【リアル給与明細】50歳、営業職。年収が100万円減……。どうしたら節税できますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【50歳 営業職】
【リアル給与明細】50歳、営業職の場合
プロフィール
50歳、男性
冠婚葬祭関係の営業職
▼現状
仕事内容は、冠婚葬祭関係の営業。
労働時間は月176時間、残業は40時間程度。
ボーナスは80万円程度。
【相談内容】昨年の年収から100万円も減りました。これ以上減ると困るので節税方法を教えてください。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、収入が大幅に減ってしまわれたのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約553万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の営業職の平均年収は718万円です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低めの水準と言えそうです。
会社員でもできる!今すぐ始める税金対策3選
質問者さんは、節税ができないかとお考えなのですね。
会社員でもできる税金対策をお伝えします。
①iDeCoで老後資金を準備しながら節税する
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、掛金が全額所得控除の対象となるため節税効果が期待できます。
たとえば月2万円をiDeCoに拠出すれば、年間で24万円の所得控除が受けられ、所得税と住民税の負担を軽くできるでしょう。
さらに老後資金も効率的に準備できる、一石二鳥の制度です。
②ふるさと納税を活用する
ふるさと納税を行うと所得税と住民税が控除され、実質的な負担額は2,000円で地域の特産品などの返礼品を楽しめます。
税負担を軽減しつつ社会貢献もできる、非常に有益な制度です。
③医療費控除を活用する
医療費がたくさんかかった年は、医療費控除が適用されるかどうかを確認しましょう。
1年間で支払った医療費が10万円または総所得金額の5%を超えた場合に適用され、税負担を軽減できます。
医療費は家族の分も含め、通院にかかった交通費も対象になるので、思った以上に戻ってくるケースも。
領収書をしっかり保管し、確定申告で忘れずに申請しましょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・会社員でもできるおすすめの節税は、iDeCo・ふるさと納税・医療費控除です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。