東洋製罐、ドローン用スプレー缶噴射装置「SABOT-3」や増槽タイプも展示[Japan Drone 2024]
当初からは想定外の使用方法も出てきたスプレー缶噴射装置「SABOT-3」をアピール。最大5缶を同時に搭載して飛行する「増槽タイプ」も登場した
ドローン向けスプレー缶噴射装置「SABOT-3」
ドローンに取り付け可能なスプレー缶噴射装置「SABOT-3」を販売する同社のブースでは、実際に水を噴射する様子がデモンストレーションされていた。高所作業をする場合、足場を組むといったコストや時間がかかるうえ、人間が作業するので危険も伴う。省人化を図るべくリリースされたSABOT-3。
担当者は、次のようにコメントした。
ドローンを使用して点検、SABOT-3で補修もできるので、2つの作業を同時並行で進められるのが大きなメリットです。補修材として使用できるのはサビの進行抑制に使用可能な黒サビ転換剤や、コンクリートの剥落箇所を応急処置する剥落防止剤などですが、お客様が使用したい材料の要望があれば、実際に噴射できるか検討します。変わったものでは電力会社様からの問い合わせ。鉄塔や電線に鳥が巣を作ってしまうので、営巣予防に『鳥忌避剤』を試したいと申し出があり、噴射にも成功しました
ブースにはSABOTが補修した屋根のサンプルも展示されていた。穴が空いた場所の補修箇所に触れてみると、確かにしっかり塞がれていることがわかる。SABOTによる補修は本格的に修繕するまでのつなぎとして想定されているようだが、十分役目を果たしていることがわかる。
また、利用現場の声を反映して、増槽タイプもラインナップされた。通常はスプレー缶1本だけを搭載するが、ドローンの左右のスキッドに各2本ずつ追加装備。一度の飛行で最大5缶が使用可能だ。交換のためドローンを着陸させる手間がなくなり、効率的な作業につながると期待されている。
Japan Drone 2024