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LiSAさんソロデビュー15周年&7th Album「LACE UP」発売記念インタビュー(1)|QUEENを背負う覚悟を決めたLiSAさんの15年を編み込んだ最新アルバム「LACE UP」

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2026年4月20日にソロデビュー15周年を迎えるLiSAさんが、7枚目となるアルバム「LACE UP」を4月15日に発売! 「残酷な夜に輝け」(『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』主題歌)をはじめとするヒットシングルに加え、多彩な作家陣を起用した新曲も多数収録する全15曲について、15年の歩みとともに深く語ってくれました。

さらに、15周年を記念したアニメイトとのコラボ企画「LiSAnimate」の詳細も公開!

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前作「LANDER」から約3年半、大きく変わっていく世界と対峙して制作したニューアルバム

――新作「LACE UP」は、ソロデビュー15周年の節目に発売される7枚目のアルバムです。前作「LANDER」からはおよそ3年半ぶりとなりますが、ここまでの歩みを振り返るとどんな思いがありますか。

LiSAさん(以下、LiSA):「LANDER」は、まだコロナ禍にある2022年に、この先(コロナが収束して)新しい世界が始まるのか、ここから世界が変わっていくのか、そんなタイミングで発売されました。だから、どちらかというと“願い”が強く出ていて、ここから明けていく未来を信じて願うことしかできない、そんなアルバムだったんです。

わたしのソロデビュー10周年もコロナ禍の最中でした。そこから年月を経て迎える15周年だからこそ、「LACE UP」はすごく元気なアルバムになりました。ソロデビューをした頃からそうなんですけど、いろんな方から力を借りて、繋いでもらった道のりの先にできたアルバムです。

 
 

――アルバムのラストソング「Patch Walk」の歌詞に「ただサボらずに進んだだけ」とあるように、一歩一歩進んできたからこその15周年は、すごいことだと思います。

LiSA:まだ何者でもなかったわたしをみんなが迎え入れて、巻き込んでくれたから、繋がってこられた。いろんなタイミングでみんなが注いでくれた「諦めないで」「一人で戦わなくていいよ」「一緒に行こうね」という愛情を受けられたことが、わたしの一番の誇りだなと思うんです。人生で何か1つのことを15年も続けられたのは、LiSA以外ないですから。

――制作のキーワードとして、LiSAさんが提示されたものはありますか。

LiSA:それはやっぱり「お祝い」です。10周年を元気にお祝いできなかった、その鬱憤を晴らしたかった気持ちがありますし、もっと長く活躍されている方もいらっしゃるので「まだ15年かよ」と笑われるかもしれないけど、15年も歩み続けた自分へのお祝いです。

これまでにどこかで出会ってくれたみんなを編み上げて(=LACE UP)、15周年の先へ連れて行きたいと思った時、そこにマイナスな気持ちはありませんでした。明るい未来を見た、ポップで豪快で爽快なアルバムになったと思っています。

――お祝いをキーワードに、明るいモードで制作に突入したんですね。

LiSA:はい。明るいモードだったので新曲をいっぱい入れたくなって、てんこ盛りになっちゃいました(笑)。1枚のアルバムにこの曲数を入れるのは、けっこう時代に反しているとは思うんですけど。

 

今だからこそコラボできる、豪華クリエイター陣によるアルバム用の新曲たち

――これだけアルバム用の新曲があるのはすごいです。各楽曲のクリエイター陣が多彩ですが、いろんな方とコラボするアイデアは、最初の構想段階からあったのでしょうか。

LiSA:15年続けてLiSAという名前をみんなが知ってくれたから、そのご褒美じゃないですけど、今回はいろんな場で活躍されている、時代を築いてきた先輩方に「ちょっとお力添えをいただけませんか」とお願いできると思いました。

「REALiZE」(2023年6月配信限定リリース)からの楽曲を並べてみた時に、総じて“LACE UP”だなと思ったんです。「REALiZE」はアメコミ(原作の映画)の主題歌なので、自分の歩いてきた道の先が広がったもの。他にも例えば「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」(2025年3月リリース/アニメ『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』オープニングテーマ)ではStray Kidsのフィリックスさんが参加してくださったり。その流れの締めくくりが「残酷な夜に輝け」(2025年7月リリース/『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』主題歌)。そういったいろんなコラボレーションを編み上げてきた3年だったから、今でこそご相談できるようなクリエイターの方々にお願いをしました。

 

――みなさん「ぜひ!」という感じだったんじゃないですか。

LiSA:どうでしょうか(笑)。いきものがかりの水野良樹さん(「HOMEだよ」作詞・作曲 ※作詞はLiSAさんと共作)がおっしゃったことで印象的な言葉がありました。わたしが水野さんの楽曲をどれだけ好きか伝えていたら、水野さんが「きっとLiSAさんのロックな部分を出してくれるクリエイターさんはたくさんいるから、自分がせっかくご一緒させてもらえるんだったら、人の温かさを感じられるような、LiSAさんの温かいところを出すような楽曲がいいと思います」と。

これまでUNISON SQUARE GARDENの田淵(智也)先輩がわたしに作ってくださったようなゴリゴリのロックは、LiSAの塔としてすでに1つ立っているので、それとは違う、新しい糸でLiSAを編み上げて、彩ってくださったんです。

――「HOMEだよ」はシチューを食べたくなるような、そんな温かさもある水野さんらしい楽曲ですよね。それをLiSAさんが歌うことで、新しい感動がありました。また、GLIM SPANKYの松尾レミさんと亀本寛貴さんによる楽曲「SWEET MAGIC」も収録されますね。

LiSA:GLIM SPANKYさんはデビュー当時から大好きで、「すごいユニットが出てきた」と思っていたんです。でも、自分はまだそこに値する歌を示せていないと感じていたのですが、お二人に会えるタイミングがあったので、意を決してご相談しました。

――冒頭にぎやかな感じで始まる「SWEET MAGIC」は、“こういう展開になるんだ!”という驚きがありました。他にも、これまでのLiSAさんらしさが詰め込まれたメロディックパンク「DECOTORA15」は疾走感抜群ですが、この曲はどうやって生まれたのでしょうか。

LiSA:前回のツアー「LiVE is Smile Always~PATCH WALK~」(2025年9月~2026年1月)は、「Little Braver」というGirls Dead Monsterの曲から始まって、わたしたちの大切な曲「best day, best way」で締めくくる、“プレ15周年”みたいな、歴史を感じられるセットリストでお届けしたんです。ツアーを通じて感じたのが、「best day~」みたいな元気にぶっ飛ばしていくLiSAを、わたし自身がもっと見たいということ。

わたしの魂を紐解いていくと、やっぱりパンクが好きだし、メロコアが好き。そういう自分のふるさとみたいなところを紐づけて、15年の先へ力強く進んでいくぜ!みたいな曲を作ってみたら、「DECOTORA15」っていうタイトルになっちゃって(笑)。デコってぶっ飛ばしていくぞ!という意気込みですね。

どの時代からLiSAを知ってくれた人でも思い浮かぶ場面や言葉があればいいなと思って、例えば歌詞の「一歩一歩繋だway-!!」は楽曲「best day, best way」からで、「ニトロ go your way!」は楽曲「ジェットロケット」から。そういった要素を入れて編み上げています。「DECOTORA15」や「Patch Walk」はツアーで先に歌っていたんですけど、そこで生まれた感覚みたいなものがたくさんあって、ライブでめちゃくちゃ完成したんです。

――ライブでの経験や感触も、ここに編み込まれているんですね。

LiSA:はい、「DECOTORA15」は最近録りましたもん。それでいうと、「あばよ」も最近録りました。

――「あばよ」は聴く前から想像を膨らませられる曲です。

LiSA:「あばよ」は、これまでもわたしの曲をたくさん書いてくださっている小南泰葉さんの作曲です。元々はすごく立派で美しい緑の芽が生えていたのを、このアルバムに似合うよう超狂気にデコった感じです。

――「あばよ」みたいな曲が入っているのも、このアルバムの魅力ですよね。

LiSA:確かに。“なんちゃって!”みたいな愛嬌というか(笑)。パンク魂ってそういうところもあるじゃないですか。そんな気持ちだったり、ポップさを感じてもらえる要素が所々にあるといいなと思っていました。

――他にもその役割を担う曲はありますか。

LiSA:やっぱり「小豆あらい」じゃないですかね。“本気の豪速球”な曲がてんこ盛りの中で、風船にプチッと穴をあけて、ちょっと空気を抜いてあげるみたいな曲です。

――「小豆あらい」はタイトルのインパクトもすごい。

LiSA:タイトルは(作詞・作曲・編曲の)ケンモチヒデフミさんのせいですけど(笑)。去年の北米ツアーで「明け星」や「unlasting」を和装で歌ったのですが、お客さんがLiSAのことを、日本の文化として楽しんでくれている印象を受けたんです。そこから、“THE 和”みたいな曲をかっこよく楽しくやりたくなったので、ケンモチさんに「世界中を踊らせたいです」とお願いしました。LiSAの血の中には、「WiLD CANDY」とか「say my nameの片想い」みたいなポップなダンス曲もあって、その新しい形の曲が「小豆あらい」です。

 

曲順にもこだわり抜き、まるで1本のライブのような「LACE UP」

――アルバムのラスト、「HELLO WORLD」から「Patch Walk」の流れも素敵です。

LiSA:ゴリゴリ攻め攻めのナンバーで来ていたのが、ここでナチュラルに戻るというか、わたしの中のふるさとに帰るみたいな感じです。実は物語があって、1曲目「OPENiNG -LACE UP-」の頭のSEは、“QUEEN”が部屋の中にいる場面で、外から群衆が「“QUEEN”のお出ましだ!」みたいな声を上げて、ラッパが鳴って、みんながお出迎えをしようとしている。“QUEEN”は鏡の前で自分と対峙して準備を整え、マントを羽織って出てくるんですけど、登場の仕方がデコトラっていう(笑)。

「DECOTORA15」で登場して、次の曲「QUEEN」へ。そこからアルバムが進みナチュラルに戻っていって、最後は「HELLO WORLD」から「Patch Walk」の流れで、“QUEEN”はマントとティアラを置いて、一人の人間として人を想ったり、世界を想ったりする……そしてまた次の日は、“QUEEN”としてデコトラで登場する、そんな毎日を繰り返すんです。

「HELLO WORLD」は2年くらい前に作った曲で、アルバム「LANDER」から続く次の世界へ“ハロー、ワールド”する、一人の人間としての素直な不安と希望を歌いました。

「Patch Walk」は、コロナ禍が明けた世界で、置いていかれないためにとにかく駆け抜けるんですけど、その先でふと「あれ? わたしはどこへ向かいたかったんだっけ?」と不安になるような……15周年という大きな幸せを目の前にすると怖くなるというか、少し臆病になってしまう。でも、大地に足をつけて立った時に、やっぱり信じ抜くことがすべてという気持ちになれたので、この曲を作りました。

――アルバムを通じた物語の中で出た、“QUEEN”という言葉がすごく印象的でした。

LiSA:わたしはまだ“QUEEN”を背負う覚悟はなくて、「わたしのことを“QUEEN”とは呼ばないで」と思ってきました。今回、楽曲「QUEEN」の中で(作詞の)MAQUMAさんが“QUEEN”を授けてくださったんですけど、「そろそろお前、覚悟を決めろよ」と言われたような気がして。LiSAに“QUEEN”を託してもらえるまで歩いて来たんだ、という自信がわきました。

――どの新曲も、基本的にはLiSAさんからオーダーをされたんですか。

LiSA:そうですね、わたしから「こういう気持ちを歌いたい」「こういう曲がほしい」とお伝えしました。そこからお話を進める中で全然違う方向へ行くパターンもありましたけど、基本的にはクリエイターの方々へ「あなたのこういうところが好きなんです」と告白している感じです。

――LiSAさんからラブレターを送って、LiSAさんへのラブレターが戻ってくる、最高の愛の交換が行われたんですね。先ほどタイアップ曲についてもお話がありましたが、LiSAさんがタイアップ曲と向き合う時のスタンスや、大切にされていることをお聞かせください。

LiSA:これは以前から変わらないのですが、作品の曲としても、LiSAの曲としても、どちらも120%譲らないです。例えば「残酷な夜に輝け」は、すごく作品に寄り添った曲なので、わたしを応援してくださっている皆さんにどう受け止められるかな、という思いもありました。でも、これまでに(作詞・作曲・編曲の)梶浦由記さんとの歴史を築いてきたし、LiSAとしての歌の表現も、15年間の成長を感じてもらえるようになったと思うので、作品と向き合ってきたわたしの姿勢も含めて、歌を受け取ってくれるといいなと思っています。

――改めてこのアルバム全体を聴かれた時、どういった心境になりましたか?

LiSA:LiSAらしいなと思いました。(アルバム収録曲の中で)わりとバラードが多い方だと思うんですけど、バラードらしいバラードがないというか、全部重たい。全部味付け濃いみたいな。なんか、しつこいです(笑)。

――確かに箸休めみたいな瞬間が、良い意味でないですよね。

LiSA:“てへぺろ”というニュアンスで「小豆あらい」や「あばよ」を作ったけど、全然箸休めになってない(笑)。

――曲順もすばらしくて、ライブを1本観たような感覚になります。

LiSA:この15年でライブのセットリストを作る腕前がめちゃめちゃ上がったんです。例えば聴き慣れた既存の曲も、新しい魅力に出会ってもらえるような組み方ができるようになったというか。「LACE UP」の収録曲も、時系列でわたしのストーリーになっていた既存の曲と、アルバム用の新曲を、テーマに沿って並べることで新たな立ち位置が生まれ、より輝く曲順になったと思います。

アルバムを出せることはとても嬉しいんですけど、近年は自分も含めて、アルバムをフルで聴くことがちょっと難しくなっているのかな、と。CDを入れて、歌詞カードを見ながら一生懸命聴いたあの頃に比べると、もう少し音楽が手軽になったというか。良いことでもあるんですけど、すぐに曲を飛ばせるし、自分でプレイリストを作れば好きに組み替えられる。それは、意図が伝わりづらい時代でもあるなと思っていて。

でも、わたしはアルバムがすごく好きだから、アルバムだからこその楽しさも皆さんに楽しんでほしいなと思っています。ぜひ歌詞カードを見ながら、聴いてほしいです。わたしからのラブレターなので。

――ちなみに、アーティスト写真やジャケット写真など、アートワークのポイントは?

LiSA:とにもかくにも“LACE UP”してます。編み上げまくってます。

――楽しみにしております! ソロデビュー15周年を記念した書籍「LiSA 15th Anniversary Book PRiSM」が4月17日に発売され、同日から大規模展覧会「LiSA PRiSM ~LiFE is Soulful Artwork~」も東京・大阪・名古屋で順次開催されます。この書籍はどんな内容になりそうですか。

LiSA:ライブをはじめ、これまでのLiSAを一緒に作ってくださったクリエイターさん、カメラマンさん、ステージセットを作ってくださった方たちとのコラボです。初めましての方もいらっしゃるんですけど、みんなでLiSAを使って表現してくれる内容になっています。

――そして4月17日・18日の日本武道館2daysを皮切りにライブツアーもスタートします。今回はどんな景色になるのでしょうか。

LiSA:15周年を祝うつもりしかないです。15年間のどこかで出会った人たちは絶対に来てほしい。みんなで祝い倒したいですね!

(インタビュー/逆井マリ)

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