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世界に打って出るベーカリーが、国際都市FUKUOKAに2号店を出店

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コンパニオンプランツ_メイン

"Companion Plants"とは、日本語で「共栄作物」と訳され、近くで栽培することで互いに良い影響を与え合う植物のことをいいます。そんな一風変わった店名を持つ広島のベーカリー「コンパニオンプランツ」の2号店が、3月警固にオープンしました。
場所は、以前チャイニーズレストラン「マンダリンマーケット」があったマンションの1階で、赤く塗られたエントランスが目印です。

店内はベーカリーとしてはかなり広く、手前に対面販売式のショーケース、一番奥にガラス張りのキッチンがあり、店の大部分は赤い天板のテーブルが置かれたイートインスペース。また、店内のあちこちに観葉植物が配され、壁面には福岡在住のペン画アーティスト・日高あゆみさんの手による動物の絵が描かれています。従来のベーカリーとは一線を画したコンセプトの店づくりが評判を呼び、オープン以来わずか1月足らずですでに行列ができる人気店となっています。

そんな独自の世界感を表現しているのが、オーナーシェフの佐藤一平さんです。福岡出身で18歳の時からパン業界に入り、東京や名古屋で経験を積んだ後2021年に広島で「コンパニオンプランツ」を創業。2号店として福岡に出店するにあたっては、「特に福岡に戻って来たという感覚はありません」といいます。その心は、「将来的にはニューヨークなど海外に出店したい思っているので、アジアで世界からの注目度が高い国際都市として福岡を選びました」。

ガラスのショーケースにディスプレイされたパンの中でも、1番人気の看板メニューが「きゅーこんパン」(290円)です。オリジナル包装紙の上部を縛って球根状にラッピングした中身は小ぶりな塩パンで、一口食べれば驚くほどモッチリ、しっとりとした食感。まさに「コンパニオンプランツ」のコンセプトを体現した一品で、ほとんどのお客さんが買っていくそうです。

続く2番人気は、佐藤さんが"挨拶代わりのクロワッサン"と呼ぶ「サリュー」(320円)。"Salut(サリュー)"とはフランス語で軽い挨拶の意味で、発酵バターの風味を最大限に引き出した、佐藤シェフ渾身のスペシャリテです。「紅茶ブリオッシュ」(380円)は、アールグレイを練り込んだブリオッシュにパールを思わせる粒々のホワイトチョコをのせた、何ともキャッチーなルックス。美味しいだけでなく、見た目の可愛さでも人気を博しています。

他にも、広島産の瀬戸内レモンを使った「レモンドーナツ」(250円)など全国各地の生産者から仕入れるフルーツを使った菓子パンや、ハムやベーコン、チーズなどを使った調理パンのラインナップが揃っています。中でも「明太子バゲット」(500円)は、カリカリに焼き上げた外側に比べて中身はみずみずしいほどにしっとりとしており、他ではちょっと食べたことのない食感。粒立ちしたレアな明太子との相性もよく、間違いなく海外でも受けるのではないでしょか。

イートインスペースは現在ドリンクのみの提供ですが、4月中にはベーカリーカフェとして営業をスタートする予定だとか。店頭販売しているパン以外にランチやスイーツなどのメニューを準備中とのことなので、今から楽しみです。

コンパニオンプランツ福岡
福岡市中央区警固2-2−28エステート・モア警固1F
営業時間/9:00〜18:00

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