朝霞のおすすめスポット8選。さらに都心が近づいたベッドタウンを冒険しよう！
2023年3月より朝霞に急行、朝霞台に快速急行が停車。 さらに都心が近づいたベッドタウンでは今、どんなチャームポイントと出合えるか？ 高低差に富んだ朝霞台から朝霞へ冒険しよう！
アップダウンに富んだ地形はロマンの予感
東上線の朝霞台と交わるJR北朝霞駅前のロータリーに、大小のニンジンのオブジェが家族みたいに並んでいる。大正時代からニンジンの栽培が始まった朝霞は県内有数の産地。住宅地の合間には点々と、ニンジンを含むさまざまな畑が広がる。『栗原倶楽部』のご主人もお店を営みながら家庭菜園で年間50種類近くの野菜を育てるとか。
「でもニンジンはね、作らない。近くの農家さんがおいしいのをたくさんくれるんですよ」というからうらやましい。
岡、根岸台のアップダウンに富んだ地形はロマンの予感。緑茂るこんもりした山かと思えば、柊塚古墳だ。実は古墳が多く形成されたというこの一帯。前方後円墳がこんな身近にあるなんて！ 眺めのよい高台は風も抜けて心地がいい。
平地に下りると、昔ながらの製麺所。ひっきりなしのお客さんが買い求めるのはもちもちの手打ちうどん。……あ、そうか、ここは埼玉か。のどかな風景でありながら、東京の延長みたいなんだよなあ。
「池袋に電車ですぐ出られるし、車でも15分で23区へ。サラリーマンにとってこの近さが、寝に帰る街として重宝されたんですよね」とはある直売所の農家さん。「朝霞は過疎とは無縁で人口が増加中。小学校は校舎が足りないそうです」と出雲大社埼玉分院で聞けば、『LE VELO』でも「公園が多くて住みやすい。周辺で一番、家賃も安かったんです」と朝霞の魅力を教えてくれた。この春、朝霞の駅には停まる電車が増えた。その分家賃は上がるだろうけどますます便利になるはずだ。
「朝霞はなぜか個人店が多い。個人の飲食店の魅力を発信するイベントも盛んなんです」。そんな話を聞いたのは『朝霞 日本酒バル まいかけ』にて。「隠れてるつもりはないのに、隠れ家って言われちゃうんです」と苦笑する店主の言う通り、店は目立たないし正直一人じゃ入りにくい。でも、今日は冒険心の勝利。入ってみれば後悔させない味と居心地があった。背中を押してくれた朝霞のやさしい空気に感謝！
『栗原倶楽部』時間を忘れてゆったりランチ
元農家の敷地で営むレストランは約150坪の広い庭が見事。ランチセット1100円は、野菜カレーや豚ロース味噌漬け焼きなど、日替わりで3種類。自畑で採れた旬な野菜や果物も使う。夜は焼き鳥が自慢の居酒屋に。
11:30～14:30LO・17:00～21:00、月～水休。
☎048-466-7797
『喫茶うずまき』何が出るか分からないドキドキを
オーナーのサブカルコレクションを展示し、テーマ（現在はホラー特集）ごとに内装を変える喫茶店。メニューもユニークで、自己責任ソーダ800円はその時のひらめきで作られる。皿いっぱいに入るのは香川のあられ「おいり」。
12:00～19:30、不定休。
☎なし
Instagram：uzumaki.cafe
『林製麺所』朝霞もやっぱりうどん派!?
1968年の創業以来、県内産の地粉にこだわった手打ちうどんを販売。市内に3店舗ある市民御用達の製麺所だ。地粉うどんは細切と太切が選べ、生（500g 500円）とゆで（1玉130円）を用意。日本そばや中華麺などもある。
8:00～19:00（ゆでうどん9:00～）、日午後･月休。
☎048-465-2341
『KOUKISIN』心ときめくアメリカンな雑貨に囲まれる
地元の建築会社が2023年7月に開いたハイセンスな雑貨店。住宅用コンテナとリフォーム例のショールームも兼ねた広い店内には3つのコンテナが組み込まれ、DULTONを中心としたアメリカンなインテリア雑貨でいっぱい。
11:00～19:00、無休。
☎048-483-5010
「出雲大社 埼玉分院」島根に行かずに縁結びのご利益を
昭和58年（1983）に出雲大社より分霊された埼玉県唯一の分院は、2020年に大改修。本殿の屋根の傾斜を本家と合わせ、長さ５ｍの注連縄も稲藁を使った現地製で、埼玉県一の大きさだ。朝霞にいながら出雲大社のお守り、ご利益が得られる。
9:00～17:00、無休。
☎048-463-3720
『LE VELO（ル ヴェロ）』食事におやつに楽しいパン！
2021年開店の「自転車」という名のベーカリー。低温長時間熟成で小麦の風味が感じられるバゲット、洋菓子のような可憐なデニッシュ、具材たっぷりの総菜系など40種以上のパンが並ぶ。
9:00～18:00（日･祝は～16:30。売り切れ次第閉店）、月休。
☎なし
Instagram：levelo.2021
『ラキアショップ』市内随一の品揃えです
市のキャラクター「ぽぽたん」のグッズも手がける自転車レインカバーメーカーの直営店には多彩なぽぽたんが勢揃い。朝霞市をかたどった木製地図パズルも面白く、地元の人も発見が多いと評判だ。2023年10月にはカフェも開店予定。
10:00～17:00、日休。
☎0120-500-335
『朝霞 日本酒バル まいかけ』味わって知る、日本酒の懐の深さ
店主・山田朋樹さんのひと工夫が光る創作料理と50種近い日本酒のペアリングが楽しめる店。クリームチーズ入りのポテサラ550円＋「彩來」540円～、うま辛うどんパスタ780円＋「GOZENSHU9」520円～。
17:30～22:30LO（日は17:00～21:30LO）、火休。
☎048-499-2141
取材・文＝下里康子 撮影＝オカダタカオ
『散歩の達人』2023年10月号より