【小田原市】シニアの力、地域に生かす SNOAが活動10周年
シニア世代の居場所や活動の場の提供を目的とする市民活動団体「シニアネットワークおだわら&あしがら(SNOA)」が活動10周年を迎えた。10月27日におだわら市民交流センターUMECOで記念集会を開催した。
同団体は2015年に市が生産的、創造的な活動をしながら年齢を重ねることを意味する「プロダクティブ・エイジング」を推進していることに共鳴した5人で設立された。シニア世代が生きがいを持ち、健康で充実した生活を送るためのネットワーク体制を構築し、交流と活動を通じて居場所づくりを行っている。現在の登録会員数は、242人。
特徴は個々の経験や特技を生かして地域貢献すること。主な活動はUMECOを拠点にした中高生の学習支援や、早川地区の耕作放棄地を活用した柑橘類の栽培など。19年にはエイジレス・ライフを実践するグループ等に与えられる内閣府の社会参加章を受章。また関東学院大による地域活性化商品「みかんこめこもなか」や産業能率大によるミカンを使用した「飲むジェラート」等の企画にも協力した。
記念集会には来賓を含め約60人が参加。また加藤憲一小田原市長による講演も行われた。設立発起人代表の市川公雄さんは「10周年は通過点。これまで同様にシニアの活躍、居場所づくりの場をさらに広げて貢献していければ」とコメント。安藤和幸代表理事は、会員に向けて「いろいろな活動をご提案いただき、また参加することは心と体に良いこと。今後ともご協力をお願いします」と呼び掛けた。