よこすかカウントダウン 資金調達困難で中止 人員も不足「苦渋の決断」
年末年始を花火やライトアップで祝う「よこすかカウントダウン2025」の実行委員会は9月5日、今年の開催中止と来年度以降の開催断念を発表した。物価高に伴う費用の増加や人員不足などが要因としている。
同イベントは1997年にスタート。ヴェルニー公園を会場に艦船のライトアップや年越しとともに約400発の花火が打ち上がる恒例行事で、コロナ禍を経て4年ぶりに開催した昨年は強風で花火は中止になったものの、5千人が新年の幕開けを祝った。
実行委によると、近年の物価高により設営費や人件費が増大。昨年度はコロナ前の1・5倍に相当する約700万円に膨れ上がり、市の補助金や協賛金を得ても資金調達が難しく、人員体制の確保も難しいことから断念を決断した。
同実行委の川口泰弘委員長は「20年以上続けてきたイベントで中止は苦渋の決断。これまで支援してくれた関係者、来場者に心から感謝したい」とコメントした。