次回オリンピック競技にもなる『SASUKE』の誕生秘話と初回の大失敗とは?
パンサー向井がメインパーソナリティを務めるラジオ番組。 8月12日(月)のゲストは8月21日に行われる『SASUKEワールドカップ2024』総合演出の乾雅人さん! 月曜パートナーの滝沢カレンさんと『SASUKE』誕生のきっかけを伺いました。
『SASUKE』誕生のきっかけと初回の大失敗
向井:『筋肉番付』という番組がSASUKEに繋がるわけですよね?
乾:そうですね。95年から『筋肉番付』という番組がスタートしてTBSのスポーツ局がやってる番組だったんすけど、スポーツバラエティーというジャンルを新しく作るということだったんで。春とか秋に2時間スペシャルってやるじゃないですか。
向井:『筋肉番付』も観てました、私。
乾:それで97年に2時間スペシャルの1時間の1コーナーとしてスタートしたのは『SASUKE』なんですよね。
向井:その中の1コーナーなんですね。この立ち上げの瞬間みたいなのを覚えてらっしゃいます?
乾:ある日、プロデューサーに「なんか忍者みたいなやつ作ってくれよ」って。
向井:ざっくりとしたオーダーですね。忍者みたいなやつ作ってくれよ、と。
乾:それが元々こんな感じなのかな、っていうのではいゲームのセット自体は18個、一応作ったんですね、初回に。そのうちテストができたのが2個しかなくて。
滝沢:え!?
乾:16個テストするお金がなかったんですよ。
向井:作れない!
乾:1時間のコーナーなので、そこまで予算をかけられないだろうって事でテストするとお金がどんどんかかるんで、2つぐらいテストさせてもらって、あと16個は「はじめまして!」みたいな!
向井:ぶっつけ!?(笑)
乾:ぶっつけ!
滝沢:怖くないですか!?
向井:怖いですね!
乾:怖いですよ!やったらもうあちこち壊れて、やれどもやれども収録終わらない、っていう。
向井:最初の1コーナーの『SASUKE』。でも手応えがあったってことですか?
乾:いやあ。収録終わったの今だと考えられないけど夜中だったんですね。それで偉い方々が大きい番組なので、収録に来てたんですけど、みんなカンカンに怒っていらして。「2度とやるな、この番組」っていうぐらい。
向井:このコーナーもうなしだな、っていう空気。
乾:はい。僕相当落ち込んで、「忍者みたいなやつやれ。」って言われただけなのに、なのにこんなカンカンに怒られるっていうのがスタートだったんですね。
『SASUKE』が失敗から成功に転じた理由
向井:そのスタートから何で軌道に乗るんですか?『SASUKE』というものが。
乾:第2回大会で初めて外の収録になるんですね。第1回は室内だったので。第2回で外の収録になって、今は池掘ってそこに落ちたら駄目、っていう番組じゃないですか。池掘ったのが2回目で、3回目にMr.SASUKEの山田さんが綱登りの最後のステージまで行くんですよ。山田さんの綱登りで、ちょっと視聴率が跳ねたんですよ
向井:数字が上がった!
乾:ずっとゲーム番組だとしてスタートしたのに、山田さんがそこの綱登りで終わって、4回目の大会で毛ガニ漁師だった方が完全制圧するんですけど。
向井:いましたね!毛ガニ持ってね!いました!
乾:秋山さんって毛ガニ漁師の方が最後までゴールなさって、そこから人間ドキュメントが始まったんですよ。
向井:なるほど!
乾:ゲーム番組だっただけだったらもしかしたらもう終わっちゃってたかもしれなくて、人間ドキュメント、いわゆる浪花節的なことを入れたら、そこに共感していただいた方が増えて、番組の手応えと視聴率も良くなってったっていう感じなんですよね。
“ミスターSASUKE”山田勝己さん誕生秘話
向井:山田さんって、まずそもそもオーディションに来たんですか?
乾:山田さんは、筋肉番付スタートした頃に腕立て伏せコーナーっていうのがあってそこに真っ黒く日に焼けたムキムキの面白そうなおじさんがいるっていう事で、見た目で採用したんですよ。腕立て伏せでチャンピオンにはなれなかったんですけど、ちょっと見た目面白かったし、この人ちょっといじったら面白いんじゃないか?っていうことで持ってって、『SASUKE』にも出てもらえませんか?っていうところで、たまたまスタートした方なんですよ。
滝沢:そこからずっとですもんね!
向井:“ミスターSASUKE”という異名の男になっていくわけですね。
(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)