全国高校サッカー選手権が開幕! 志賀杏陸(3年)が宣誓「焦らず、腐らず、怠らずに常に前を向いた高校3年間」 【大分県】
第103回全国高校サッカー選手権大会の開会式が28日、晴天の国立競技場で盛大に行われた。選手たちの熱気が漂う中、開会式は各県代表選手の入場行進から始まった。応援マネージャーを務める月島琉衣さんを先頭に、県代表の大分鶴崎も誇らしげに行進し、観客席から温かい拍手が送られた。
続いて、国歌斉唱、前回大会で優勝を果たした青森山田高校の選手による優勝旗返還が行われた。その後の選手宣誓では、大分鶴崎高校のキャプテン志賀杏陸がしっかりと前を見据え、力強い声で誓いの言葉を述べた
「私たち代表校48校は、103回目の開催となる歴史と伝統ある全国高校サッカー選手権に出場できることを大変うれしく思います。高校3年間サッカーを続けて、うまくいかない日を何度も経験してきました。そんな日は焦らず、腐らず、怠らずに常に前を向き、たまに訪れるうまくいく日には保護者の方々を始め、今まで支えてくださった全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに過ごしてきました。今までやってきたことを信じ、自分を信じ、仲間を信じ、終了の笛が鳴るまで全力でプレーすることをここに誓います」
堂々と行進した大分鶴崎の選手たち
その言葉には、仲間や支えてくれた人々への感謝が込められ、これまでの苦楽が凝縮されたような熱い思いがあった。選手宣誓を終えた志賀は、緊張から解放されたように笑顔を見せ、「どうでしたか?」と逆に尋ねる余裕すら見せた。「自分としても100点満点の出来」と語り、さらにこう続けた。「試合前にこんなに注目が集まってうれしいけど、試合に勝ってもっと注目されたい」と、試合に向けた決意を語った。
目標に掲げる「初戦突破」に向け、大分鶴崎高校の選手たちは日々練習に励んできた。いよいよ31日には帝京大可児高校(岐阜)との対戦が控えている。全国大会という大舞台で、それぞれの選手がどのようなドラマを生み出すのか、期待は高まるばかりだ。
注目を集めた選手宣誓
(柚野真也)