神戸・元町の路地裏に誕生 “味の変化を楽しむ”自家焙煎店『Iris Coffee』 神戸市
神戸の元町エリアに自家焙煎珈琲が楽しめるお店がオープンしました。今回紹介するのは、金曜日・土日祝のみの営業『Iris Coffee』(神戸市中央区)です。
元町駅を降りて元町商店街を進み、『元町サントス』と『TOHO COFFEE SHOP』の間に伸びる細い路地へ入ると、『上海餃子』の隣にお店は位置しています。
ギリシャ語で“虹”を意味する「Iris」。その名には、“虹のように急激に色が変わるのではなく、にじむように少しずつ味わいが変化するコーヒーを届けたい”という想いが込められています。
優しく穏やかに出迎えてくださった女性オーナーは、「みさご珈琲」さんが行っている“珈琲塾”で半年間学んだそう。座学だけでなく、実践形式で焙煎まで学ぶ本格的な内容で、その経験が現在のお店づくりや味づくりにも生かされています。
観光客や買い物客でにぎわう元町エリアにありながら、不思議なほど静かで落ち着いた空気が流れているのが印象的。路地を一歩入っただけなのに、街の喧騒からふっと切り離されたような感覚になります。
ベンチ席やソファーベンチも設けられていて、ただコーヒーを“飲む”だけではなく、「ゆっくり過ごしてほしい」という思いが伝わってくる空間づくり。
天井やカウンターなど、店内の多くはDIYで仕上げたそうで、オーナー自身も壁塗りに参加したのだとか。手作業ならではの柔らかな風合いが、店内全体にやさしく溶け込んでいます。
営業日以外の時間にじっくりと焙煎された珈琲メニューのほか、コーヒーに合うスイーツも用意されています。
珈琲を注文すると、まず最初にお客さん自身が器を選ぶところからスタートします。使用されている器は陶芸家・廣政毅さんによるもので、お店のオープンに合わせて特別に5種類が制作されたものだそうです。
オーナーさん曰く、「普段マグカップでしか飲んだことがなかったけれど、器が変わるだけで唇に当たる感触も全然違う」とのこと。
注文すると、一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れられ、抽出の工程を間近で眺めることができます。
お湯を注いだ瞬間に粉がぷくっと膨らむ“ハンドドリップならではの膨らみ”も、目の前でしっかりと見ることができ、思わず見入ってしまうひとときでした。
今回いただいたのは、お店の看板ブレンドでもある「トリアブレンド」。あわせて、みさご珈琲さんから仕入れられているスイーツの中から「レモンケーキ」も注文しました。
トリアブレンドは3種類の豆を焙煎してブレンドした一杯で、最初はすっきりとした飲み口ながら、飲み進めるうちにじんわりと甘みが広がっていくのが特徴。
あえて約200mlとたっぷり提供されているのも、時間をかけてゆっくり楽しんでほしいというお店のこだわり。飲み進めるうちに温度が変化し、それとともに移り変わる味わいの違いをじっくり感じられる一杯になっています。
甘さ控えめで、レモンの爽やかな酸味が広がるすっきりとしたスイーツは、コーヒーとの相性も抜群。珈琲を味わうのはもちろん、ほっと一息つきながら、何も考えずゆったり過ごしたいときに訪れたくなる一軒でした。
場所
Iris Coffee
(神戸市中央区元町通2丁目3-18 1階)
営業時間
10:00~18:00
定休日
金曜日、土日祝のみ営業
オープン日
2026年5月4日(月)