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美容室「タヤ」を運営する田谷は2期連続の最終赤字 今後はフリーランスの美容室「アノ」を本格出店

セブツー

美容室チェーン「タヤ(TAYA)」を運営する田谷は4月30日、2024年3月期の通期決算を発表した。売上高は58億3900万円(前年比2.7%減)、営業利益は2300万円の赤字(前年は6億1900万円の赤字)、当期純利益は1億5800万円の赤字(同8億400万円の赤字)だった。赤字幅は縮小したものの、2期連続となる最終赤字だった。

田谷は2003年3月期に過去最高となる売上高146億6800万円を記録したが、今期はそのピークと比べて約4割にまで売上高が減少している。美容業界は、美容室のオーバーストア状態に加えて、美容師の獲得が難しくなっていることから、田谷はフリーランスの美容室ブランド「アノ(ano)」を立ち上げ、事業の効率化を目指している。今期はたまプラーザ店、成城店の2店舗を出店し、今後は「アノ」の本格出店を加速していくとしている。

田谷は2022年4月に亡くなった田谷哲哉氏が「田谷哲哉美容室」を創業してから今年で創業60周年を迎えた。4月には「タヤ」ブランドのリニューアルを実施し、ロゴやコンセプトなどを刷新した。2025年3月期の業績予想は、売上高は57億5000万円(前年比1.5%増)、営業利益は1億6000万円(前年は2300万円の赤字)、当期純利益は1億円(同1億5800万円の赤字)を見込んでおり、3期ぶりの最終黒字を目指す。

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