＜嫁は姑の荷物持ち……？＞「重いから持って」買い物で義母のバッグまで渡される……？【まんが】
私はシノ。先々月に夫のユウキと結婚したばかりの新婚ほやほや幸せです！ さらに、ユウキの両親も、義姉も義弟もみんないい人たちばかり。もしかして巷でよく聞く「嫁姑問題」は、私には関係のない話かも〜……と安心していました。……しかしそんな穏やかな時間は永遠ではなかったようです。最近になって少し、不穏な空気を感じているのです。それは、義母からランチのお誘いが来た日から始まりました……。
義母はとてもフレンドリーな人です。結婚して間もないため、私としてはまだまだ気を使うことも多いですが、こうやって義母から誘ってランチを共にしてくれるなんて本当にありがたい。同じ時を過ごしていくうちに、きっと義母ともっと仲良くなれる……そう思っていました。しかし……「荷物、持ってくれない？」何気ないお願いだと思いたかったのですが、義母の様子に違和感がありました。あれ？ 私だけ荷物持つの……？ さらに数日後。
義母とのおでかけはいつも決まって同じです。ランチに行き、その後買い物へ。そして当然のように私は大量の荷物を持つはめになる……。そんなことが数回繰り返されました。最初は「今回だけだろう」と思っていたのに、こうも続くと、これはもはや意図的にやっているとしか思えないのです。さらに……夫のユウキが一緒にでかけているときは自分で荷物を持つのです。荷物は持たなくてもいいのか確認するとはぐらかされます。
結婚以来、義母のことをとても優しい人だと思っていました。実際にしょっちゅうランチに誘ってくれますし、私と仲良くしたいという気持ちが伝わってきます。別に今も特段、意地悪をされるということはないのです。ただ買い物に付き合わされるときだけ、当然のように荷物を持たされてしまうだけで……。正直、義母の気持ちが理解できず混乱しています。ずっと自分をだましだまし我慢していましたが、私を「荷物持ち」として使う義母のことが段々許せなくなってきました。私は、心が狭いのでしょうか。
夫「信頼してるからだよ」って、はぁ？相談のアンサーがムリ
「ふ〜ん」と流そうとしたユウキを見逃しませんでした。ちゃんと問題視してもらわないと困ります。仕事の話を持ち出されましたが、それとこれとは話がまったく違うと思うのです。今回の件、何が一番タチ悪いかというと、ユウキと一緒にいるときの義母は、自分の荷物は自分で持ち、私とふたりきりのときは私に持たせるということです。これは自覚して私に荷物持ちをさせているということになりませんか？ 結局ナメられているとしか思えないのです。
どうやらユウキは義母の味方のようです。「信頼されているから荷物を預けている」という謎のポジティブ変換をされても私にはまったく響きません。重いものを持たされて、信頼を得ているというのであれば、そんな信頼いりません。穴を掘って埋めてしまいたい気持ちです。現状の悩みを解決するためユウキと話し合いをする予定が……、この時間が無意味すぎて笑えてきました。（ダメだこいつ……）
ユウキに相談すれば、なんとか解決するかもしれない！ ……と、考えていた私が浅はかでした。義母との関係性を相談する相手を間違えました。私だって、義母が重そうにしているとか、体が弱って困っている……とかであれば、気持ちよく荷物を持つつもりです。それは嫁だからではなく、あくまでも人として思いやりからの行動です。だけど、きっと今のお義母さんは違う……。このままの関係性を続けるわけにはいきません。だからと言って、2人で出かけなければ解決するような、そんな単純なことでもない気がするのです。どうすればいいか……私は頭を悩ませるのでした。
証拠の写真で義母ギャフン……私にバッグ持たせた理由とは？
実はユウキと話し合いがうまくいかなかったことをきっかけに、義母の荷物持ちをさせられた際に、「ショーウィンドウに映る自分の姿」を写真におさめていたのでした。なにかあったときのために……と念のための証拠でしたが、出すタイミングは今だ！ とピンときたのです。そのカンは当たっていました。義姉はその写真を見るなり顔色が変わりました。さらに義母も想定外の出来事に慌てはじめたのです。
義父「シノさんは向こうのご両親が大切に育てた娘さんだぞ！ お前の荷物持ちでもなければ召使いでもない！！ 勘違いするな！！」義姉「やだー……シノちゃん、本当にごめんね！ もうお母さんと一緒に買い物なんて行かなくていいからねっ！」義弟「母さんみたいな姑がいると思うと、俺も結婚したら嫁さん連れてきたくないわー」義母とユウキ以外の義家族がそろって私のことを守ってくれ、感動しました。
付き合っていくなかで少しずつ見えてくる部分がありますよね。今回は義母の内面とユウキの事なかれ主義がわかった出来事でした。ただ、もしかしたら義母は、普段の「満たされない何か」を私との関係性のなかで満たそうとしていたのかもしれないとも感じています。それは悪いことではないけれど、やり方を考えないと結局私との関係性まで崩れてしまうと思うのです。早い段階でそれに気づけてよかった。義母とユウキがしっかりと謝ってくれたので、今回は許すことにしました。二度と同じことがないことを祈ります。義母とは適度な距離を保ちつつ、これからも仲良くしていきたいです！
