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スマート農業を全国、世界へ発信する 大分東高校農業部 【大分県】

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イチゴの「品質判定マシン」を開発した大分東高校農業部

 大分東高校農業部は今年1月、全国の高校生や大学生がICT(情報通信技術)を活用したスマート農業に関するアイデアやビジネスプランを競う「アグリテック甲子園2023」で優秀賞(2位)を受賞した。大会は、兵庫県姫路市が次世代を担うデジタル人材の育成を目的に、2021年度から開催。本年度は全国から書類審査を突破した7校が出場した。大分東高校農業部は、AI(人工知能)によるイチゴの「品質判定マシン」の開発に向けた取り組みを発表。生産者たちの声を反映したことや、その完成度の高さが評価された。

 

 部長の佐藤ひかり(3年)は、「イチゴ農家の方に話を聞くと、選別作業やパック詰めは長い時間がかかる上、重労働であることなど、さまざまな課題があった。課題解決のために授業で学んだプログラミング技術が応用できるのではないかと感じ、開発のきっかけになった」と話す。県産イチゴ「ベリーツ」の生産や流通についても調査した。

 

アグリテック甲子園では初出場で優秀賞を受賞した

 

 同大会へ向けた開発の取り組みには約1年間をかけた。イチゴの選別データをAIに学習させ、精度を高めたが「画像データだけでも千枚以上あり、一つ一つを編集するのは大変だった」と後藤蒼来(3年)。部員9人が、細かな作業を力を合わせて行ったことが全国の舞台へとつながった。開発に使用する機械に関しては、地元の専門学校や企業にサポートしてもらった。現在、試作品は農家で実際に使用されている。今後は後輩たちが開発を続けていく。

 

 顧問を務める住田武彦教諭は「地域とのつながりを大切にしながら、生徒たちが頑張ってくれた。農家の皆さんやJAと一緒に製品化を実現していきたい」と話す。今年12月、パリで開催されるOECD Education 2030「プロジェクト∞無限大」で、同製品の取り組みを発表することが決まった。大分の高校生が放つパワーは全国へ、そして世界へ広がっていく。

 

製品化に向けて、後輩たちが開発を続けていく

 

 

(塩月なつみ)

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