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能勢電鉄「日生中央駅」の山手側に広がる静かな住宅地に、朝7時の開店と同時に次々にお客さんが訪れるパン屋さんがあります。

営業は金曜と土曜の2日間のみ。売り切れたら閉店という「隠れ家パン工房 pancoto（パンコト）」です。

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住宅地の一軒家がパン屋さん人気メニューのベーグルは常時12種類以上ブランチやランチにぴったりのおかずパン甘いパンや食パンも食べたい

住宅地の一軒家がパン屋さん

小さな看板が目印

高台の住宅地にある、うっかり見逃してしまいそうなパン屋さんは、一軒家の1階を改装したお店。「近所に焼きたてのパンが買えるお店がないので、お年寄りや子どもが買いにこられるように」との思いで、店主の小笹真弓（おざさ まゆみ）さんが2020年にオープンしました。元々全く違う業種で働いていたそうですが、趣味で始めたパン作りがきっかけで、人気のパン屋さんで製造を勉強し、経験を積んだそうです。

朝7時前から、近所に香ばしいパンの香りがただよいます。店主の真弓さんと２人のスタッフが次々に焼き上げる40種類以上のパンがショーケースに並び、開店時になると1人、また1人とパンを求める人がやってきて列をなします。

選ぶのに迷うほど多種類のパン

自家製天然酵母や国産小麦、よつ葉バターなど、材料にこだわり、長時間冷蔵発酵ののちに焼き上げるパンは、ふんわりもっちりとした生地が特徴です。

人気メニューのベーグルは常時12種類以上

人気メニューは、時季によって種類が変わる「ベーグル」です。常時12種類以上がショーケースに並び、手にとると、ずっしり。

時季によって種類が変わる

どれももちもちとしっかりした食感で食べごたえがありますが、冷凍で保存ができるため、好きなベーグルを一度にたくさん購入していく人が多いそう。冷凍したベーグルは、霧吹きで水分を補給し、電子レンジで1分弱温めると、おいしくいただけます。

右から時計回りに「チョコレート」270円、「クランベリー」270円、「バジルナッツ」280円

まず気になったのは、オープン当初から変わらず人気のメニューという3種類。

甘すぎずカカオの香りがふわりと感じる「チョコレート」、たっぷりのドライクランベリーの甘酸っぱさが食欲をそそる「クランベリー」、バジルとアーモンドが相性抜群な「バジルナッツ」です。

右から時計回りに「シナモンレーズン」280円、「オレンジピール」270円、「チーズチーズ」270円

また「シナモンレーズン」は、たっぷりのシナモンシュガーが香ばしくて、「オレンジピール」はさわやかな柑橘香が楽しめます。

「チーズチーズ」は、3種類のチーズの濃厚な味がチーズ好きにはたまりません。

取材で訪れた際には、他に「ドライいちご」、「めんたい大葉チーズ」、「メープルくるみ」、「黒ゴマサツマイモ」なども並んでいました。

ブランチやランチにぴったりのおかずパン

ベーグルだけでなく、おかずパンも見逃せません。

「自家製カレーパン」225円

「自家製カレーパン」は、たっぷりミンチにじっくり炒めたタマネギと自家ブレンドのスパイスを加えてほどよい辛味で、世代を問わずリピーターが多い逸品です。

「ドライカレーソーセージ」280円

「ドライカレーソーセージ」は、自家製カレーにソーセージとチーズを合わせたもの。ほどよいスパイス感とチーズのバランスのよさがたまりません。

「ベーコンベシャメルマフィン」310円

「ベーコンベシャメルマフィン」は、自家製のベシャメルソースがポイント。ベーコンの塩けとソースのうまみにチーズが加わって非常に味わい深いんです。

左から、「ぶたさん焼肉」360円、「たまカレー」360円

「ぶたさん焼肉」はガーリックが効いた豚肉にマヨネーズ。「たまカレー」は、カレーと目玉焼きにチェダーとゴーダのダブルチーズ。どちらもパンチのある味にボリュームもあって、男性にも人気。店頭に並ぶとすぐに売り切れる幻の味になりつつあります。

「クランベリー＆クリームチーズ」270円

「クランベリー＆クリームチーズ」は、クランベリーのダイスがたっぷり。一見エピのようですが、ご高齢の方にも食べやすいように食パン生地を使っているのでやわらかいんです。

「明太マヨ」140円

明太マヨは、ふんわり食パンに、オリジナル明太子ソースとマヨネーズをのせてバジルをふりかけています。明太子の風味が残ってクセになる味わいです。

甘いパンや食パンも食べたい

右から、「ガリガリメロンパン」210円、「チョコチップメロンパン」240円

「ガリガリメロンパン」は、外側のクッキー生地が厚めでザクザクガリガリの噛みごたえ。弾力のある食感とやさしい甘さに癒やされます。

メロンパンの生地にたっぷりとチョコチップをトッピングした、新商品の「チョコチップメロンパン」は、子どもたちに大人気とのこと。

「もっちり湯だね食パン」385円

すぐに売り切れる「pancoto」の一番人気「もっちり湯だね食パン」は、4枚切りから8枚切りまで好みでカットしてもらえます。生でもトーストでも、もちもちした食感と芳醇な味わいが楽しめるんです。

とりあえず食パンを事前予約して、店頭で他のパンを購入するのが、常連さんの賢い買い方だそうです。

＼from Writer／
「パンを通して、美味しいコト、嬉しいコト、楽しいコトがつながりますように…」という店名に込められた想いのとおり、店主やスタッフさんのさりげない声かけや、ショーケース前のベンチでお客さん同士のおしゃべりなど、いつも温かな気分で迎え入れてくれるお店です。早起きしてでも行きたい！近所の人がうらやましいな……。

隠れ家パン工房 pancoto（パンコト）

住所：兵庫県川辺郡猪名川町伏見台2-2-3
電話：050-3716-8020
営業日時：毎週金・土曜日の週2日、7:00～15:00　※売り切れ次第閉店
定休日：日～木曜日
駐車場：1台

※食パンやベーグル他、全ての商品はお取り寄せ可能です。予約はインスタグラムのダイレクトメッセージからどうぞ。

※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

写真・文／SHIORI