも「非常に増えている印象」だということです。
でも、この「スマホ首」、運動・ストレッチ・姿勢を意識することで改善できる可能性も高いんです。
「スマホ首」に効果的なストレッチを理学療法士の小林実晃さんに伺いました!
S字のストレッチ
■右手を頭のほうに、左手を背中のほうに回す
■左足を前側にちょっとクロスして、上半身を左側にぐっと伸ばす
片側で20~30秒ずつやると、効果があるということです。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月10日)の情報に基づきます。