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パリ五輪選考の陸上女子1万mに妙高市出身の小海遥選手 地元から声援も代表内定持ち越し

上越タウンジャーナル

パリ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権女子1万mが2024年5月3日夜、静岡県で行われ、新潟県妙高市出身の小海遥選手(21、第一生命グループ)が出場した。地元の妙高市役所ではパブリックビューイングが開かれ、集まった約60人が見守る中、力走を見せ31分10秒53で2位となるも、代表内定条件には届かなかった。

《画像:パブリックビューイングで声援を送る関係者ら》

小海選手は市立新井中央小、同新井中出身。小学生から陸上競技を始め、仙台育英高在学時には、全国高校駅伝での優勝経験もある。1万mでは、社会人3年目となる昨年7月のアジア陸上競技選手権で優勝、12月の日本選手権ではパリ五輪の参加標準記録にあと17秒まで迫る30分57秒67の自己ベストを記録し、3位となった。

《画像:小海遥選手(2024年1月14日全国女子駅伝、関係者提供)》

パブリックビューイングは小海選手を後押ししようと、市と市スポーツ協会、市教育委員会が主催。出身校の教員や同級生など関係者が参加し、テレビ中継を見守った。

今大会での代表内定条件は、参加標準記録の30分40秒を突破し、優勝すること。中盤までは優勝した五島莉乃選手(26、資生堂)に粘り強く付いていったが、終盤にかけて徐々に引き離され、タイム、順位共に及ばなかった。今レースで代表内定者は出なかった。

《画像:約60人がスティックバルーンを手に中継を見守った》

即内定は逃したが、6月末時点でのワールドランキングで、出場枠となる27位以内に入れば代表入りの可能性もある。同日現在で小海選手は26位となっている。また5000mでの代表入りも目指しており、6月に新潟市で開かれる日本選手権に出場する。

観戦を終え、新井中時代3年間の陸上部顧問で、現上越市立直江津中教頭の矢坂哲さん(55)は「厳しいレースだったけれど、最後まで諦めない走りで頑張った。ランキングで出場枠に入ることを祈っている」と話した。

小中学校でクラスメイトだったという妙高市の公務員女性(21)は「大舞台で戦っている姿に感動した。地元に元気を与えてくれる走りだった」とたたえた。

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