【ペルー・リオハ】自然と人に癒される、リオハの暮らし
ペルーと聞いて、多くの人が思い浮かべるのはマチュピチュやリマ、ナスカの地上絵、そしてアマゾンの玄関口イキトスなどではないでしょうか。そんな有名観光地からは少し離れた、ペルー北部の小さな町・リオハに私は今暮らしています。今回は、観光ガイドブックには載らない、でもここにしかないペルーの田舎町・リオハの魅力を現地からお届けします!
リオハってどんな町?
【地図は本メディアでは表示出来ません。元記事で参照ください】
リオハは、首都リマから飛行機と車を乗り継いでおよそ4時間、ペルー北部・サンマルティン州にある、小さな町です。標高約800m、ペルーのアマゾン地域「セルバ」のなかでも少し高地に位置することから、「セルバ・アルタ」とよばれています。(※「アルタ」はスペイン語で「高い」の意味)
そのため、空気は湿潤ながらも爽やかで、朝晩は涼しく、過ごしやすいのが特徴。町の中心地は徒歩でも1時間もあればすべて回れてしまうほどコンパクトで、のんびりとした雰囲気がただよいます。外に出れば、誰かしら知り合いに会うような、人との距離が近いあたたかな町です。
都市部や観光地とはひと味違う、穏やかでゆるやかな空気感。そんなリオハの町では、とても心地よい時間が流れています。
セルバといえば食用バナナ「プラタノ」!セルバ流 食べ方3選!
リオハを含むセルバ地方で、暮らしに欠かせない食材が「プラタノ」という食用バナナです。生では食べられませんが、加熱することでホクホクとした食感となり、ほんのり甘みが引き立ちます。地元の食堂では、焼いたり揚げたりしたプラタノが必ずといっていいほど定食の付け合わせとして登場します。
ここでは、ペルー・セルバ地方の代表的なプラタノ料理を3つご紹介します!
①パタコネス(Patacones)
輪切りにしたプラタノを揚げて、平たく潰してもう一度揚げる、バナナ版フライドポテト。 シンプルな付け合わせとして親しまれていますが、豪華バージョンでは、カップ状に揚げたプラタノにチョリソー、トマト、玉ねぎの炒め物を詰めた「パタコネス・レジェーノス」も人気で、地元の人たちの大好物です!
② タカチョ(Tacacho)
軽く揚げたプラタノを潰して、豚のラードや肉片と練り合わせて団子状にしたもの。 肉入りポテトサラダといった感じで、魚や肉料理の付け合わせとして定番です。見た目は地味ながら、ラードのコクがきいていてとても美味。とはいえ、大きくてボリューミーなので、完食はなかなかのチャレンジです。
③ マドゥロ・アサード(Maduro Asado)
「マドゥロ=熟した甘い」「アサード=焼き」の名の通り、甘めのプラタノを丸ごと焼き、真ん中にピーナッツペーストやチーズを詰めて食べる、セルバ定番の屋台おやつです。
最近ではチョリソーやチーズをのせて焼いた「マドゥロ・ピザ」などのアレンジメニューも登場しています!
自然アクティビティの宝庫!リオハの魅力
リオハのもうひとつの大きな魅力は、町の中心地から少し足をのばすだけで、壮大な自然にすぐアクセスできることです。近郊には、多様な動植物が生息するペルーの森林保護区「アルトマヨの森」が広がっており、滝めぐりや川下り、野鳥観察など、さまざまな自然アクティビティを楽しめます。
観光客の少ないエリアだからこそ、ゆったりとした時間のなかで、森に包みこまれるような静けさや豊かさを体感できるのが、リオハならではの魅力です
有名観光地では出逢えない、素朴で奥深いぺルー・リオハの魅力を、これから少しずつお届けしていきます!
■サンマルティン州
Instagram: https://www.instagram.com/reel/DLAY4otI55b/?igsh=dmhlMm13dGxpaWI1
TEXT by Nantu