【和歌山市】和歌の浦の魅力を深める新アイテム誕生! 和歌に親しむ「こころのたね~言の葉ふだ」
風光明媚(めいび)な和歌山市和歌の浦は、いにしえの歌人から“和歌の聖地”として愛されてきた場所です。この“和歌”に親しんでもらおうと、新たなアイテム「こころのたね~言の葉ふだ」が誕生しました。玉津島神社で体験できる新しい観光プログラムがスタートしています。
目次
1 多くの人をひきつけてきた和歌の浦の魅力を伝え広める2 あたたかみある“やまと言葉”に触れ簡単に和歌を作って親しめる3 言の葉をつむいで万葉の歌人になる3.1 和歌の聖地・和歌の浦玉津島神社で体験プログラム3.2 言の葉ふだを使って和歌文化体験
多くの人をひきつけてきた
和歌の浦の魅力を伝え広める
1300年以上前の奈良時代、聖武天皇が訪れ、その美しい景観を守るよう詔(みことのり)を発したと伝わる和歌山市和歌の浦。このことをきっかけに和歌の浦は多くの皇族や貴人、歌人にとって憧れの地となり、たくさんの歌や物語に取り上げられる“和歌の聖地”となりました。
その和歌の浦にある 玉津島神社(和歌山市和歌浦中) で、今、新しい和歌文化の体験が始まっています。万葉の言葉を組み合わせ、和歌に気軽に触れることができる 「こころのたね~言の葉ふだ」 を使った体験プログラムです。
「つくも」代表取締役社長の野口千惠さん
「言の葉ふだ」 を作成し、プログラムを企画したのは、和歌の浦の魅力を掘り起こし、県内外へ広める事業を展開している会社「つくも」(本社=和歌山市神前)。和歌や万葉文化を伝える活動もしています。
「言の葉ふだ」は、5・7・5・7・7の音からなる和歌(短歌)を簡単に作ることができるアイテム。手のひらサイズの四角い札で「五」と「七」の2種類あります。
筆で書かれた文字は、和歌山市在住の書家・松村博峰さんによるもの。松村さんは日本書道文化協会会員で、「日本の書道文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けて活動。その一環として、「言の葉ふだ」の毛筆揮毫(きごう)に協力しました。
あたたかみある“やまと言葉”に触れ
簡単に和歌を作って親しめる
「五」の札は60枚、それぞれに5音の言葉が書かれ、「七」は49枚で7音の言葉が書かれています。「五」から2枚、「七」から3枚を選んで、言葉を並べると5・7・5・7・7の歌に。札の裏には言葉の意味が書かれており、意味や言葉の並びを考え、札を選び直すなどして言葉の組み合わせを楽しみながら、和歌を作ることができます。
つくも代表取締役社長の野口千惠さんは、「和歌といえば万葉集や古今和歌集が有名ですが、知識がある人には親しみがあっても、なかなか一般には広がっていません。誰でも気軽に和歌の世界を体験できるようにと考えたのが、言の葉ふだです。和歌を“知る”ものから、“体験する”文化へと変えていきたい」と話します。
札に書かれているのは、万葉集の和歌にある言葉。和歌の浦の万葉研究の第一人者である近畿大学名誉教授の村瀬憲夫さんが万葉言葉の選定に協力しました(写真下)。
「今から1300年ほど前に歌われていた歌を集めた『万葉集』は決して難解なものではありません。現代の私たちにも分かりやすい、素朴でぬくもりのある言葉で歌われています。そんな言葉を意識して、また、和歌山で詠まれたものを中心に選びました」と話します。
さらに現代語も交えて札が構成されているので、作った和歌は親しみやすく感じられます。「言の葉ふだを手にして、歌って堅苦しくなくて、気軽に作れるんだと実感してもらえるといいですね」と、村瀬さん。
同社は、子どもたちがもっと和歌を身近に感じられるように、小学校の活動に「言の葉ふだ」を使ったプログラムを導入してもらえるよう、各自治体に提案していく予定。また、玉津島神社(和歌山市和歌浦中)では「言の葉ふだを使って和歌文化体験」がスタートしています。
言の葉をつむいで万葉の歌人になる
和歌の聖地・和歌の浦
玉津島神社で体験プログラム
「言の葉ふだ」を使った新たな和歌の浦の観光プログラムが誕生。3月からスタートしています。プログラム名は「言の葉ふだを使って和歌文化体験」。小学4年生以上が対象で、大人も言の葉ふだを使って短歌づくりができます。
体験する会場は、和歌の聖地・和歌の浦の「玉津島神社」。境内で「言の葉ふだ」についての説明動画を見て、体験者がそれぞれにカードを使って和歌を作ります。
上の写真は、玉津島神社の権禰宜(ごんねぎ)の遠北(あちきた)喜美代さんと、巫女の坂本麻衣子さん。言の葉ふだを使った和歌体験では、作った和歌を同神社に奉納します。「和歌の聖地の本場で体験してみてください」と呼びかけます。
作った和歌を短冊に筆ペンでしたためて仕上げた後は、それぞれの和歌を神殿で詠みあげて奉納してもらいます(行事や神事が行われているときは拝殿とは違う場所になります)。体験後にはお土産として「福銭(ふくせん)」のお守りがもらえます。
上の写真は団体向けのプログラムで作った和歌を奉納するシーン。
札の表に書かれた言葉の意味が、裏に書かれています。分からない言葉の意味も、理解しながら和歌を作ることができます。
「地元の人たちが、和歌と和歌の浦の魅力を再発見できる機会として、また観光客の皆さんには、“和歌の聖地”としての和歌の浦を実体験してもらえる、新しい観光サービスとして定着させたい」と、野口さんは話しています。
「言の葉ふだを使って和歌文化体験」については下記参照。
言の葉ふだを使って和歌文化体験
【集合・体験場所 】
玉津島神社
【体験できる日時 】
通年
10:00~16:00
※和歌文化体験の所要時間は1時間程度
【人数 】
5人〜20人程度で要予約
【参加費】
1人3300円
※子どもは小学4年生以上
【申し込み・問い合わせ】
予約や問い合わせはできるだけメールで
【メールアドレス】
info@tsukumo.website
メール送信はこちらのボタンをクリック
電話の場合は、TEL080-8222-6971つくも
和歌の聖地・和歌の浦の玉津島神社で、いにしえの歌人たちに思いをはせ、優雅な気分で和歌を詠んでみましょう。
ご祭神の一柱・息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)が卯の年、卯の月にまつられたことから、ウサギと縁の深い玉津島神社。拝殿では、かわいいウサギの張り子が拝殿で参拝者を出迎えます。
玉津島神社にある山部赤人の歌碑。
「わかの浦に 潮満ち来れば 潟(かた)をなみ 葦辺(あしべ)をさして 鶴(たづ)鳴き渡る」
万葉集に載る有名な句です。
聖武天皇の和歌の浦行幸に山部赤人が同行し、この句を詠みました。
その後、和歌の浦は和歌の聖地に。多くの歌人が和歌の浦の地を憧れ、この地に足を運んで歌を詠んでいます。
「和歌文化体験」の後は、ぜひ和歌の浦エリアを楽しんで。
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2026.01.10