「カミソリで首をザックリ」「淡々とした殺人が怖すぎ」拷問系スプラッターのカルト作が〈4K〉でスクリーンに復活
仏産スプラッター『ハイテンション』復活4K上映
2003年のフランス映画『ハイテンション』が6月6日(金)より全国公開中。本格ブレイク前のアレクサンドル・アジャ監督が手がけたスプラッター・ホラーが、20数年を経て<4K>の美麗映像でスクリーンに蘇った!
女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家に車を走らせる。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だった。
夜遅く、ようやくアレックスの実家に到着した 2人だったが、その直後、トラックに乗った謎の中年男が玄関先に現われ、手にした刃物でアレックスの両親と弟を次々と惨殺する。
物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。ところが今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られてしまう……。
淡々とした殺害シーンが怖い! 痛い!
その過激すぎる殺害描写と衝撃的なストーリー展開で話題を呼び、公開当時フランス国内外でカルト的な人気を得た本作。アジャ監督は本作の成功を機にハリウッドへ進出し、のちに『ヒルズ・ハブ・アイズ』や『ピラニア3D』などを手がけることに。また、主人公マリー役のセシル・ドゥ・フランスも本作の翌年にジャッキー・チェン主演の『80デイズ』でハリウッドデビューを果たしている。
本作は「ニュー・フレンチ・エクストリミティ」と呼ばれる、00年代フランスの過激ホラー映画の潮流における代表作として語られることが多い。実際すさまじい身体損壊描写が満載で、低予算ならではの工夫を凝らした露悪的なゴア描写が秀逸。スリラーでは定番のハイド・アンド・シーク仕草を含む屋内での大殺戮から、中盤以降は殺人鬼を追いかける(?)展開でスリルを持続させる。
「親友を助けなければ」という一心で殺人鬼を追うマリーの姿には、思わず握り拳&汗じっとり。しかし、その大前提が(大げさでなく)一気にひっくり返されるクライマックスの展開は超衝撃的で、脳が一瞬バグること間違いなしだ。
『ハイテンション4K』は6月6日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国公開中