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陸っぱりの釣りはエサとルアーどちらが釣れる? 結論は【釣りたい魚種次第】

TSURINEWS

カワハギ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

「エサとルアーのどちらが釣れるのか?」「エサで釣るかルアーで釣るか?」これは釣りの大きなテーマである。どちらかといえばルアーが若者的、エサがベテラン的、ともいえるが最近ではその年代の相互行き来もある。本当にどちらが釣れるのか考えてみたい。

エサとルアーはどちらが釣れるのか?

ルアーとエサでは、まず間違いなく「エサの方がよく釣れる」と断言できる。これが最終結論だ。生エサ確定。「しかし」という限定条件付きで、「ルアーの方が反応よく釣れる魚もいる」という話だ。

釣果を優先するならば生エサで釣った方が絶対にいい。日中の釣りを見ていればわかるように、アジなんか間違いなくサビキしか釣れない。アジングばっかりやっている筆者がお手上げ気分でそう断言するのだから間違いない。

では、ルアーの方が反応がいい魚とは何だろうか?

ルアーで釣れやすい魚

ルアーの方がよく釣れる魚といえば、まずは夜のメバルだ。

メバルは本当に釣れやすい魚だ。「夜、足元、表層」という、ものすごくわかりやすい条件で、確率高く釣れる。1gアンダーのジグ単で表層をトレースしていれば、ほとんど自動的にと言っていいほど反応する。

メバルはルアーの方が釣れやすい(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

夜のカサゴもルアーの方が手返しよく反応よく釣れる。また入れ食い時のサバ、アジもエサ釣りに遜色しない。ルアーで騙しやすく、「手返しがいい」。要するに釣って外してまた釣ってという流れがスムーズで、釣っていて気持ちいい。これがルアー釣りの真髄だ。

朝マヅメの回遊魚もメタルジグの方が釣れやすいだろう。生エサの方が食いがいいのは確かだが、回遊魚がいる場所まで仕掛けを放り込にくい、飛距離が出しにくいという難しさがある。ルアーが勝つ場面がある。

エサが大勝利確定の魚

しかし、以上のようなルアー勝ちの条件を認めるとしても、やはり釣りにおいてはエサ釣りが大勝利である。比べるまでもないとも言える。小型ならイソメやシラサエビを食わない魚はいないし、アジの泳がせやテンヤで釣れない大型魚もいない。

特にエサ釣りに圧倒的アドバンテージがあるのは、時合いのあとのタチウオ、キスやカレイなど、そもそもルアーには反応しない魚だ。また口の小ささ的に、ルアーのハリが刺さらないヤツもいる。グレやイサキがそうで、そうそうジグ単にもメタルジグにもかからない。

これはオカッパリに限った話ではなく、沖釣りでもそうだ。ただ沖の場合は、魚探で探って魚の群れの中にルアーを放り込めるので、オカッパリほどエサ釣りが必ずしも優勢ではない。

カレイは完全にエサ釣りの魚(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ルアータックルでエサを使うのもアリ

もちろんルアーロッドでエサ釣りをすることもできる。シーバスロッド、エギングロッドを使ってテンヤを操ることもできれば、サビキ釣りもできる。メバルロッドやアジングロッドでブラクリや、虫ヘッドといって、ジグヘッドにイソメやシラサをつけることもできる。そうすればもちろんエサ釣り師のタックルに遜色せず釣れる。

ルアーからエサ釣りチェンジもOK(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ただ、ウキを使う釣りは、ルアーロッドはやはり苦手だ。グレなど、食い込みの待ちが必要な魚も、サオそのものの世界観が違うので流用が難しい。

エサ釣りのロッドでルアーを操るのは、ごく限定的にしかできない。どちらかといえば守備範囲が広いのはルアーロッドだが、両者、確実に棲み分けされている領域がある。

これから釣りを始めようという方には、まずエサ釣りをおすすめしたい。そのための道具を揃えて釣ろう。時間帯と釣り方を学べば、外すことはないはずだ。釣りを退屈に感じてやめてしまうのは、何より、魚が釣れないことが原因だ。筆者はどんな人にも釣りを好きになってもらいたい。だから、確率の高いエサで魚を釣って、その喜びを知ってほしい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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