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※本記事は、アニメのちょっとした疑問について、ざっくりとした考察で検証するコラムです。

　2024年春アニメの話題作『この素晴らしい世界に祝福を！3』は前回の第2期から数えると7年ぶりのTVシリーズ。途中には劇場版やスピンオフがあったとはいえ、期待度大なファンも多いのではないでしょうか。

　本作は、日本から異世界に転生したカズマと巻き込まれた駄女神アクアを筆頭に個性的なキャラクター達が織りなす冒険活劇。新たな冒険を期待して視聴すると、主人公のカズマがいきなりの出家希望から始まる、嵐のようなスタ－トは一視聴者としても大満足です。

　紆余曲折ありながらも出家することを取り辞めたカズマですが、そんな彼は打ち出の小槌を入手。そして、小槌を2度振るとチャリンチャリンと金貨が3枚も……！

　異世界での貨幣価値は1エリス＝1円とのことですが、小市民な筆者としては、それでも羨ましくて身震いが止まりません。嗚呼、打ち出の小槌はどれだけ金貨を生み出してくれるのでしょうか……。

　そんなわけで、今回は「打ち出の小槌を振り続ければいくら儲かる？」を調べてみました。

アニメ『この素晴らしい世界に祝福を！3』打ち出の小槌を振り続ければいくら儲かる？

　まずは『このすば』の世界における金貨の価値を決めていきます。第1期の1話では、ギルドにて冒険者の登録料を請求されれた際に、アクアが心優しき老人に4枚の金貨をもらって登録手数料を支払いました。

　ちなみに、原作によると登録手数料は1人1000エリスとのこと。本話では2人分の手数料を支払っているので、今回は金貨1枚500エリス(＝500円)と設定します。思ったよりも価値があるような、500円玉と思うとリアルなような……？

　そして、今度は打ち出の小槌を振る際の労力もざっくり計算してみます。「金貨の産出に必要な労働＝打ち出の小槌二振り」に必要な時間を計測すると、ストップウォッチにて約2秒。今回の調査では、打ち出の小槌は約2秒ごとに金貨3枚(1500エリス/円)を産出してくれることになります。

　一旦コンマ以下を切り捨て、1回2秒として計算すると1分間に30回、1時間で1800回の産出が可能。つまるところ時給2700000エリス(円)となります。

　カズマ・アクア・めぐみん・ダクネスの4人がシフトを組んで24時間体制で労働すれば、その利益はなんと6000万エリス(円)を越え、1カ月(31日間として計算)の時点で20億、1年の時点では200億オーバー！　余裕で億万長者です。

■打ち出の小槌を1時間振り続けた際の結果

産出回数:1800回

金貨枚数:5400枚

合計利益:2700000エリス(円)

■24時間体制で打ち出の小槌を1日振り続けた際の結果

産出回数:43200回

金貨枚数:129600枚

合計利益:64800000エリス(円)

■24時間体制で打ち出の小槌を1カ月振り続けた際の結果

産出回数:1339200回

金貨枚数:4017600枚

合計利益:2008800000エリス(円)

■24時間体制で打ち出の小槌を1年間振り続けた際の結果

産出回数:15768000回

金貨枚数:47304000枚

合計利益:23652000000億

　ギルドからのクエストに右往左往する必要もなく、遊んで暮らせそうな金額です。

　カズマたちならば間違いなく打ち出の小槌で荒稼ぎを始めるでしょう……というところですが、やはり悪いことはできません。打ち出の小槌はクリスがスティールでこっそりと奪っていた模様です。やっぱりコツコツ真面目に生きていくのが大事ですね！

　本当に滑り出し上々のダメ人間振りを発揮していたカズマですが、これからの展開が楽しみです、カズマに祝福はやって来るのでしょうか？

参考文献及び資料

参考文献及び資料

TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を！』

TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を！3』

ドラゴンコミックスエイジ・KADOKAWA『この素晴らしい世界に祝福を！』第1巻

TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を！』公式サイト

Wikipedia – 【この素晴らしい世界に祝福を！】

文・内海健（よしもとライターズアカデミーウエスト）

　よしもとクリエイティブアカデミーは大阪発信のシナリオライターを育成。詳しくは公式サイトまで！