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婚約中の夫に難病が発覚! 「潰瘍性大腸炎」の夫と乗り越えた妊娠そして出産

たまひよONLINE

ライターの“まにゃさん”です。現在、在宅コールセンターSV(スーパーバイザー)として勤務しながら、1児のママとして奮闘しています。第1子を出産したのは30歳のとき。それからすでに5年が経過。そろそろ年齢も考えて本格的に第2子妊活を考えているワーママです。

そんな! 婚約中の夫に、“不治の病”が発覚


夫とは、いわゆる紹介(お見合い)で出会い、4ヶ月でスピード結婚。順風満帆かと思いきや、思いがけないことが起こりました。婚約中、夫に重大な病気が発覚したのです。

夫は普段から血便が出る、頻繁に腹痛を起こすなど腸の不調に苦労していました。しかし、おなかが弱いだけで普通のことだと思い、10年ほど放置していました。

ところが、婚約期間中、職場の健康診断がきっかけで、病院で精密検査をすることに。そして発覚した病名が「潰瘍性大腸炎」。私も初めて聞く病気だったこともあり、さっそくインターネットで調べると、国家指定の難病で、現在では完治が難しい“不治の病”であることがわかったのです。

そのことを知ったときは、不安でたまらず、動悸がして苦しかったのを覚えています。しかし、「早々に死ぬわけでもないし、こんなのことで結婚の障害になることはまずない」という結論から、約束どおり結婚にいたった私たちでした。

結婚後すぐの妊娠、夫がまさかの無職に


そして結婚して3ヶ月後、すぐに妊娠が発覚。子どもを望んでいたので嬉しかったのを覚えています。健康面で万全というわけではない夫も、もちろん喜んでくれました。

しかし、このころから、“名づけ”に関してはすべて私任せにするなど、気弱で優柔不断な夫の性格がチラホラ。そこに夫の体調の波や妊娠による私の体調の変化も重なって、些細なことからぶつかることが多くなりました。

そして、さらに追い打ちをかけるできごとが。安定期に入ったころ、夫が長年勤めていた会社を退職したのです。無職になってしまった期間は、本当によく喧嘩をしました。体調が理由である以上、職場を変えるのは仕方がないこととわかってはいるものの、今後のことを考えると不安でたまりません。

「これから私たちどうなるの?」という先の見えない不安と、生まれてくる子どもに対する申し訳なさ。「ごめんね」とおなかにむかって語りかけながら、毎日涙していたことを覚えています。

つらい“陣痛”を支えてくれた夫に、改めて感謝


臨月になったとき、私の実家がある札幌に引っ越すことに決め、実家近くの病院に転院しました。そして予定日の2日前に陣痛が始まり、真夜中に荷物をまとめ、夫と一緒に歩いて病院へ。陣痛の長さは尋常ではなく、一日中激しい痛みに耐えなければなりませんでした。

そんなとき、夫はいつもそばにいてくれて、ひたすら背中をさすってくれたのです。簡易ベッドで仮眠をとりながら、終始そばにいて寄り添い、看病してくれた夫。「たとえ健康でないにせよ、頼れる夫であり、立派なパパなんだな」と感謝の気持ちがあふれてきました。

出産後もぶつかることは多々ありますが、家族で支えあいながら、ともに末永く生きていくことを願うばかりです。

夫の支えもあり、息子は妊娠39週に、身長54cm、体重3946gで生まれました。結婚前は夫の病気に対する不安で、いざ結婚してからも、体調が安定しないことからストレスでぶつかることが多く、妊娠中は特に大変な日々でした。しかし、難産という経験をともに乗り越えたときに、弱さのなかにも頼れる力を見出すことができたのです。今は夫にはとても感謝しています。子育てについても、価値観の違いでぶつかることはいまだにあります。でも、お互いの弱さや欠点を認め、頼れるところやプラスの部分を見つけることで、理解し合いながら幸せな家庭を築いている最中です。まだまだ学んでいる段階ではありますが。

[まにゃさん*プロフィール]
在宅でコールセンターのSVや事務のお仕事をしています。5歳の息子と旦那の3人家族。念願の2人目を最近流産してしまい、しばらくブルーでしたが、また立ち直って現在妊活中のワーママです。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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