気になる看板「静岡バナナ」どんな店? 魅惑の甘いバナナが勢ぞろい! 7種食べ比べパックも【藤枝】
静岡・藤枝市の県道23号線に「静岡バナナ(株)」と書かれた看板があります。どんな店なのか通るたびに気になっている人もいるのではと、バナナ好きの筆者がお店に潜入してみました!
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ小売りもしているバナナ問屋
静岡・藤枝市の国道1号線藤枝バイパスの谷稲葉ICを降り、県道23号線を東へ車で約3分。瀬戸川を渡ると左側に「静岡バナナ(株)」と書かれた看板が目に入ります。
店内に入ると、ずらりと並んだバナナと甘い香りが鼻をくすぐります。
取材時、店頭に並んでいたバナナは7種類。バナナの木の病気がはやると若干減ることもあるそうですが、メキシコ産やカンボジア産など一般のスーパーではあまり見かけない産地のバナナも並んでいます。
お話を聞いたのは、スタッフの宮城島初美さん。
静岡バナナ・宮城島初美さん:
神戸港に入ったバナナを買い付け、卸売りと店舗で小売りもしています。バナナの好みは人それぞれ。いろいろ食べ比べて、好みのバナナを見つけてほしいですね
宮城島さんによると、元々はタケノコやミカンなどの青果を扱う商店をしていましたが、1960年にバナナ専門店になったそうです。社長の中西祥光さんが3代目で、社名が「静岡バナナ」になって60年が経つそうです。
まだ青みが残っているバナナ、熟してきたバナナ、完熟のバナナまで、好きな頃合いのバナナを選び放題です。
「食べ頃バナナ」は1カゴ140円から。さまざまな産地の食べ頃になったバナナを混ぜて販売しています。
1本から購入できて、少数の房や大きな房までそれぞれあります。
バナナの価格は入荷状況、グラム数などによって変動するので、それぞれの値札を確認してください。
籠やバナナに値札シールが貼ってあるので、値段が分かりやすく助かります。
贈答用から家庭用まで多彩なバナナあり
店内のバナナは多種多様ですが、おなじみのビニールに包まれたタイプも3~4種類ほど取り扱っています。バナナにこだわりのある人も満足するような品ぞろえです。
なかでも目をひくのは、大きな房の「贈答用バナナ(900円前後~)」。
筆者は以前、この大きなバナナを知人から贈答品としてもらったことがありますが、フレッシュな甘さと、ほどよく固めの食感で、食べ応え十分でした。
人気商品「七種のバナナ食べくらべパック」
いろんなバナナを試したいという人にぴったりの食べくらべができる商品を発見しました!
産地の違う7種類のバナナが1本ずつ入っている「七種の食べくらべパック(380円)」です。
取材時は4種類のフィリピン産、2種類のエクアドル産、メキシコ産のラインナップでした。
甘熟王(フィリピン)
ゴールドプレミアム甘熟王(フィリピン)
朝のしあわせバナナ(フィリピン)
極撰(フィリピン)
エクアドルバナナ(エクアドル)
熟撰おいしいバナナ(エクアドル)
メキシカーナ(メキシコ)
人気商品なので、入荷状況によって売り切れの場合もあるとのこと。気になる人は来店の際にぜひチェックしてみてください。
ちなみにメキシコ産は2~3年前から取り扱っているそうですが、爽やかな甘さで食感はやや硬め、さっぱりとしていて食べやすいと若者に人気です。筆者も「七種の食べくらべパック」を食べた中で、一番好みの味でした。
新鮮な季節のフルーツも勢ぞろい
バナナのほかにもリンゴ、ブドウ、メロンなどのフルーツが所狭しと並んでいます。季節ごとにそのラインナップは変わるそうです。
ひとつひとつが新鮮かつ形の良いものばかりです。バナナ以外にも決して手を抜かない、品質に対するこだわりが感じられます。
レジ横の「お買い得コーナー」にはキズありや、お手頃価格になったフルーツが並びます。
家庭用にすぐ食べたいときや、フルーツ好きはこちらも要チェックです。
客層は高齢者が多いとのことですが、最近は若い世代も増えているそうです。温州みかんはその品質の良さから“甘くておいしい”と好評で、シーズンになると県外からの注文も入ります。
また、店内にはお菓子のコーナーもありました。フルーツと一緒にお茶菓子も買いたいというときや、子供連れにはうれしいポイントです。
スタッフおすすめの食べ方はバナナジュース
バナナのことを熟知しているスタッフの皆さん。親しみやすい接客で、わからないことは丁寧に教えてくれます。おすすめの食べ方を聞きました。
静岡バナナ・宮城島初美さん:
おすすめは夏ならバナナジュースです。バナナジュースは氷を使わなくてもできるんです。冷凍庫で凍らせたバナナをミキサーなどで砕いてそのままミルクとあわせると、バナナジュースになります。凍らせたバナナをそのまま食べるのもアイス感覚でおいしいのでおすすめですよ
贈答用フルーツの詰め合わせから、法要のかご盛りも受け付けているとのこと。
お客さんが“おいしい”と喜んでくれることが、やりがいだと宮城島さんは話します。歴史あり、こだわりありの静岡バナナでした。
■店名 静岡バナナ
■住所 静岡県藤枝市音羽町3丁目16-27
■営業時間 9:00~17:45
■定休 木
■駐車場 あり
■お問い合わせ 054-641-0712
取材/ヤナギ・タリ
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