再起をかけた「2.15ヤクルト戦」リベンジも…ロッテ・二木の今季初登板は2回5安打4失点
逆襲を期した今季初戦は4失点
ロッテの二木康太が15日、浦添で行われたヤクルトとの練習試合に先発登板。味方の守備の乱れに足を引っ張られる不運もあったが、2回5安打4失点(自責点2)と復活をアピールすることができなかった。
先頭の並木秀尊を追い込みながら死球で出すと、続く武岡龍世の安打を左翼手の平沢大河が後逸。カットプレーの乱れも重なり、走者の生還を許しただけでなく打者走者の三進まで許してしまう。
無死三塁からホセ・オスナは落ちるボールで三振に仕留めたものの、4番の内山壮真にはレフトへの適時打を許して2点目。さらに二死一塁から長岡秀樹との対戦中に盗塁を仕掛けられ、それに暴投が重なって二死三塁に。続けて追い込んでからのフォークが再び暴投となり、この間に3点目の走者が生還。二死走者なしとなった後も3連打で1点を失い、いきなり4失点という厳しいスタートとなった。
2回は味方の失策で走者を背負いながら無安打無失点にしのいだが、この日は2回・51球、被安打5で与死球が1(四球は0)、1奪三振で4失点(自責は2)という結果に終わった。
1年ぶりの「2月15日・ヤクルト戦」
2021年には開幕投手の大役も任された背番号18だが、その2021年は5勝7敗と負け越して終わると、逆襲を期した昨季はルーキーイヤー以来となる一軍登板ゼロ。リーグ2位と奮闘したチームの中で、戦力になることができずに終わった。
ローテーションに返り咲き、個人としても“キャリアハイ”を目指して。並々ならぬ覚悟で臨む2024年の初戦は、奇しくも「2月15日・ヤクルト戦」となった。
思えばちょうど1年前の同じ日、同じ相手。糸満で行われた試合に3番手として登板した二木は2回2安打1失点の内容も、最後のプレーで一塁ベースカバーに入った際に右の太ももを負傷。開幕ローテ入りに間に合わなかったどころか、前半戦ではマウンドに返り咲くことができず。実戦復帰は8月までズレ込む。
8月19日のファーム西武戦でようやく実戦登板を果たしたものの、結局一軍登板がないままシーズン閉幕。ファームでは4試合の登板で防御率1.08ながら、太もも以外にも細かなケガやコンディショニングの部分に悩まされた1年だった。
迎えた2024年の春。すべてのはじまりとなった「2.15ヤクルト戦」で好発進を決め、逆襲のシーズンに向けて弾みをつけたいところだったが、そう上手くはいかなかった。
チームには対外試合の初戦を任された高卒4年目の中森俊介を筆頭に、開幕ローテ入りを目指す若手投手がゴロゴロいる。かつての開幕投手、背番号18であっても、首脳陣を納得される結果を残すことができなければチャンスは巡ってこない。
ここ2年味わってきた悔しさをバネに、今年こそ一軍ローテ返り咲きへ。厳しい船出となった二木の巻き返しに期待したい。
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記事:SPAIA編集部