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錦織一清演出、中山脩悟初舞台・初主演 舞台『あゝ同期の桜』が開幕 オフィシャルレポートが到着

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舞台『あゝ同期の桜』

2026年8月13日(木)東京・三越劇場にて舞台『あゝ同期の桜』が開幕。初日に先立ち行われたゲネプロ取材会のレポートが到着した。

本作は、毎日新聞社発刊の海軍飛行予備学生十四期会による遺稿集『あゝ同期の桜 帰らざる青春手記』を元に、昭和42年に榎本滋民が手掛けた不朽の名作。2015年に榎本滋民の脚本を原作として上田浩寛が新たに書きおろし、錦織一清の演出によって現代に甦った。錦織が「生涯を賭けて後世に伝えたい作品」と位置づける本作は、2024年より3年連続の上演を迎え、戦後81年目となる2026年の夏、再び幕を開ける。

ゲネプロに先駆け行われた取材会には、中山脩悟、岩永洋昭、渋谷天笑(松竹新喜劇)、高野皓平、片岡滉史朗、石川大樹、伊藤セナ、渡口和志、新井元輝、岡澤由樹。そして錦織一清が登壇し、初日に向けた意気込みなどが語られた。

昨年に続き演出を務めた錦織一清は、「自分で言うのも照れくさいですが、今年、さらにいい作品になったと思います。早くお客様に見ていただきたい」と作品に対する自信をのぞかせた。

特攻という過酷な運命に立ち向かう第十四期海軍飛行予備学生の諸木文晴役に抜擢された中山脩悟は「初舞台ということもあり、正直とても緊張しているのですが、稽古でやってきたことを全力で出す準備はしてきたので、思いきりお芝居がしたいです」と、本番への期待に胸を膨らませた。

昨年に引き続き庄司上等整備兵曹を演じる、長崎県出身の岩永昭洋は「去年は終戦80年ということでいつもより注目していただきましたが、僕自身は今年も平和の尊さ、命の重さを、ひとりひとりの方に届けられたら」と変わらぬ思いを寄せた。

同作品に4度出演している豊島中佐役の渋谷天笑(松竹新喜劇)は「中佐役は3回目でございます。前回、僕の中では最高の豊島中佐だったと思うのですが、今回はそれを超えたいと思います」と役に対するこだわりを見せた。

中山と同じく、第十四期海軍飛行予備学生を演じるキャストたちも一言ずつ挨拶。
高野皓平「僕も(中山と同じく)初舞台。まずはやり切る、その一点だと思います。あとは、この素晴らしい機会を楽しんでいきたい」
片岡滉史朗「今日の朝、靖国神社にみんなで行ってきました。神聖な気持ちを持って、全力で皆様にお届けできたら」
石川大樹「かっこいい作品を作る。その一点に集中したい」
伊藤セナ「去年よりもさらにパワーアップした『あゝ同期の桜』を、必ずお届けできると自信があります」
渡口和志「錦織さんを始めとする皆様のおかげで、稽古でも日に日に良い作品になっていきました。それを出せるように頑張りたい」
新井元輝「語ることが難しい物語ですが、何か一つでもお客様に届けられるように全力で頑張ります」
岡澤由樹「いろんな方がこの作品に関わっています。その方々の思いと、この作品の思いを伝えたいです」

今年のキャストたちの印象を聞かれた錦織は、「初舞台のふたりも、びっくりするほど成長が早かった。大きなエンジンを持っていて、稽古場から目を見張るものがありました。彼らは演じるのではなく、本当に特攻隊員になろうとしていた。この芝居においては何より大切なことです」と絶賛。中山たちの気合に触発されることも多かったようで「僕には所帯も子供がいませんが、“老いては子に従え”という言葉が身に沁みました」と目を細めた。

錦織の演出について、中山は「本当にのびのびとやらせていただきました。『修吾くん、そのままでいいよ。それがいいんだよ』とずっと言っていただき、それが自分の自信につながった」と真っすぐに語った。

岩永が「キャストが変わったことで、自分も自然と受け取るものが変化しました。彼らからもらったエネルギーを自分のフィルターを通し、それをみなさんに届けることに集中していました」と稽古場での中山たちとの交流を回顧。すると渋谷は初舞台の中山と高野が初日からセリフを全て覚えてきたことに触れ「おかげで早い段階から通し稽古ができ、完成度を上げていくことができた」と中山たちの頑張りを労った。

ここで芸能界の先輩でもあるご両親(中山秀征・白城あやか夫妻)の、初日に向けた反応を記者から聞かれた中山。「自分にしか出せないものがきっとある。それを全力で出せば大丈夫。緊張をするのは当たり前。しない方がおかしいから無駄に隠さず、とにかく全力でやってこい。そう言われました」とメッセージがあったことを報告。観劇予定もあるそうで「父親に観られるより、母親の方が緊張します」と照れ笑い。父・秀征さんと親交のある錦織は「青学野球部だっただけに腹が座っているし、周りに対する気配りも素晴らしい。 本当に秀ちゃん(中山秀征)の息子なのかな?(笑)」とニヤリ。さらに「中山家には4人も息子さんがいるので『ひとりください』とお願いしたら、『もらってください』と言われた。もしかしたら…?」と中山を覗き込み、取材陣を笑わせた。中山も錦織には不思議な親近感を覚えるらしく、「父親と錦織さんは喋り方と声のトーンが似ている。もしかしたら錦織さんも父親も(ビート)たけしさんが好きなので、そこから影響を受けているのかも?」と分析した。

今年は千葉・かずさアカデミアホールでの上演も実施。駐屯地がある木更津では平和に向けてのさまざまな活動が行われており、木更津市長からのオファーで実現した。錦織は「これを機に千葉の皆さんにも見ていただきたい。改めて木更津市に感謝しております」と感謝を述べた。

大役のオファー受け、「最初は『僕で大丈夫なのかな』という不安が大きかった。だがここまできたら、今回の諸木は僕にしかできないと思っている」と本番に向けた覚悟を語った中山。取材会の最後には「みんなで作り上げてきたこの舞台、一人でも多くの方に届いてほしいという思いでいっぱいです。若者たちのフレッシュなエネルギーを受け取ってほしい。そして、戦争という歴史についても知っていただき、改めて考える時間を持っていただけたら、この作品をやって良かったと思えます」と意気込んだ。

ゲネプロでは、全キャストが一丸となり本番さながらの熱演を見せた。主人公・諸木は、海軍航空隊に配属された個性豊かな学生たちの中でも、あまり表に感情を見せないキャラクター。中山は、持ち前の精悍さと瑞々しさで、諸木の複雑な心情を丁寧に表現。先に散った仲間を想い『同期の桜』を歌い上げるシーンや、震えながらも全てを受け入れ特攻の日を迎えるクライマックスなど、初舞台とは思えぬ堂々とした演技を見せた。特攻に向かう若者たちを自分なりの誠意で見送る庄司上等整備兵曹役の岩永は、ユーモアと包容力あふれる芝居でフレッシュなキャストたちを支えた。錦織も、全く異なるタイプの2役で役者としても登場。本作にかける全キャストの熱き思いが、ステージから放たれた。

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