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バンダナ、スカーフ、ストール、タイ……1枚の布だけでこんなにも装いは楽しくなる。結び方を教えます

Dig-it[ディグ・イット]

名著『チープシック』には、主に女性に対する教えとして、「自分の体を1枚の布でつつんでしまうのは、もっとも単純でしかもいちばん洗練された服装なのです」という記述がある。ここでは、“1枚の布”を“巻き物”に置き換え、装いへの取り入れ方やそのバリエーションを見ていこう。

バンダナ|装いのアクセントだけでなく汗留めや襟汚れ防止の機能性も。

バンダナの取り入れ方を教えてくれたのは「Pt.アルフレッド」店主・本江浩二さん。バンダナやスカーフなどの“巻き物”を取り入れることを約20年前から推奨している。

プリントを専業とするイタリアの会社とともに製作した70cm×70cmのやや大判のバンダナ

本江さんは「面積が小さいバンダナでも様々な表情を出すことができる」という“巻き物観”を持つ。

正面で2回結んだ最も基本的なスタイル。「汗留めやシャツの襟の汚れを防止する機能的な側面もあります。業界の先輩は『バンダナなんかはラフに2回結んだらいんだよ』と仰っていました(笑)」

リングに通してアクセントに。ジャケットに刺したペンとリングをシルバーで統一している。

最初に垂らした片方で結び目を作り、その輪の中にもう片方を通した巻き方。結び目がコンパクトになるため、シャツの中に入れてさりげないアクセントに。

アスコットタイ|ナローな布を使った華美にならない大人の足し算

アスコットタイの取り入れ方を教えてくれたのは国内外に店舗を構えるオーダースーツ店「ファイブワン銀座本店」店長・泉敬人さん。ヴィンテージのネップ生地を使った春らしい色合いのジャケットに、同系色のアスコットタイを合わせた泉さんのコーディネイト。アスコットタイは同じ形の色違いをあと3本持っているんだとか。

「自分にとっては、完全に装飾品。ネクタイと同じように、シャツの柄やジャケットの素材など全体のバランスを見て足し引きしています」

今回使うのはこちらのアルテアのもの。

正面で2度結ぶことで、結び目が斜めにならない結び方。シンメトリーが端正な印象を生み、シルクの美しいドレープが際立つ。

19世紀頃、イギリスの上流階級の間でモーニングコートなどに合わせて用いられてきたアスコットタイ。その中でも定番の結び方のひとつ「ブラインドフォールノット」

シャツを第一ボタンまで留めネクタイのように結ぶことで、ややドレッシーな表情となる。

コットンスカーフ|薄手のコットンスカーフは巻き方次第で3シーズン着用可能

コットンスカーフの取り入れ方を教えてくれたのは米国の旧き良きアウトドアスタイルを現在に伝えるブランド「ウールリッチジャパン」部長・鈴琢磨さん。巻き物はその日の天気や会う人に合わせて選ぶのだとか。

約15年前に購入したというフランスブランド「レオ・アトランテ」のコットンスカーフ。織物の産地としても有名なモロッコで織られており、刺繍やパイピングは職人の手仕事によるものだ。

首周りを1周させて正面で1度結んだスタイル。「自分のなかで最もベーシックな巻き方で、このグリーンの色味や刺繍を活かし、装いのアクセントとしています」

スカーフを二重にし、輪を作って通す“マフラー巻き”。「首元にボリュームを出したい時にはこの巻き方をすることが多いです。この場合はアウターアウターのジップやボタンは開けます」

首回りを2周し、前で結ぶ巻き方。最も防寒性に優れ、薄手のコットンでありながら冬の寒さにも対応可能だ。

ロングストール|お気に入りの布を見つけたらなんでも巻いてみる

海外のシューズブランドを取り扱う老舗インポーター「GMT」の名物プレス・ミウラシュランさん。大判からバンダナサイズまで、所有する布は50枚以上に及ぶ。首に巻くものに限らず、布全般に目がないというミウラシュランさん。

「織り方が特殊だったり旧い織り機を使っているものに惹かれがちで、例えばテーブルクロスとして売られていても、気に入ったら首に巻いて自分でストールにしちゃっています」

今回はエムズ ブラックのロングストールで3パターン見せてもらった。

まず首に巻く前に布を中央で結ぶ。結び目を顎の下にあわせ両端ともに首に一周させ、前に持ってきて最初に作った結び目に通す。ほどけにくく、風を通さない。

ストールの大きさを活かしたシンプルなひとつ結び。上からジャケットなどのアウターを重ねると、上品かつエレガントな印象になる。

中心を片側にずらしてラフに巻くことで、こなれた雰囲気が出る。3パターンの中では最も出番の多い巻き方だそう。

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