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江籠裕奈『D∞ll』インタビュー――ソロ5枚目のシングルは王道アイドルソングを歌ってきたえごちゃんの新境地!

encore

──ソロ5枚目のシングル『D∞ll』が完成しました。タイトル曲の「D∞ll」は、人形の目線を通して世界を描いているドリーミーなガールポップですね。

「最初に歌詞をいただいたんですけど、作詞をしてくださった方が“小さい頃から一緒だったお人形とのハッピーエンドを描いた歌を作りたかった”とおっしゃっていて。実際に出来上がった歌詞を見て、第一印象からすごく素敵だと思いました。これまでどの曲でもその歌の主人公になったつもりで歌ってきましたが、人形の気持ちを歌うのは初めてだったので、“新しいタイプの曲に出会えた”という気持ちです。物語性があってグッとくる歌詞なので、その良さが伝わるように歌っていきたいです」

──歌詞の中で、特にグッときたフレーズは?

「<たくさんの涙の意味は分からないけど 私は君をどうにか抱きしめたかった>というフレーズです。この<私>は人形ですごくやさしい心を持っていて…でも、人形だから持ち主の<君>を抱きしめられないじゃないですか。そう考えると、すごく切ない気持ちになります。切ないけど、人形のやさしい気持ちに感動もします。人形にも感情があって、もしかしたら自分のことをこんなふうに思っていてくれたのかも。そんなことを考えると、歌っていても感動します」

──「D∞ll」を聴いた人たちも同じような感情になって、子どもの頃に大切にしていた人形のことを思い出したりすると思います。サウンド的にはオルゴールの音色が入っていたり、どこかノスタルジックな印象も与えてくれる楽曲ですが、メロディーやサウンドにはどんな魅力を感じていますか?

「持ち主と一緒にいる時間が前よりも少なくなって寂しいけど、そこからハッピーエンドに続いていくような展開に合わせて、その感情がメロディーやサウンドにもわかりやすく表れてるのが、「D∞ll」の魅力だと思います。ミュージカルっぽくて新鮮でした。今までになかったタイプの「D∞ll」という曲ができたことで、ライブに対しても新しいアイデアが生まれそうな予感がしています」

──実際に人形を大事にしていたりしますか?

「ある時期、ベイマックスのぬいぐるみをすごく大切にしていました。当時は、いろんな感情をベイマックスのぬいぐるみにぶつけていました…今もあるんですけど、ぬいぐるみって捨てられないんですよ。なんだか、“人形を捨てる“って心が痛くなるので…。だから、あまり増やさないようにしています」

──カップリング曲の「正義の仕方」は、「D∞ll」とはまったく異なる曲調になっていますね。

「“カップリング曲はどんな曲にしよう?”という話になったときに、”バンドサウンドでロックな、かっこいい感じがいいです!“と、私からお願いをしました。そのリクエストに応えていただきつつ、アニソンっぽい感じというか…疾走感があって力強さを感じるような曲になりました。実は、個人的にアニメにハマった2025年だったので、そんな私のモードも結果的にですけど反映された曲になりました」

──“バンドサウンドでロックな”というリクエストをした理由は?

「個人的にそういう曲が好きで普段から聴いているんですけど、自分の楽曲では今までやってこなかったので。それでリクエストさせていただいたんですけど、歌っていてすごく楽しかったですし、勢いのある曲なのでライブ映えしそうだと思っています。なので、これからライブで披露するのが楽しみです。キーが高いから、むずかしい曲ではあるんですけど…」

──「正義の仕方」というタイトルも印象的ですね。

「曲調もそうですけど、タイトルも“アニメっぽい!”と思いました。いいタイトルだと思いますし、気に入っています」

──“正義”がテーマのアニメ作品は多いですしね。

「そうですよね。アイドルとしても感情移入して歌える楽曲だと思っています」

──ちなみに、江籠さんにとっての“正義”は?

「アイドルとしての“正義”、自分の中で守りたい“正義”はたくさんあります。こうありたいしこうあるべきだとか、細かいものも含めると本当にたくさん。知らず知らずのうちに自分で決めつけている“正義”もあるかもしれないです。だから、全部が全部正しいかはわからないですけど…。ただ、アイドルとして14年くらい活動しているので、自分なりのアイドルの“正義”はたくさんあります」

──2025年も、残りわずかです。この1年を振り返ってもらえますか?

「ソロ1年目の2024年は、自分で作詞をして、自分の好きな人たちと好きなことをして、なんとか助けてもらいながら、“江籠裕奈“を形にした年でした。それが自信になっていたんですけど、2025年は今回の「D∞ll」のように自分以外の方に歌詞を書いていただいたり、新しい試みや出会いが増えて、自分の人生の中に登場人物が増えた1年でした。それによって新しい刺激をもらいましたし、一緒にお仕事をする上でそれこそそれぞれの“正義”をぶつけ合ったりもして、そこが難しかったのは間違いないですけど、その分やりがいにもなって楽しかった1年でもありました」

──新しい経験によって刺激をもらい、それによって自分の価値観が変わっていくことは楽しいことなんですね?

「そうですね。変わっていくこと、変えていくことは勇気が必要で、怖いです。でも、その変化を受け入れた先に待っている楽しいこと、夢もたくさんあると思うので。そのいいバランスを見つけて、より生きやすい2026年にしたいです」

──ところで、“アニメにハマった2025年”という言葉が先ほどありましたが、それまでもアニメは見ていたけれども…?

「いえ、全然見ていませんでした。マンガは読んでも、アニメは本当に見ていなかったんです。でも、2024年の年末に『僕のヒーローアカデミア』を見てからハマっちゃいました。それで、年末年始でそれまでのシリーズを一気見したんです。その話をしたら周りの人たちがいろんなアニメを勧めてくれて、今はいろんなアニメを見ています。『呪術廻戦』も見ましたし、『怪獣8号』とか…あと、『STEINS;GATE』や『ラーメン赤猫』も。人から勧められたものを見ているので、統一性がないんですけど(笑)」

──いつかアニメの主題歌も歌えたりしたら最高ですよね。

「もし実現したら、すごくうれしいです!」

──最近のプライベートで、何か変化はありますか?

「ずっと興味があったメイドカフェに最近やっと行けたんです。コロナ禍にメイドカフェのホームページを見るのにハマっていて、それからずっと行きたかったんです。メイドカフェって、キャストさんのプロフィールが面白くて…出身地とか、ちゃんと設定があって。そうやってハマっているうちに推しのメイドさんができて、その人に会ってみたくて行ってきました。アイドルとはまた違いますけど、人を楽しませるプロでした。もう、エンタメのプロ! 機会があれば、また行きたいです」

──2026年の活動にも期待しています。

「今の自分には想像もできないことが起こる1年になってほしいです。うん、何か想像できないことが起こるといいな!」

──そう思うのはどうしてですか?

「だって、そっちの方が楽しそうじゃないですか。“平凡で波がないのがいい“と思っていた時期もありましたけど、”波があっても結局はなんとかなっていくんだ”って大人になってわかったので、自分では予測できない未来が待っていればいいな…そう思っています! 予測できない未来に期待しつつ、新しくやりたいことはたくさんありますし、自分ができることもまだまだたくさんあると思っています。“あんな歌が歌えたら幸せだな”とか、“こんな服を着てステージに立ちたいな”とか、アイデアが広がっていくこともすごく楽しみです」

──それはアイドル活動、音楽活動以外にもあるんですよね?

「それをいったら、愛犬と一緒にお仕事がしたいです(笑)。うちの子はカメラ目線もできて、本当に可愛いすぎるので、一緒に写真を撮ってもらって雑誌などに載せてもらえたりすると最高です。でも、これは飼い主の自己満かもしれないですけど(笑)」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/野﨑 慧嗣

RELEASE INFORMATION

2025年12月3日(水)発売
ZEST-0033/1,500円(税抜)

江籠裕奈『D∞ll』

EVENT INFORMATION

2025年12月3日(水)
5th Single 『D∞ll』発売記念ミニライブ+お渡し会+ジャケットサイン会@HMV&BOOKS SHIBUYA

2025年12月20日(土)
江籠裕奈 ファンクラブイベント~ないしょのカラオケデート♡vol.3~@万松寺のぶながホール ※FC限定イベント

2025年12月27日(土)
5th Single『D∞ll』発売記念ミニライブ+トーク会+握手会@HMV栄

2025年12月28日(日)
5th Single『D∞ll』発売記念ミニライブ+トーク会+スマホ撮影会@HMV栄

2026年1月9日(金)
LEGEND FES@Zepp Haneda(TOKYO)

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