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THE BEAT GARDEN 新体制初シングル「ROMANCE」発売、止まらずに歩み続けることを決めた3人の言葉を聞く

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THE BEAT GARDEN 撮影=高田梓

楽しい思い出はそのままに、新しい靴に履き替えて、3人は再び勢いよく走り出す。U、MASATO、REIの3人体制となって初のシングル「ROMANCE」は、これまでのTHE BEAT GARDENの持ち味に加え、“80’s/90's感あるグルーヴィーなサウンド”と、“リアリティ溢れるドラマ性の高い歌詞”という、新たな要素を盛り込んだ意欲作。冬シーズンにぴったりのロマンチックなラブソングを引っ提げて、止まらずに歩み続けることを決めた3人の言葉を聞こう。

――8月7日にツアーが終わってから、約4か月。このシングル「ROMANCE」が、新体制での1曲目ということになります。

U:前回のツアーで、SATORUとの4人体制は一旦やり切った感じがありました。でもSATORUがいる頃から来年までのスケジュールを話していたし、今回のリリースのこともSATORUは知っていました。そういう意味でも勢いを止めずに、曲調もバラードではなく、こういう楽曲になっていったのかなと思います。

――バラードでもなく、かといって、イケイケのアッパーチューンでもなく。

U:一瞬、考えましたけどね。「Sky Drive」みたいな、“これから行くぞ!”みたいな曲でもいいのかな?と思ったんですけど、“逆に力んでない?”みたいな感じがあるので、これで良かったと思います。

――楽曲制作は、いつ頃から始めていたんですか。

U:ツアー中に作って、お互いの部屋に行って、デモを聴かせ合ったりしてました。15曲ぐらい、あったよね?

MASATO:そうですね。

U:最初に“ラブソングで、ミディアム/アップで”というテーマを決めて作っていきました。

――作曲はREIくんです。

REI:冬にリリースということと、ミディアム/アップということが決まっていたんですけど、その中でただ曲を作るのではなく、自分の中で“80's後半から90'sにかけてのリバイバル”というテーマを掲げて作っていきました。もともと、日々聴いている音楽だったり、小さい頃にやっていたダンスだったりで、その頃の年代の曲に触れていることが多くて、個人的に好きな音でもあったので。あの時代の音は、今聴いてもかっこいいなと思えるし、それをTHE BEAT GARDENに落とし込んだら面白いんじゃないか?というところで作り始めたのが、この「ROMANCE」のきっかけでした。

――その時代の音というと、たとえば?

REI: TLC、メアリー・J・ブライジ、R.ケリーとか、そのへんが好きで聴いてましたね。

――ニュージャックスウィングとか、そういう時代でしたね。

REI:まさに僕は、ニュージャックスウィングのダンスを習っていたので、そういうものもありました。それと、今ヒットしている人たちも、そのへんの要素を含んだサウンドが多いんですよ。サウンドを作る身として、サウンドとメロディラインと両方を聴くようにしているので、それを取り入れたいなと思っていました。

THE BEAT GARDEN/U

――という、REIくんのもともとのコンセプトがあった上で、アレンジにはESME MORI(エズミ・モリ)さんが入ってくれています。

REI:ESMEさんは、僕が提案させてもらいました。自分の中で一緒にやりたいトラックメイカーの一覧みたいなものがあって、その中にESMEさんが入っていて、アーバンなトラックを作れる印象があったんですね。今回の作品で、80's/90's感というものをただそのまま表現するのではなく、現代風にリアレンジしたものをTHE BEAT GARDENに落とし込むところで、最新のJ-POPを制作されている中で、普段から自分が聴いているトラックメイカーの方として、ESMEさんにお声がけさせていただいて、みんなでディスカッションしていくという形でした。

U:トラックの話をいろいろしつつ、J-POPへの理解も深い方なので、すごくやりやすかったです。もともと、広告音楽からJ-POPへ入っていかれた方らしいんですけど、メロディの分析もたくさんしていて、エレクトロからJ-POPに来た僕らと、ちょっと似ているところもあるのかな?と思いました。すごいハマった感じがありましたね。

――ちょっと話を戻して、たくさんあったデモの中から、最終的にこの曲が選ばれた理由は?

U:僕らはJ-POPでオーバーグラウンドに出て行きたい思いがあって、「遠距離恋愛」のような生音のJ-POPもこれから作っていくと思うんですけど、今回は新体制ということもあり、もう一回“THE BEAT GARDENとは?”というところで、これから好きになってくれる人に“面白いグループ見つけた”と思ってもらう感覚と、今まで好きでいてくれた人が“ビートのここが好き”というものと、共存できてる音楽ということで、REIが作ってきた曲がぴったりだったんですね。実は「ROMANCE」のほかにもう1曲選ばれていて、そっちのほうが“泣き”が強い曲なんですけど。「ROMANCE」のほうが、より80's/90'sのリバイバル感を落とし込みやすいメロディだったので、結果的にこちらになりました。もう1曲も、良かったんだけどね。

MASATO:そうですね。めっちゃクオリティが高かった。

U:今後出せる機会があるんじゃないか?と思うぐらい、いい曲です。曲は、相当たまってるんですよ。最近、一緒に部屋を借りたんです。新しいサポートDJのkowta2(コウタツ)と4人で、みんなの溜まり場を借りました。家賃割り勘で。

――そうなんだ。それはいつから?

SATORU:10月です。

U:SATORUが卒業して、一緒にいられる時間の尊さを思ったんですね。“もっとできたよな”という気持ちがお互いにあったので、それをプラスに変えたくて、部屋を借りました。すぐにスタジオに行ける近くの場所に。昨日もそこで、夜中まで3人で体幹トレーニングをやってました(笑)。ボイトレの体幹トレーニングで、めちゃめちゃ大声出すんですよ。歌うよりも大声出すから、家じゃできないよね。

REI:できないですね。

U:そこで週に1~2曲は必ず作ってます。

――作業場であり、トレーニング場でもあり。そこ、なんとかスタジオとか、名前あるんですか?

U:セカオワさんの“セカオワハウス”ってあるじゃないですか。パクリになっちゃうから、“〇〇ハウス”はやめようと言ってたんですけど、いつのまにか“ビートハウス”と呼んでます(笑)。“スタジオビート”とか、かっこつけて呼んでたんですけど、呼びづらくて、結局“ビートハウス”になってたよね。一回そこから、インスタライブをやったんですけど。

MASATO:Beemer(※THE BEAT GARDENファンの呼称)も“ビートハウス”って呼んでました。

U:セカオワさんすみません(笑)。

――“ハウス”に著作権はないと思う(笑)。今後、そこから生まれてくる曲が楽しみです。あらためて、「ROMANCE」はどういう曲ですか。MASATOくん。

MASATO:僕は、懐かしさが4、新しさが6という感じですね。僕の好きなアーティストさんのルーツをたどると、そのへんの時代の音楽になるんですよ。中西保志さんや、米倉利紀さんをすごく聴いていたので、直接その時代を知っていたわけではないですけど、懐かしさがありますね。今の洋楽チャートを聴いていても、そういうニュアンスの曲があって、オシャレだなと思うんですよね。「ROMANCE」にも、オシャレな感覚が強いです。

THE BEAT GARDEN/REI

――4:6は黄金比かもしれない。そしてUくんの書いたリリック、これはもうドラマの脚本だなあと思いました。男女のセリフのようなフレーズがあって、物語が進んで行くような。

U:これは、小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」という曲があって、REIからも、あの曲の雰囲気を出してほしいと言われていたんですよ。《見知らぬ二人のまま》というところが、サビの《今君の瞳に映って》につながるようなイメージで。

――それ、ネタバレしちゃっていいのかな。

U:全然いいです(笑)。まんまではないので。《今》というところのインパクトは、そこからもらってます。そこから、当時のトレンディドラマの感じで、どんな口説き文句があるんだろう?と考えながら、いい意味でクサイセリフをずっと探していて、《今日は帰さない》という言葉が出てきて、そこからデートの瞬間をピンポイントで切り取ろうと思って、書き始めました。

――それはなかなか、頭を使う作詞でしょう。

U:そのへんの歌詞を思い浮かべながら、彼女は自分に気持ちがあるけど、言い出せない自分がいるというシーンをどう書こうか?と思って、すごい悩みましたね。そんな時に、90年代の曲のタイトルの一覧を見ていたら、米米CLUBさんの「浪漫飛行」が目にとまって。浪漫→ロマン→ロマンスというカタカナのタイトルが浮かんで、めっちゃいいじゃん!と思って提案したら、みんなも“いいね”と言ってくれて。ロマンスの意味を調べたら、冒険心という意味も出てきて、夜のデートのシチュエーションで、どうやったらこの子を自分の部屋に連れて帰れるのかな?という、ワンナイトじゃなくて、ちゃんと大事にしたいという、そこで細かい感情のディテールが自分の中に出てきました。彼女も今日は心の準備ができていて、そういう時はどんな仕草をするだろう?とか、探しながら書いていった感じです。自分というよりも、二人のストーリーを考えるのがすごく楽しかったです。

THE BEAT GARDEN/MASATO

――それって、何かを参考にしたりとか?

U:インスタ、けっこう見ましたね。それで今も、“お持ち帰りされたい女の子のサイン”というのが関連でめちゃめちゃ出てきて、ずっとそういうことを考えてる奴みたいになってるんですけど(笑)。でもあの時は、そういうのばっかり見てましたね。

――あはは。リサーチしたわけだ。

U:いろいろありましたよ。終電が近くなったら時計を見ないとか、携帯を見ないとか。その逆で、電話に出るとか、席を立つとか。そういうサインって、あるみたいなんですよ。男性の恋心のほうも、インスタで見て、けっこう自分に当てはまるものが多かったんで、女性にもそういう部分があるのかな?と思って、いろいろ調べましたね。それで僕は、歌詞では口紅を選んだんですけど。

――それが《いつもより紅い唇》。ふむふむ。それがサインの一つなのか。

U:そうそう。二人はもう何回か会っていて、たぶん3回目か4回目のデートで、今日を逃したら違う人のほうに行っちゃうかもしれない、みたいな、ぎりぎりの感じで。それで《寒いって僕を見上げ》てくれたり、《僕に近づいて》くれたり、彼女からのサインを出してくれているという状況が、これから12月にかけていっぱいあるんじゃないかな?と思うので。

――《僕とは逆の方でカバンを持ってくれてる》という歌詞も、サインの一つだと。

U:そうです。でも《左手をすぐ奪えるように》のところは、日本の車道は左側通行だから、本当は恋人を左側に置きたかったんですよ。車の方を自分が歩きたくて。だから彼女の右手をあけてほしいんですけど、僕の中では、女性の左手って、薬指に指輪をしたり、大事なイメージがあるので、ここは右手じゃなくて左手にしました。本当は、女性といる時はちゃんと右側を歩く男ですということを、この場を借りてお伝えしておきます(笑)。でも、ここが一番悩みましたよ。マジでギリギリまで悩んでました。

――あはは。そこなんだ。

U:“きっとその手をすぐ奪えるように”でも、ハマるんですよ。でも《左手》ってちゃんと入れたほうが、聴いてくれた人が想像しやすいだろうなと思って、そうしました。でも実際は、ちゃんと右側を歩く男です!


――よくわかりました(笑)。どうですかMASATOさん、女の子のサインって。

MASATO:えー、わかんないです(笑)。でもボディタッチとか、当たり前にする女性っているじゃないですか。男って単純だから、そこまで考えてないわっていう女性の仕草を、すべて好意として受け取っちゃう。自分もそういうところ、あるんで。

U:逆に、男はサインじゃないですよね。もっとわかりやすいというか、さりげなさがないというか、そういう目で見ていることが態度に出て、すぐばれちゃう。女性は、そこのさりげなさが素敵ですよね。絶妙な感じがあって、それがヘタでも可愛いというか。そこがいいですよね。

――REIくんどうですか。女性のサイン問題は(笑)。

U:そもそも気づくんですか? REIさんは。

REI:気づいてないかもしれない(笑)。サインとか、思いつかないな。

U:でも僕的には、REIくんは一番勘違いしやすいタイプだと思ってます。REIは素直だから、サインを一番受け取りやすいタイプというか。

REI:自分ではわかんないです(笑)。

U:人へのサインに敏感なのかも。自分にじゃなくて。

――みなさん、ぜひこの曲をネタに盛り上がってください。男同士でも、女同士でも。

U:好きな人がいて、行けるのか、行けないのか、そのへんの感情界隈の人は、男女問わず共感してもらえるんじゃないかなと思います。みんなのサインも聞いてみたいですね。本当はこの歌詞を書く前に知りたかったですけど、ネタバレになっちゃうんで(笑)。インスタのアンケート機能って本当に便利なので。今回は聞けなかったですけど、いろんなテーマで日ごろから聞いておくといいかもしれないと思いました。

――そして、「ROMANCE」のミュージックビデオも、かっこいい仕上がりになってます。

U:この「ROMANCE」のヒロインは、“高嶺の花感と、いい人感”が共存している人じゃないとダメだなと思っていて。決して冷たい人ではないけれど、ちょっと手の届かないように感じる美しさを持っているということで、花山瑞貴さんという方に出演していただきました。

――ばっちりですね。イメージぴったり。

U:ご自分のYouTubeチャンネルを持っているんですけど、ファンの人とも仲が良くて、コメントにも熱量があって、すごい愛されてる方なんだなと思いました。あと、ダンスが踊れるんですよ。ミュージックビデオの中に妖艶な感じのシーンもあるんですけど、動きがとてもきれいで、いろんな条件を完璧に満たしてくれた方でした。MVでは80's/90's感のあるディスコの、ミラーボールの感じとかを出しているので、そこも楽しんでもらえたらと思います。

――そして2021年を締めくくるのは、ライブです。12月24日に大阪・梅田クラブクアトロ、28日に東京・渋谷クラブクアトロ。

U:新体制の一発目ですね。サポートDJのkowta2くんも、ライブでは初お披露目です。

――kowta2くんについて、あらためて、紹介してもらっていいですか。

U: kowta2くんは24歳の若い人で、REIとは幼なじみ的な感じなんですよ。ダンス友達で、ちっちゃい頃から出会っていて。

REI:そうなんです。

U:僕らの握手会にも並んでくれるような人で、シンプルにTHE BEAT GARDENを好きでいてくれたんですけど。ある時から“DJを始めた”という噂を聞いて。LDHさんのグループとも仲が良くて、エレクトロ、ヒップホップとかをプレイしていたんですね。それで“一緒にやろう”という話をした時に、SATORUが踊る「ダンシング・マン」と「ヒューマン」という曲があるんですけど、その曲を“頑張って練習しておきます!”って第一声で言ってくれて。これは大丈夫だなと思いました。今も一緒にリハーサルに入ってるんですけど、これまで4人で築いてきたTHE BEAT GARDENと一緒に歩んできたBeemerの人も、絶対に驚いてもらえると思います。kowta2の存在は今のTHE BEAT GARDENにとってすごく大きいので、ライブでは彼のコーナーも作ろうと思います。楽しみにしていてください。

MASATO:自分たち自身、新体制がどんなグルーヴになるか、すごく楽しみですね。これまではSATORUの存在も大きかったと思いますし、でもそれを頑張って埋めようとはしていなくて。サポートのkowta2が入った4人でできる120%を見てもらって、楽しんでもらって、Beemerのみんなが“これからもTHE BEAT GARDENを応援し続けよう”と決めた自分をほめられるような、そういうTHE BEAT GARDENを見てもらいたいです。来年は本当に飛躍の年になると思うので、それにつながるような、ホップ、ステップのホップのような……ステップ、なんですかね?

U:ホップス、ぐらいじゃない?

MASATO:ホップスぐらいの(笑)。そんなライブをみんなでできたら、うれしいなと思います。

REI:見てもらって、安心してほしいですね。今まで培ってきたものは何も変わらずに、とはいえ、僕の昔からの知り合いのkowta2くんと、これから一緒にやっていくというところで言うと、kowta2くんにも安心してほしいし、何より、新しい形を早くBeemerに見せてあげて、安心してほしいという気持ちが一番あります。

――みなさんぜひ、ライブ会場へ。大阪はクリスマスイブで、いろいろ予定があるかもしれませんが。

U:いいじゃないですか。イブに俺らに会いに行くなんて。

MASATO:ラッキーですよ。

U:めちゃめちゃ上からだな(笑)。いえ、僕らがラッキーです!

取材・文=宮本英夫 撮影=高田梓

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