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元釣具屋店員が勧める【夏休み自由研究】 身近な魚を釣って外見の違いを観察してみよう

TSURINEWS

シロギス(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

元釣具屋店員で陸っぱりから沖釣りまで様々な釣りを嗜む筆者。釣りや魚に関する、小学校の夏休み自由研究テーマのアイディアを聞いてみた。

生き物は合理的にできている

空を飛ぶ鳥は空気抵抗を減らす形状になっている。ウサギはかすかな物音も聞き逃さないように大きな耳を持っている。住む場所によって、環境に合わせるように生き物の形はみんな合理的に出来ている。それは海に住む魚も同じ。魚の外見から、その魚がどのように生活しなぜその形になっているのかを紐解いていこう、というのがこのテーマの趣旨である。

ひとつを紐解くと、また違った形をした魚に出会ったときなぜ?そんな形に?となるだろう。生き物への興味や理解を深めるきっかけになると幸いだ。

身近な魚でもみんな違う

頭があって、エラがあって、尾ビレがあって、というのはほとんどの魚に共通することだが、体の形状やヒレの形・位置・サイズは魚によって異なる。同じ海に住む生き物でありながら生活は千差万別、それぞれの種が厳しい海を生き抜くためのからだになっている。

身近な魚たち(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

海中を泳ぎつづけるアジ、サバ、マグロ等の回遊魚と海底に住むハゼ、シロギス、カレイ等は同じ魚であっても体つきが異なる。こういった特徴を実際に自分の目で観察して、特徴からどのような生活をしているかを考察してみるとより理解が深まるだろう。

実際に釣ってみよう

アジ・イワシ・サバ等の身近な回遊魚は主にサビキ釣りで狙うのが良いだろう。釣る場所は漁港や防波堤、もしくは海釣り公園等が良い。安全面や釣果の出しやすさでいえば海釣り公園がオススメだ。管理された海釣り公園であれば、釣果情報が更新されているのでそれをチェックしてなるべく釣れている場所に行こう。

海釣り公園でキャッチ(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

ハゼ・シロギス・メゴチなどの海底に住む魚はゴカイを使ったちょい投げ釣りで狙う。どちらも砂地の場所に生息している。ハゼのみを狙うなら海水と川の水が混じる汽水の河口エリアがオススメだ。小規模な川でもハゼはたくさんいるので釣りやすい。

それぞれの違いを観察しよう

釣れた魚は透明な水汲みバケツなどにいれて観察してみよう。アジやサバは流線形で水の抵抗を受けにくい形状をしている。尾ビレは三日月形で、泳ぐことに特化した形になっているのがわかる。バケツの中でも胸ビレをパタパタさせてホバリングして海中に留まっているのがわかるはずだ。

ハゼ・シロギス・メゴチは海底を這うように生活している。アジやサバと比べると断面は扁平で厚みがある。胸ビレの位置もやや体の下寄りにあり砂地の上で安定できるようになっている。落ち着いたらバケツの底でじっとしている様が観察できるだろう。

また、これら以外にも口の形状や体色等から、その魚がどのような場所に生息しているか、何を食べているかといったことを考察していくことが出来る。魚の外見的特徴からどのような生態なのかを考えてみると面白いだろう。正解は図鑑やWikipedia等で簡単に知ることが出来る。

元々の祖先はこの形状ではなかったはずだが、現代で今の形状に落ち着いているのは今の体と生活が理にかなっているということだろう。自然が生んだカタチをじっくり観察してほしい。

<檜垣修平/TSURINEWSライター>

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