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慈眼寺(じげんじ)|古来よりしだれ桜の名所として知られる名刹【高崎市下滝町】

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慈眼寺(じげんじ)|古来よりしだれ桜の名所として知られる名刹【高崎市下滝町】

群馬県高崎市に鎮座する「慈眼寺(じげんじ)」。1250年の歴史をもつ高野山真言宗のお寺で、古来よりしだれ桜の名所として知られています。

3月後半から4月に掛けてしだれ桜を見にたくさんの参拝者で賑わいをみせる慈眼寺をご紹介致します。

慈眼寺の由緒創建

慈眼寺の正式名称は華敷山補陀落院慈眼寺(けふさんふだらくいんじげんじ)。

華敷(けふ)とは、春の庭に垂れた枝に咲き誇る桜の華が、地面を覆う姿を表し、補陀落(ふだらくいん)とは、観音様の住まわれている浄土のことを、慈眼(じげん)とは、観音様の慈悲の眼がすべての人々の上にそそがれていることを表しているそうです。

慈眼寺は天平年間(729-749)奈良東大寺の初代住職を務めた良弁(ろうべん)僧正によって開創されたと伝えられています。

慈眼寺の境内参拝

境内の一番南側にある表門

4月上旬に参拝したのですが残念ながら満開の時期は過ぎてしまい葉桜も多かったですが遅咲きの桜を楽しむことが出来ました。3月後半が一番の見頃のようです。

参道

長い参道沿いにはしだれ桜が咲いています。風と共にハラハラと散る桜はなんとも美しかったです。

大門

文政元年(1818)に造立。

山号額には「華敷山」と記されています。

大門の手前には左右に大きなカエルの置物が。

左側のカエルは親子カエルでした。

表門をくぐると左側に立派な鐘楼があります。

天保十二年(1841)に鐘楼が建立されましたが、東日本大震災の際に亀裂が入ってしまったため平成三十年(2019)に再建されました。

表門の正面に凛々しく立つ仁王像

不動明王の建つ池

池の周りには木々や花々が咲き、風情あふれる景色が楽しめます。

境内東側にある通用門。第一駐車場にあります。ここからも境内参拝を行えます。

通用門をくぐると綺麗に整備された庭園があります。奥には鐘楼が見えます。

本堂手前に建つ石塔としだれ桜

本堂

慈眼寺のしだれ桜

境内には約50本のしだれ桜が植えられています。

このしだれ桜は南北朝時代末の文和元年(1352年)に足利尊氏の命により中興開山した乗弘大徳(じょうこうだいとく)が「本尊聖観音の慈悲を里人に」との願いを込めて植えられたものだそうです。

600年もの間咲き誇る歴史あるしだれ桜です。

しだれ桜の開花の様子などは公式のHPで確認することができます。

満開の時期は逃してしまいましたが境内に満遍なく、しだれ桜が植えられゆっくりと散策を楽しむことが出来ました。

椿苑

第一駐車場の南側には椿苑があります。

たくさんの種類の椿を観賞することが出来る、隠れた名所です。

慈眼寺の施設情報

拝観料:無料
住所:群馬県高崎市下滝町19
電話:027-352-8365
駐車場:あり(第一駐車場25台第二駐車場30台)
アクセス:
車 関越自動車道高崎ICから車で約10分
電車 JR高崎駅西口5番から群馬中央バス「県立女子大」「伊勢崎行・玉村」行で20分、慈眼寺裏下車、徒歩約2分

 

慈眼寺まとめ

古来よりしだれ桜の名所として知られる高崎市に鎮座する慈眼寺をご紹介しました。

広い境内には約50本のしだれ桜と四季折々の花々を楽しむことができる癒しのおすすめスポットです。

しだれ桜の一番の見頃は3月下旬と少し早めの時期ですので、公式HPの開花情報を確認してみてくださいね。

心の平穏を求め、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

※情報は記事作成当時のものです

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