「税金払え!」政治家の裏金問題に大竹まこと怒り再燃 なぜ払わない?元検察官に聞く
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 4月7日の放送は、KADOKAWAから発売している『法が招いた政治不信 裏金・検察不祥事・SNS選挙問題の核心』の著者である、元検察官で弁護士の郷原信郎氏を招き、月曜パートナーの阿佐ヶ谷姉妹とともに話を伺った。
大竹「今回のご本では、大きく3つの事柄について書かれています。自民党の裏金問題、信頼を失い続ける検察、兵庫県知事選などで注目を集めるSNS選挙。近頃起こったどれもこれも政治と密接につながっている問題だと思います。裏金問題は今、うやむやみたいな形になっちゃって、もしちゃんと取得したお金だったら税金もかかったりするんだけど」
郷原「そうなんです。おそらく国民の多くが裏金問題に怒っているのは、あれだけたくさんの国会議員が、あれだけ多額の裏金を受け取っていたのに、ほとんど処罰もされない。それだけじゃなくて自分が自由に使えるお金だった裏金をもらっていながら所得税を全く払ってない。この2つなんですよ」
大竹「所得税ぐらい払えよと」
郷原「ところが、多くの国民が知らないんですけど、なぜ所得税を払ってないかというと、検察がそういうふうにあの事件を処理しちゃったからなんですよ。払わななくていいように。これ知らないでしょ」
阿佐ヶ谷姉妹・江里子「存じ上げなかったです」
郷原「政治資金収支報告書に書かないお金ということでもらってるわけですよ。書かないお金っていうのは基本的に政治団体に入るお金じゃなくて、自分個人の物になってるんじゃないかと普通思うじゃないですか。どうにでも使えるわけだから。だから、税金払えよって話なんですよ」
大竹「そうです」
郷原「ところが、検察は自分たちの事件の処理がその方がやりやすいもんだから、政治団体の収支報告書を訂正させて、このお金は政治団体に入ってました、政治団体に入るはずだったのを書いていませんでした、不記載だと言って政治団体のお金にしちゃったんですよ。個人に入っているのに。だから税務署も課税できなかった。税金取れなかった」
大竹「税務署は文句言わないんですか?」
郷原「だって検察がそうしちゃってるわけですから、取ろうと思っても取れないんですよ」
大竹「今日までそのまんまですよね」
郷原「それで2人起訴されましたよね、池田(佳隆)さんと大野(泰正)さん。特に、大野さんはまだ参議院で、比較的最近お母さんが亡くなって何千万円という相続税が発生したらしいんですよ。それに使ったという話があるんですよ。だから間違いなく個人のお金じゃないですか。政治のお金でもなんでもないでしょう」
大竹「税金払えよ!」
郷原「払えよって話ですよ。そんなのも含めて、すべて税金を払わないでチャラにしてしまった。私はこの検察のやりそこないが問題だって言ってるんですよ」
大竹「なるほど」
郷原「私が現職の検事で担当してたら、税金ぐらいきっちり払ってもらえます。間違いなく」