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ジュビロ磐田“昇格”内定のボランチ川合徳孟(磐田ユース)がスーパーミドル弾!プリンスリーグ東海で進化中!

アットエス


ジュビロ磐田ユースのMF川合徳孟(とくも)=磐田西高3年=の来季トップチーム加入が決まった。「来年すぐに試合に絡んでいくために、やるべきことは分かっている」。夢へのスタートラインに立った17歳は今、さらなる進化を遂げようとしている。

6月29日に行われたプリンスリーグ東海の藤枝東高戦。ボランチで球をさばいていた川合に後半44分、スーパーゴールが飛び出した。

ペナルティーエリアの外で球を受けると、プレスを掛けてきた2枚を軽やかに外して正面から右足を振り抜いた。ボールは一直線にゴール右隅へ。目の覚めるような弾丸ミドルにスタンドからはどよめきが上がった。

「今年に入ってから自分の中でもすごい意識してシュート練習しています。やっと成果が出てうれしいです」

背番号8が歓喜の輪の中でもみくちゃにされた。

川合は浜松市出身。地元の与進オールFCで本格的にサッカーを始め、フットサルチームを経て、小学3〜6年まで聖隷JFCでプレーしていた。徹底的に足技を磨き、フットサルの全国大会に出場した経験も。

中学からジュビロ磐田の下部組織に移り、U-16、U-17日本代表入り。2023年4月には16歳1カ月16日でルヴァン杯に出場し、クラブの公式戦最年少出場記録を更新した。

西監督「プロに行くなら怖さを」

川合の持ち味は巧みなゲームコントロール。どんな時も慌てずにボールをさばき、攻撃にリズムを生んでいくプレーは高校生レベルでは一級品だ。

だが、磐田ユースの西紀寛監督は川合の現状に満足していない。

「ボランチでさばくだけじゃなくて、これからのジュビロのためにも“怖さ”を見せていかないと。徳孟の良さは、前を向いた時の期待感。今日はボールロストも多かった。徳孟だけのせいじゃないかもしれないけれど、『お前はプロになるんだろ。だったらそんなのミスってる場合じゃないぞ』と」

どんなにマークが厳しくなっても、川合にはこの日のゴールのように、他の選手との「違い」を見せ続けていくことが求められている。

磐田ユースの西紀寛監督


クラブから来季のトップチーム加入内定が発表された6月19日、川合は喜びが湧き上がったと同時に、身の引き締まる思いがしたという。

「プロサッカー選手になるのはすごく特別なことなので、うれしかったです。でも、なるだけじゃなくて、しっかり活躍できる選手になりたい。サッカー以外の部分も大事になる。プロとしての振る舞いやサポーターへの感謝の気持ちを大切にしながら、頑張っていきたいです」

最近は筋トレや体幹トレにも熱心に取り組んでいる。「フィジカルの部分はまだまだ。パスやシュートも精度を突き詰めていかないと」。

サックスブルーの未来を担うボランチがさらに殻を突き破ろうと奮闘している。

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