犬の散歩を夜にするときの『絶対NG行為』4つ 飼い主がすべき安全管理とは?
1. 伸びるリードで散歩をする
夜間の散歩で絶対NGな行為のひとつが、伸びるリード(フレキシブルリード)を使うことです。
昼間であれば、犬の動きが視界に入りやすく、適切に対応することも可能ですが、暗い夜の道ではリードが伸びすぎると犬がどこにいるか分からなくなり大変危険です。
犬との距離が広がると、動きを制御するのが難しくなるため、とっさの動きに対応することができなくなり、交通事故や拾い食いなどのリスクが高くなります。また暗い場所ではリードが見えないため、歩行者がひっかかるなどの事故が起きてしまう可能性もあります。
夜間の散歩では、伸びないリードを使い、犬の状況を常に把握できる状態にしておくことが重要です。
2. 無駄吠えをさせる
夜の散歩では、無駄吠えにも注意が必要です。
日中に比べて夜は静けさが増すため、犬の鳴き声が遠くまで響きやすくなります。とくに住宅街やマンション周辺での散歩中に犬が無駄吠えをすると、近隣住民に迷惑がかかるだけでなく、近隣トラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。
夜に散歩をする機会が多い場合は、無駄吠えをしないように、しっかりとしつけておきましょう。また吠えてしまった際に、飼い主さんの指示で吠えるのをやめるようにしつけておくことも大切です。
3. 目立たない服装で出かける
夜間の散歩では、飼い主さん自身や犬の姿が見えにくくなることが大きなリスクとなります。とくに自動車や自転車、歩行者などの人通りが多い道は危険です。目立たない服装では、周囲からの認識が遅れ、思わぬ事故につながる可能性があります。
黒っぽい色の服装を避けるのはもちろんですが、以下の方法を検討すると良いでしょう。
✔人間の服に反射テープを貼る
✔犬に反射する素材の服を着せる
✔首輪やリードに反射テープを貼る
✔LEDライト付きの首輪やリードを使用する
見た目は悪くなるかもしれませんが、これらの光るグッズを身につけることで、周囲からの視認性があがり、車や自転車との事故を減らすことができます。
4. 愛犬の様子に気を配らない
暗い夜道では、犬の動きや表情が見えにくくなりがちです。そのため昼の散歩よりも危険性が高くなります。
たとえば愛犬が突然立ち止まる、拾い食いをする、水たまりの水を飲もうとするなどのリスクがあります。そのほかにも、人懐っこい犬が通行人に近寄ってトラブルに発展することも考えられます。昼の散歩以上に犬の動きに注意する必要があるでしょう。
拾い食いの対策には、地面に顔を近づけないように、リードを短く持つようにします。
通行人に敏感になっている場合は、なるべく距離をとるようにする、人ごみを避ける、ルートを変更するなどして、犬の気をそらすようにするのが良いでしょう。
まとめ
(獣医師監修:後藤マチ子)