【前編】旦那の前妻の子どもに奨学金を払うことに疑問……子どもたちに「自分で払って」は薄情?
家庭の数だけ家庭なりの教育法があります。血のつながりのない子どもを育てる場合、前妻と教育法が違うと子どもが混乱することもあるのではないでしょうか。今回ママスタコミュニティに寄せられた相談は「前妻の子どもの奨学金を子どもたち自身に支払ってもらう」ことについてです。
『前妻さんの子どもの奨学金について悩んでいます。前妻さんは病気で他界。私の夫は前妻さんの医療費+個人的な借金+息子2人の奨学金で500万程借金があります。
まだ夫と私の間に子どもはいませんが、今後のことを考えて奨学金は息子さんたちに自分で支払いをしてもらいたいです。しかしそれは一般的にどうなのでしょうか?
ちなみに自分で支払って欲しい理由は、長男は4大に入って4年のときに中退。次男は一浪しても希望の大学に受からず。予備校費と高校のときの奨学金があるみたいです。大学に行かせてもらっているのに中退をしたり、親が借金していて苦しい中、一浪して更に落ちるなんて、同じように父子家庭で育った私なら考えられません』
相談者さんの再婚相手には息子が2人いるとのこと。一緒に住んではいないようですが、夫婦2人でも決して裕福とは言えない生活をしているなか、旦那さんが成人している子どもの奨学金を支払うことに相談者さんは疑問を抱いたようです。
現時点では相談者さんが口出しすることではないのでは?
この相談に寄せられたコメントの多くは「奨学金に関しては現妻である相談者さんが口出しをすることではない」というものでした。
『親が病気で勉強に身が入らなかったのかもしれないし、そこは旦那さんに任せて、今後新たに前妻との子どもにお金がかかるときは要相談にしたら?』
『旦那さんのお子さんだから旦那さんの意見に従うかな。中退はどんな理由かわからないけど、不合格は好き好んでそうなった訳じゃないし……』
『血の繋がりのある親子の内情に、部外者がとやかく言う必要なし』
『あなたがとやかく言う問題ではないよ。これは旦那さんと息子たちが決めること』
元々、旦那さんと前妻さんが「奨学金は親が返していく」と決めていたのかもしれません。それを再婚したからと話を変えてしまうのは、子どもたちが混乱してしまいます。それに子どもたちの大きな負担になるのではないか、ということもコメントをくれたママさんたちとしては心配なようです。
結婚前に話し合いはしなかったの?
生活費が心配なのであれば、なぜ結婚前にきちんと話合いをしておかなったのかという厳しいコメントも多数寄せられました。
『どうしてちゃんと結婚前に決めなかったの? 再婚で相手に子どもがいるのに覚悟もしないで結婚したの? これはあなたが悪いよ。いまさら言われても息子たちも困るよ。自分が息子の立場ならどう思う?』
しかし相談者さんはきちんと結婚前に話合いをしていたのだそうです。
『結婚前に話し合いは少しだけしました。彼いわく、再婚したとたんに「自分たちでお金を払え」とすると息子さんたちがないがしろにされた気分になるんじゃないか、と心配しているみたいです。なので追々ね……と言っていましたが、追々だとなぁなぁになるのではないか? と最近また悶々としてきてしまった次第です』
旦那さんが息子さんたちの心情を気にするのはもっともですが、心配のあまり奨学金の件がなぁなぁになってしまうのではないかという相談者さんの気持ちも分かりますね。
子どものためにお金だけ出すのはどうかということ
ただ相談者さんが言いたいのは、奨学金の出し惜しみをしたいのではなく、息子さんたちの態度に問題があるということのようです。
『息子さんたちは夫のことを大事にしているわけではありません。そんな風に父親に接しているのにお金だけ出させているのがなんとなく気になっただけです』
自分の親を大切にしている素振りもなく、必死に勉強を頑張ったような気配もない。同じように父子家庭で育ち、父に負担をかけないように頑張って大学へ行き、社会に出た相談者さん。それに比べて旦那さんの息子たちは、あまりにも親不孝なのではないかと考えてしまったようですね。それにこのようにも話しています。
『私と出会った頃の夫に貯金はゼロでした。私と家計を共にしてからの貯金しか夫にはありません。自分が一生懸命働いたお金を大事な人に使うのは嫌ではありませんが、夫を大事にしない前妻さんの子どものために使うのは確かに嫌ですね』
なおかつ旦那さんは、相談者さんと生計を共にしたことでやっと貯金ができるようになったそうです。となれば旦那さんができた貯金は相談者さんあってのもの。そんなお金が当然のように子どもたちの奨学金返済に使われることで、相談者さんとしてはモヤモヤしてしまったのでしょう。そんな背景を聞き、相談者さんの思いも十分に伝わったようです。そしてママスタコミュニティに集まったママさんたちは、このあと旦那さんの考え方にも疑問をもちはじめます。
後編へ続く
文・物江窓香 編集・古川純奈