ラッシュ(混雑)を避けられる【賢い電車釣行術】 オススメの曜日と時間帯とは?
電車釣行はなかなか難しい。駅が海から遠くて断念せざるを得ないこともある。しかし、幸いにして沿線が釣り場に恵まれているなら、ぜひおすすめしたい。何せ公共交通機関は料金が安いし、定時運行してくれるのも有難い。だが、ここにひとつ問題が発生する。それが「ラッシュ」。時間管理が必要だ。
電車釣行は頭を使う
車内に釣り具を持ち込む野暮ったさ、持ち込める量の限界、持ち重り感……そのようなものさえ我慢できれば、電車釣行は優れた手段といえよう。駅から釣り場が近いと、ファミリーフィッシングなどではむしろやりやすい。時と場合によって、車道は絶望的に混む。渋滞に悶絶するくらいならば、駅が近いなら電車で行っちゃった方がいい。
ただ、電車釣行は、何度かやってみるとわかるが「頭を使う」ものである。何が悩ませどころかと言って、まずは「ラッシュ」だ。混むタイミングを知らずにいくと、釣り具という幅ったい持ち物を帯びながら、ヒトに迷惑をかけつつ、自らも満員電車の中できりもみ状態となる。魚をすくった臭いタモ、臭気が漏れ出すクーラーボックスなどは、もはや法律スレスレの持ち込み物と言っていいかもしれない。
ヒトの迷惑を考え、かつ自分のスペースを確保しながら移動するためには、頭を使いたい。ラッシュ時に乗らない――それだけじゃない。その時期折々の「混雑イベント」も頭に入れ、電車釣行しよう。
最大のテーマ「ラッシュを避ける」
電車が混む時間は、まず、平日の朝と夕だ。平日朝は6時半~9時半前後まで、よほどの閑線でなければ座れない。午後は、17時から最終電車まで、ずーっと混む。うまいこと調整してスッと乗りたい。
ラッシュを避けるためには、まず、この時間を外すことだ。朝マヅメを打つなら、6時半以前の電車に乗ろう。まず朝マヅメという時間帯が夏は6時頃、秋冬は7時半以降なので、始発に乗ってしまえば間違いないが、まあ、秋冬は回遊魚がくるまで時間を持て余す……。これは仕方ない。
夕マヅメは、17時から混むことを考えて、おおむね16時30分到着の電車に乗ればいいだろう。夏だとちょっと時合いまで待たされるが、メタルジグでも投げていればいい。秋冬のライトゲームなんかでは、どうかすると17時には早めの時合いが始まっているので、もう少し余裕を持って釣り場入りしよう。
要注意!「お昼」と「混雑イベント」
電車が混雑するタイミングは朝夕以外にもある。それが、お昼と「イベント時」だ。
12時前後は、お昼ご飯時で結構混んだりする。この時間も避けたい。また、花火大会やなんちゃらみたいな、いわゆるイベント・祭事があるときには、電車は不規則的に混雑する。筆者は以前、三が日の釣行で予期せぬ「初詣混雑」を経験して、エライ目にあった。こんな年中行事にも気を付けておこう。
終電1時間前に帰ろう
朝夕のラッシュは時間帯を理解すれば避けられる。しかし、夕方から夜釣行の帰宅時ラッシュは、ちょっと避けがたいものがある。終電は場、繁華街周辺では特に混雑するので、なるべく避けたい。
筆者が推奨するのは、「終電1時間前乗車」である。私の基準でいえば、22時半から23時くらい。この時間は結構穴場で、空いていたりする。お持ち帰りの釣りの場合、クーラーから漏れ出す魚の臭気は上述のように法律スレスレレベルなので、特に帰宅時間のラッシュは避けられるように、ご注意を。
夜の釣行の終わりは、終電1時間前・1時間半前と設定すると、体力的にも余力が残しやすい。大体それくらいで魚の反応もストップするし、深追いする価値もない。釣りの切り上げ時とも重なるのだ。
曜日は「日曜日」推奨
さて、肝心の釣行曜日設定だが、まあ一般の勤め人は土日釣行となる。では土曜日・日曜日、どちらかが電車釣行に向いているかといえば、もちろん日曜日だ。
土曜日はヘタをすると平日と遜色なしかそれ以上に混んでいるので、釣行には向かない。日曜日は、電車は空いている。「明日は仕事だし……」と釣り人の足も海から遠ざかるので、電車釣行は基本的に「ラッシュを避けながら日曜日に」が大正解だ。
<井上海生/TSURINEWSライター>