「マネー教育」のイマ 小学生が株価下落のリスクも体験 金融知識が将来の損得を左右?
お金はどうすれば増やせるのか?関心があるのは大人だけではありません。
あなたは「投資」のこと、どれくらい知っていますか?
「興味はあるけど知識がない…」
「株は絶対にやっちゃだめと言われた」
そんな大人たちの声を尻目に、子どもたちに「マネー教育」が広がっています。
北海道札幌市で開かれた小学生の投資教室「キッズマネースクール」にお邪魔しました。
ここではわかりやすく投資の基礎を学ぶことができます。
投資の運用益が非課税になる「NISA」や自分で積み立てる年金「iDeCo」が注目される中、子どものうちから「お金」の知識を身につけて欲しいという親が増えています。
「お金は降ってこないので、どうやって増やしていくかとか今後大事になると思う」
「実際にどうやって始めたらいいのかとか、自分では子供にどう伝えていいかわからなかったので」
HBCの堀内大輝アナウンサーも、小学生と一緒にゲーム形式の投資の授業にチャレンジしてみました。
一喜一憂の株式投資を体験
まずは1000円の元手でスタート。
4種類の店の株にそれぞれどのくらい投資するかを決めます。
カードをめくると、書かれているイベントによって、店の株価が上下します。
「大人気youtuberがこの商品めちゃくちゃ美味しいと配信。株価急上昇!プラス50円上がる!」
株価の変動に一喜一憂!
4か月間でどう株価が動いたのか、元手の1000円が増えるのか減るのか、株式投資を体験します。
「1個に賭けすぎると、株価が下落した時にめちゃくちゃ損するから難しい」
そんなことも体験を通して学びます。
株価が下がるリスクを学ぶことも大切なんです。
キッズマネースクールどさん校の加藤慧太校長は「海外と比べると金融の知識は日本は未熟だといわれている」と話します。
「親が教えられていないから、子どもも当然教わる機会がない、学校でもまだあまり浸透していない。家庭でも金融教育というのは当たり前に取り組んでもらえる状況が実現してほしい」
ファイナンシャルプランナーの川部紀子さんは、「これからの時代は、お金の知識があるかないかで損すること、得することがものすごく増えてくる」と指摘。
「小さい頃からやっていると、お金・投資への拒否感がなくなる効果もあると思いますね。お金の大切さがわかったり稼ぐことの難しさ、増やすことの難しさもわかってきますから、お金を大切に使って、少しでも貯めて、できることなら増やすことが身に付いてきますので、将来の不安への備えには繋がってくると思いますね」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年8月1日)の情報に基づきます。