大阪湾「シーサイドコスモ」でのライトルアー釣りで22cm梅雨メバル手中
今年は梅雨入りがずいぶんと遅れた。雨季のライトゲームには、「梅雨メバル」という楽しい釣り物がいる。先日「梅雨前」メバルはしとめることができたが、チヌのおまけみたいに釣れたのだった。幸い着き場所をいくつか特定することができたので、ちょっと本腰入れて、梅雨メバルをやってみることにした。場所は大阪湾奥の釣り場、シーサイドコスモだ。
当日の状況
釣行日は7月3日である。梅雨入りして、しとしとと間断なく雨が降るようになって一週間ほど。なかなかうっとうしいコンディションで、この日、私は36年生きていて一番汗をかいたんじゃないかというくらい発汗したものだ。なんとも湿気の高い南港で、懲りずにメバルを探してみる。
小雨がまだふりそぼつ釣り場で竿を出してみた。シーサイドコスモは釣り場が限られているが、さすがに平日は釣り人の姿は少ない。この日はまた釣り場のコンディションがよくなかった。例によって浮遊物が多く、オープン打ちはほとんどままならない。来たばかりで「これは無理やな」と言って帰っていったアングラーの姿もあった。
しかし私は今年、どんなコンディションでもボウズはしない、あきらめないと決めている。何がなんでもちょっとは釣ってやる。
渋すぎる海
海面に浮遊物が多いので、打つところがかなり限られる。足元打ちも部分的にしかできない。しかし潮はまあまあ動いているので、気長にやってみることにした。
最悪でもチヌが来るだろうと思っていたが、思わずやってきたのはアジだった。突然ピピピとアタってそのまま巻き上げたらアジだった。何気に超久しぶりの姿だ。
サイズはもうひとつよくないが、豆アジの群れが現れ始めたとみていいのだろうか?ただ深追いしてどうにかなる気がしなかったので、これはマグレととらえて、メバルサーチを続ける。アジはアジでそのうち何とかなるさ。
22cmメバル登場
反応がない。で、もう少しこちらとしても、意図をもって打つことにした。足元の継ぎ目、海の中につながるはしご打ちだ。シーサイドコスモの釣り解放区にははしごはひとつしかないが、実は継ぎ目はよく見ると結構ある。それに足元はえぐれが若干入っているので、マイナス方向に流し込むようなアクションを意識すると魚が反応しやすい。
思ったとおり。20時半にメバルが登場した。22cm程度だ。悪くないじゃないか。
22cmはもちろん合格サイズ。ただ南港はリリースメインの海なので、メバルはもっと大きくなる。この春は3月に28cmがたくさん釣れたので、この梅雨にもできればその再現を、と思っていたがなかなか……。実は4月以降、どうにも調子がふるわないヤツらでもあるのだ。
しかしそのあと、はしご周りをちょっと時間をあけては打ち、打ちしていると、思惑通りメバルが二度つついてきた。ちょっとレンジが下がった感じがしたので、1gで20カウントほど読んでスローリトリーブでもう2尾ついた。
すべて22cmだ。こんなもんだろう。別に悪いサイズではない。それに、最近チヌばかり釣っていてちょっと引き味に飽きてきたところだった。
どうも魚というのは、「大きくなるやつの小型」よりも、「小さいやつの大型」のほうが面白いし釣れるとうれしい。でも今年もまた尺メバルは釣れなかったな……。何気にブラックバスの2inchワームを使って、ちょっとデカめを狙っていたのだが。
小キビレもショートバイト低活性
そろそろ暑さも耐えがたくなってきたので、切り上げることにした。もう汗だっくだくというか、自分の体を覆う水気が汗なのか湿気なのかわからない。ちなみにこの日はかえって釣り具の洗浄をしたあとに、即寝た。そしたらもう朝だ。よほど疲れていたらしい。
ショートバイトが多くてノセられないフラストレーションに悩まされた日でもあった。おそらく小さいキビレだろう。こいつらも手をつくせばいつも釣れてくれるのだが、ま、そんな日もある。全体に低活性の日だったと考えるしかない。
梅雨メバル、大阪湾奥ではここまでだろう。そろそろ釣り物を本格的にチヌに切り替える必要がありそうだ。そのあとは泉南でタチウオ。まだまだやるべき釣りはあるのだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>