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泥や汗の臭いがすごい…。「ユニフォーム」の“手ごわい汚れ”がスッキリ落ちる洗濯術「仕上がりが違う!」

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泥や汗の臭いがすごい…。「ユニフォーム」の“手ごわい汚れ”がスッキリ落ちる洗濯術「仕上がりが違う!」

洗濯研究家の平島利恵です。お子さんの部活や習い事のユニフォーム。「頑張った証」と思いつつも、泥と汗でぐっしょり……そんなユニフォームの洗濯は、毎日頭を抱えてしまいますよね。今回は、そんな“手ごわい汚れ”をほったらかしで落とせる、つけ置き洗いのコツをご紹介します。

汗と泥まみれのアメフトのユニフォームを洗ってみた

実際に、大人の男性がアメフト練習で着用した、汗と泥が染み込んだユニフォームを洗濯しました。
今回、練習後のユニフォームを郵送してもらったため、湿ったまま数日間密閉されており、開けた瞬間は今まで嗅いだことのないほど強烈なニオイが……。
「一刻も早く洗いたい!」という状態でした。

汗をかいた服が臭うのはなぜ?

stock.adobe.com

意外かもしれませんが、汗そのものは無臭です。
問題は「汗をかいたあと」。空気に触れて酸化し、衣類に残った雑菌が湿気をエサに繁殖することで、あの嫌なニオイが発生します。
だから汗を含んだまま放置したユニフォームは特に臭いやすいのです。

泥汚れが落ちにくい理由

泥汚れに悩む方も多いと思います。実は泥は“砂の粒子の汚れ”。
繊維のすき間に入り込み、ただの洗濯では落ちにくいのです。

本来ならもみ洗いで粒子を揉み出す必要がありますが、汗や皮脂と一緒についている場合はチャンス。
洗剤が皮脂を浮かせるときに、泥の粒子も一緒に動いて落ちやすくなるのです。

つけ置きで汗×泥をまとめてスッキリ

そこでおすすめなのが粉末洗剤を溶かした高濃度液でのつけ置き。
1晩そのまま置くだけで、汗・皮脂・泥をまとめて繊維から浮かせてくれます。
汚れがひどいときは、バケツの中で軽く揉んでから洗濯機へ。これだけで仕上がりが全然違います。

洗濯機の設定でも差が出る

洗濯機にかけるときは、水流の力をしっかり使いましょう。
おすすめはパワフルコースや泥汚れコース。衣類量は少なめにし、すすぎは注水で2回以上。

汚れをよく流し、しっかりすすぐことで繊維の奥に入り込んだ砂も、こびりついた汗のニオイもスッキリ落ちます。

家事の負担を減らす習慣づけも

毎日のユニフォーム洗いは本当に大変。
中高生のお子さんには「脱いだらお風呂でつけ置きする」習慣をつけてもらうと、家事の負担がぐっと減ります。あとは翌朝、洗濯機にかけるだけ。

洗濯は、実は習う機会の少ない家事のひとつ。
大人になってから困る人も多いのです。この機会にお子さんの“生活力”を育む教育として取り入れれば、一石二鳥。家族の協力を得ながら、ラクに続けられる習慣を作ってみてください。

面倒だと思いがちなユニフォームの洗濯も、つけ置き洗いを味方につければ驚くほど簡単。ぜひ動画もチェックして、ご家庭で試してみてくださいね。

平島利恵/洗濯研究家

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