ジュビロ磐田の新外国人ジョルディ・クルークスは降格圏に沈むチームの救世主になれるか「今は自信をつけることが必要だ」
ジュビロ磐田のジョルディ・クルークス選手は前節京都サンガ戦で、セレッソ大阪から加入後、初出場を果たしました。J1で実績のある30歳は「若い選手を支えながら、成長させるのは経験がある選手の役目。チームを底上げさせる」と新天地での意気込みを語りました。
一問一答
ー前節京都戦でデビューした。終盤の短い時間だった。
「気持ちが二つに分かれることがあった。前半はすごくいいゲームをして先制もできた。後半は前半のようにできなくて2失点して負けてしまったのは悔しい。ただデビューできたのはうれしい。このチームでプレーできて幸せ。もちろんまだまだチームに合わせていかないといけない。(次節新潟戦まで)2週間あるのでしっかり準備していきたい」
ーチームに合流したのはいつか。
「先週火曜日(16日)午後から」
ー移籍先に磐田を選んだ理由は。
「J1に残る目標があって、そこの力になりたいと思って決めた。素晴らしいクラブで施設もすごい。ずっとJ1にいないといけないクラブ。それが一番の理由」
ーすでにJ1での実績や経験がある。アビスパ福岡やC大阪での経験をどう生かすか。
「今年30歳で日本では4年目になる。磐田は若い選手が多い。若い選手を支えながら、成長させるのは経験がある選手の役目。そこでアドバイスやコミュニケーションでチームを底上げさせる。若い選手に活躍してもらいたいと思う」
ーピッチ上のコミュニケーションは。
「だいたいは英語。日本語は理解できるが、話せない。だから通訳がいる。ただ理解できる日本語は多い」
ー日本の暑さは。
「来日1年目は苦しかったが、だいぶ慣れた。ただ、どんどん暑くなっている。あまり得意ではないが、最初よりは適応できるようになった」
ー左足のシュートはもちろん、セットプレーのキッカーとしても期待が集まる。
「自分の左足には自信を持っている。日々練習しないとそれも落ちていく。成長に向けて練習していく。まだ長い時間は出場できていないので、出られるように。チームの力になるために自分の武器を存分に出したい」
ー左足でのクロスは。磐田にはジャーメイン良選手、マテウスペイショット選手がいる。
「自分たちには素晴らしいストライカーがいる。できるだけそこにボールを送り込めば、2人の得点数は上がってくる。両サイドからクロスを上げていくことが、チームのためになる」
ー右足を使うケースは。
「もちろんみんなが知っているように自分はすごくカットインが好き。もちろん状況によって判断しながら、うまくやっていきたい」
ー守備は。
「DFは(日本で)学ぶことが多かった。特に福岡ではすごく守備が身についた。自分としては攻撃だけでなく守備でも働かないといけない。ハードワークしてチームの力になるのが一番」
ー守備で一番学んだのは。
「相手の左サイドのウイングに通り越された時についていかないといけない。戻るのが一番大事と学んだ」
ー外から磐田を見てきてどんな印象があったか。
「技術的に高く、いいサッカーをするチームだと思っていた。こちらに来てそれを確信した。ただ自信を付けていかないといけない。1、2試合勝って自信を付ければ結果も良くなる」
ー24日のスタッド・ランス戦は大事になる。
「欧州のチームと対戦するのはいい経験になる。自分たちが自信を付ける機会になる。そのゲームだけでなく2週間ある。次の新潟戦に向けて、やっていきたい」
ーほかの外国人選手とはとけ込んだか。
「ハッサン・ヒルは英語を話せる。ブラジル人選手とは初めてじゃない。いい関係がつくれるかなと思っている」
ー母国ベルギーでも磐田での活躍が伝わるといい。
「自分もそう願っている」
ー好きな日本食は。
「すし、うどん。だいたいのものは食べられる」
ーうどんのだしは大阪や福岡とは違う。
「こちらでは食べていないので、試してみたい」
ー試合に出られない時の姿勢や対応が福岡やC大阪のサポーターで評判になっていた。
「自分の強みはプロフェッショナルなところ。どんな状況でも絶対に諦めないし、やることは変わらないと思っている。試合に出られなくてもやることはやらないといけない。
このチームで自分の場所をつかむためにアピールしたいと思う。若い選手には出られる時も出られない時もそういう部分が大事と伝えたい。それが成長につながる」
ージャーメイン選手はC大阪のレオセアラ選手と得点王を争っている。
「いま3点差なので、絶対力になれると思う」