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「秋はステップアップに最適!」ティップランエギングの多彩なアタリの種類とアワセ方

TSURINEWS

ティップランのアタリとアワセの極意とは(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

普段私は、プレジャーボートで天草の海(八代海や有明海を中心に)を回りながらティップランエギングを楽しんでいます。秋はアオリイカの数も多く、アワセのタイミングを磨くのに最適なシーズン。今回は、ティップランでのアタリの種類と秋シーズンのちょっとしたコツを紹介します。

ティップランはアタリが多様

ティップランの一番の魅力は、なんといっても“アタリの多様さ”にあると思います。竿先がグッと持たれるような当たり、ティップがフワッと戻る当たり、「ドンッ」と手元に伝わる明確な当たり、そしてスッと抜けるような感覚や、モゾッとした違和感のような当たりなど、本当にさまざまです。

その中で「今のはどうだったんだろう?」と考えながら合わせを入れる。この一つひとつの感覚を積み重ねていくことで、自分の“ティップランの引き出し”が増えていくのを実感できます。

秋は数が釣れるので、その練習にも最適。アタリの種類やタイミングをたくさん体験できるシーズンです。

秋はティップランの季節(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

迷わずアワセよう

とにかく、竿先がいつもと違う動きをした時や、手元に違和感を感じた時には、迷わずアワセを入れることが大切です。それが当たりでなく、イカが乗らなかったとしても、その動作自体がしゃくりとなり、誘いにもなり得ます。

そして、もしアオリイカの重みが乗った場合には、「この感覚も当たりだったのか」と再確認でき、新たな発見につながります。

キャスト喰わせ3.0号にパタパタシンカー(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

使用するエギの参考例

私が使用しているエギを紹介します。メインは エビQ TR 3.0号・3.5号 に クイックTRシンカー(10g・15g・20g) の組み合わせ。さらに EZ-Qキャスト喰わせ 3.0号・3.5号 や ダートマスター 3.0号・3.5号 に パタパタシンカー(10g・15g・20g) を装着して使い分けています。

ダートマスターにパタパタシンカー(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

シンカーを使用

こちらのパタパタシンカーはオカッパリ用のエギに装着出来るシンカーで、道具を揃えていない普段オカッパリしかされないようなアングラーの方でもパタパタシンカーを購入すればティップラン用のエギとして使用できるようなアイテムです。

エビQTRにクイックTRシンカーの組み合わせ(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

重さの使い分け

狙う水深はおおよそ5〜30m。天草エリアは潮流が速いことも多いため、20gクラスの重めのシンカーまで準備しておくと安心です。一方で、潮や風が弱く船が流れない日は、軽めのシンカーを使用し、キャストを交えながら周囲を広く探ることもあります。

特に エビQ TR はフォールスピードが遅めに設定されているため、キャストティップランとの相性が良く、浅場から中層まで幅広く探ることができます。

ライン

ラインは モンスターゲーム9エギング 0.6号 を使用。慣れないうちは、5色タイプのPEラインを使うことで水深やラインの出具合が把握しやすく、安心して釣りを展開できます。

リーダーは、エギングリーダーフロロ 2.5号 を使用しており、強度としなやかさのバランスがよく、ティップランとの相性も抜群です。

潮流による使い分け

天草の海は潮流が速い日もあれば、ほとんど潮や風で船が動かない日もあります。潮流が速い場合には、20g前後などの重めのシンカーを使うと安定したフォールが可能で、着底やアタリも取りやすくなります。

これから海水温が低下してくると、さらに深いエリアも探ることになるため、重めのシンカーは常備しておくと安心です。

ダートマスター3.0号にパタパタシンカー(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

キャストも有効

一方で、潮や風が弱く船が流れない日は、軽めのシンカーを使用し、アンダースローでキャストしながら周囲を広く探ることで、イカのいるレンジを効率よく見つけることができます。

特にエビQ TR はフォールスピードが遅めに設定されているため、キャストティップランとの相性が良く、浅場から中層まで幅広く探ることができます。

エビQ TRにパタパタシンカー(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

ただし、ティップラン専用ロッドでもキャストを想定していないものも多く、ティップにPEラインが絡むと破損の恐れもあります。

また、遊漁船によってはキャスト自体が禁止になっている場合もありますので、軽めのキャストで行う/船のルールを守るなど、自己責任の元での使用をおすすめします。

アワセのコツ

アタリを感じたら迷わず合わせることが大切です。たとえ乗らなかったとしても、その動作自体がしゃくりとなり、誘いにもつながります。逆に、イカが掛かった場合には、どの感覚が“当たり”だったのかを再確認でき、新たな発見につながります。

秋ならではのコツとして、まだ海水温の高い10月はアオリイカの活性も高いことが多いです。しゃくる際にはしっかりとした誘いの動作を時折入れたり、エギの回収前にはアオリイカが後ろから付いてきていないか確認してからピックアップすることを心掛けると、さらに釣果アップにつながります。

エビQTR3.0号にクイックTRシンカー(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

秋はステップアップに最適

秋のティップランは、数・型・アタリの多さを存分に楽しめる、まさに最盛期です。多彩なアタリを体感しながら、キャストやしゃくり、誘いの感覚を磨くことができ、ティップラン初心者から経験者まで、誰にとっても貴重な練習の場となります。

今回ご紹介したようなタックルの使い分けや潮・風に応じたシンカー選び、そしてアタリへの対応のポイントを意識することで、秋のティップランをより効率よく楽しめます。これから迎える秋のシーズン、ぜひ天草の海で、さまざまな当たりを体感しながら、ティップランエギングの楽しさを存分に味わってみてください。

ティップランエギングをやってみよう(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)

<津崎圭介/TSURINEWSライター>

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