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あの電動マスクも、睡眠用ヘッドバンドも!ヘルス分野で今注目のフィリップスの新商品

特選街web

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2021年のフィリップス・ジャパンの最大事業は、医療のデジタル化の推進だそうです。それに準ずるヘルス分野も大きな注目を浴びています。コロナ禍だからこそ、気になる新商品も続々登場しています。高性能な電動マスクをはじめ、睡眠用のデバイス、そして家庭用AEDなどを紹介しましょう。

ヘルス分野で異彩を放つフィリップスの新商品

フィリップスというメーカーをご存知でしょうか? フィリップスに言わせると、日本では多くの場合「海外メーカーであるらしい」という認識だそうです。しかし、欧米ではまず、知らない人はいないというビッグメーカーです。

本社はオランダのアイントフォーヘンにある(元)巨大家電メーカーです。今の日本で有名なのは、多分「シェーバー」、もしくは「ノンフライヤー」ですが、昭和世代にはオーディオメーカーとして知られていました。カセットテープの規格を作り、その特許権を行使しないということをしたメーカーです。このためオーディオカセットは瞬く間に世界中で使われる様になりました。また、ソニーと共にCDの規格も作っています。以降、DVD、BDと言った光ディスクの規格ホルダーでもあります。

一度、フィリップスにいる友だちに、君たちの会社の本命製品は何か? と聞いたことがあります。答えは、「常に世の中が必要とするモノ」だそうです。ポイントは「常に」です。このため、彼らが作り続けているものに「照明」が挙げられます。照明なしの生活なんて考えられません。「シェーバー」などもそうですね。男性がヒゲを剃るという行為は、いつの時代にもあります。そして、彼らが絶対になくならないと考えたのが「医療」です。

2010年代、彼らは、見事に医療機器メーカーになりました。まだ家電ビジネスもしていますが、医療機器の割合の方がずっと大きい。逆に、今年は医療機器での知見を活かした、民生用ヘルス分野の新製品を出しました。コロナ禍ということで、気になるモノが数多くありました。

[Philips - フィリップス]

電動の「ブリーズマスク」に新色追加

昨年秋、フィリップスは、N95相当の電動マスクを上市しました。名前は「ブリーズマスク」。N95ですからフィルターは超強力です。医者の友だちに言わせると、N95マスクは長時間付けていると、呼吸が苦しくなるレベルで、正直、あまり付けたくないマスクだそうです。フリーズマスクは、そのサポートを電動ファンで行います。マスクは立体樹脂成形。口の前にスペースが設けてあるので、とても使い易いマスクです。

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今の販売先は、日本と中国。日本は三日で売り切れ。在庫「0」。生産が全く追いつかない状態だそうです。今回、これに新色が追加されました。名付けて「さくらピンク」。今後、まだまだ長引きそうなコロナに対し、オシャレに対応できます。

睡眠サポートをする「SmartSleep」

ヘッドバンドがパワーアップした「SmartSleep ディープスリープ2」

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人間の健康で重要なのは睡眠。ということで、一昨年末からフィリップスは、睡眠サポートをはじめました。人間の睡眠は「覚醒」「レム睡眠」「浅い眠り」「深い眠り」の4つがあり、それぞれ役割があります。深い睡眠では、体内の修復・回復を促す成長ホルモンが多く分泌され、体内での代謝活動が促進されます。 要するに、深い睡眠の時間が少ないと疲労感が残るわけです。

ところが、こればっかりは自分の意思でどうなるものではありません。この課題に対し、フィリップスは、深い眠りに入ったとき、浅い眠りに移行するのを遅くしようと考えました。具体的には、脳波で眠りの状態をチェック、深い睡眠を継続させる効果音を耳元で出そうという考えです。ファーストモデルは、耳を塞いだちょっと仰々しいモノでしたが、今回発表されたセカンドモデルは、骨振動デバイスを使い、耳を塞がずに済む様になっています。また、頭への締め付けも工夫されています。

寝返りを促してイビキを止める「SmartSleep スノア サイレンサー」

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フィリップスは、この睡眠分野の製品を強化しており、今回、新しく「SmartSleep スノア サイレンサー」が追加されました。こちらは「スノア」ですからイビキ対応です。イビキは睡眠中の姿勢と関係があることが報告されています。ある姿勢になると舌などで空気の通り道を塞ぐ、というわけです。一番イビキをかきやすい姿勢は、仰向けだそうです。それを横にすると、舌の位置が変わるなどしますので、イビキが止まるというわけです。イビキは一見、よく寝ているように思われがちですが、実は浅い眠りであり、そんなにいい眠りとは言えません。「SmartSleep スノア サイレンサー」は、位置を計測するセンサーが付いており、姿勢が悪いと判断すると、振動子が震え、寝返りを促します。姿勢が変わるので、イビキが止まる。酸素を多く取り入れ、心身ともに休まるというわけです。

自然な目覚めをサポートする「ウェイクアップライト」

このほか、SmartSleepには、「ウェイクアップライト」があります。深い眠りから強制的に起こすのではなく、じわじわ明るくすることにより、深い眠り、浅い眠り、覚醒へと導きます。かなりすっきりした目覚めになるそうです。

いい睡眠を必要としている人は多いのですが、なかなか得られないのも事実。一つの突破口になるガジェットかもしれません。

家庭用AED「ハートスタートHS1 Home」

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赤いハートが目印の自動体外式除細動器は、いまや全ての公共施設の中にあり、お世話になった人もあるかもしれません。心肺停止時に電気ショックを与え正常に鼓動させる、歴とした「医療機器」なのです。医療機器は、医療従事者でないと原則的に使えません。が、AEDは、2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになっています。一般市民でも可にしたのは、蘇生率の問題。早ければ早いほど、蘇生できる可能性が高いからです。

しかし心臓突然死は、公共施設だけで起きるモノではありません。一番多いのは「自宅」です。統計によると約2/3(60%強)が自宅だとか。救急医療を知っている人は、人工呼吸して、心臓マッサージをするでしょうが、如何せん、上から押す場合、力を入れすぎることが多く、蘇生しても胸骨が傷んでしまっていたという、手痛い話もあります。

消化器の様に、家庭用のAEDがあれば・・・。ところが、これ「医療用」。一般の人が買うわけにはいかないものなのです。

しかし、そこはフィリップス。AED世界一の販売台数と共に、いろいろな活動もします。そして今回、 アメリカで唯一、 医師の処方箋なしで購入が認められた初のAEDであるHS1シリーズの家庭向け「ハートスタートHS1 Home」の日本発売に至ったそうです。時期は、2021年の夏だそうです。

この手の話は、やはり「黒船が強い」ですね。

まとめ

グルーミング製品も充実

この他にも、髪の潤いをキープする「ドライヤー」(フィリップス 初)、紫外線でブラシ部分を衛生的に保つ「電動歯ブラシ」、そしてセンサーでより滑らかにヒゲが剃れる「シェーバー」など、2021年の新製品は盛り沢山です。

ただ、2021年のフィリップス・ジャパンの最大事業は、医療のデジタル化の推進だそうで、今のデジタル化で中途半端なところをきちんとデジタル化、より時間が掛からない医療にしていくことだそうです。フィリップスが今まで培ってきた交渉力、技術力を考慮すると、きっとできるんだろうなぁと思ってしまいます。

それに準ずる、ヘルス関連、グルーミング関連の家電は、今後、知名度が上がっていく様に思われます。2021年のフィリップスの新製品は気になるものが多いです。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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